骨盤の歪み!最近よく耳にする言葉です。
姿勢が悪いのは骨盤が歪んでいるからだ。
病気にかかるのは骨盤の位置が定まっていないからだ。
その影響で身体に色々な症状を発症する方は少なくありません。
今回は骨盤のことについてご説明致します。
少しでも参考になればと思います。
女性の方で骨盤左側の痛みの影響は
骨盤は生理周期により閉じたり開いたりしているのはご存知ですか?
骨盤は背骨を支える土台であるとともに、女性にだけ備わっている臓器を守る役割を持っています。
子宮は靱帯で骨盤を連結しているため、骨盤は女性ホルモンの影響を受けやすく、閉じたり開いたりするのです。
生理から排卵に向けて、エストロゲン(生きる活力を高める働き)が優位になるにつれ、骨盤が閉じるピークを迎えます。
一方、排卵後から生理にかけてプロゲステロン(妊娠、出産時にはたらくホルモン)が優位になるにつれて骨盤は徐々に開いていき生理の直前にもっとも開いた状態になります。
逆にピークが過ぎるとお尻が左右に広がって背中のS字のラインが保てなくなり、肩甲骨の位置が左右に広がるので胸が外側に広がりやすくなります。
また頭蓋骨も緩むため、顔の表情もぼわっとし、全体的に平面的な印象になります。
骨盤が閉まると、身体がシャキッとして活動的になり、骨盤が開くと気持ちも緩み、身体を悪くする物質が増えやすくなり、眠くなりやすくなります。
女性の中でも上半身と下半身を繋ぐ骨盤が横に開くことが得意な人と不得意な人がいます。
骨盤が内側に閉じやすい人は女性特有の生理現象のときに骨盤が外に開くことができないことで常に怒りやすくなったり、生理痛に悩まされます。
逆に開きやすい人は、むくみやすく、太りやすい傾向があります。
左側の骨盤の痛みをとってホルモンバランスを整える
骨盤を保護する筋肉と子宮は靱帯で繋がっていることは先ほどご説明しました。。
この靱帯は女性ホルモンの影響を受けるため緩みやすく、日常の姿勢の悪さ、筋肉の弱さなどが加わり、女性は特に骨盤が歪みやすくなります。
女性の身体は女性ホルモン、卵巣、子宮、乳房、骨盤、すべてが連動しています。
どこかひとつが不調を引き起こすとそれに引きずられて他の部分も不調になり、体全体が不調に陥ってしまうのです。
身体の土台でもある骨盤を正しい位置に戻し、歪んでいる骨盤を矯正すると、子宮も正しい位置に戻り、子宮や卵巣の血行がよくなって冷えにくい身体になります。
もし骨盤が歪んでいるとしたら、例えば、下腹がぽっこり出ている、肩の高さが違う、脚を伸ばして座ると長さが違うなどのようなことがあった場合はかなり要注意です。
また、最近のダイエット法などで骨盤を閉めると痩せると言われていて、骨盤が閉まっている方が体にとっていいと思っているか方が多いようです。
しかし、生理中に骨盤を閉めるような体操やベルトをすれば、生理痛が酷くなる可能性があります。
さらに、むりやり閉じた骨盤は開きにくくなります。
ですので、しなやかな骨盤を作ることが何よりも大切なのです。
そのためには筋肉の柔軟性をつけて筋肉を柔らかくすることが必要になってくるのではないでしょうか。
左側の骨盤の痛み、歪みからくる症状
女性の方は骨盤の歪みから婦人系の症状が出やすくなります。
腰椎の3番から第3仙骨にかけて出ている神経で仙骨神経叢(せんこつしんけいそう)は膀胱や生殖器につながっているので、仙骨が歪んで仙骨神経叢が伝達異常が起こすと、生理痛がきつくなったり、子宮の内臓壁が硬くなってしまい生理不順を起こしてしまうことが考えられます。
月経以外で生殖器から出血する症状でお悩みの方がいたときに仙骨を正しい位置に整えるとその症状が軽減するのですが、またしばらくすると同じ症状を繰り返してしまいます。その予防をする為にもお尻まわりの筋肉の中でも特に大殿筋という筋肉を鍛え、且つ柔軟性をあげることが大切になってきます。
大殿筋を鍛え、柔軟性をあげることを継続して続けてもらうと骨盤は開きやすくなり婦人系の症状を起こしづらくなります。
また仙骨が後方に変位することによって先ほどの仙骨神経叢が収縮すると、神経がつながっている外肛門活約筋(がいこうもんかつやくきん)という筋肉が硬くなり、骨盤の位置が正しい位置から変位することがあります。
仙骨を本来の正しい位置に整えて、仙骨神経叢を緩めないと活約筋が柔らかくならず今後も骨盤の歪みに悩まされるでしょう。
ですので、早め早めの対処をしていく必要があるのは間違いありません。
ホルモンバランスを整え、骨盤左側の痛みを和らげよう
早寝早起きは身体のリズムを作る基本でもあり、ホルモンバランスを整えるためにも、睡眠のリズムを整えることがとても大切です。
人間には体内時計があります。
人間は地球と調和して生きているので地球サイクルと一緒のリズムで活動しています。
人は朝型の人と夜型の人がいます。だいたいの人は朝から夕方くらいまで活動をして夜に身体を休ませる人がほとんどで、その習慣が染み付いています。
このリズムが崩れると活動のリズムが崩れて、身体に障害が起きます。
そのリズムが崩れてしまうと女性ホルモンのバランスも崩れてしまいます。
特に睡眠をとることが女性ホルモンを整えるいい習慣なので睡眠は大事になってきます。入眠時間が遅くなっても、朝は決まった時間に起きて太陽の光を浴びるようにしましょう。
3日ほど早起きを続けると、睡眠のサイクルが早寝早起きにシフトしやすくなります。
寝る前にぬるま湯につかると睡眠の質が上がります。
ぬるめのお湯につかれば、副交感神経が有利に働き、血管が広がるので、心と身体がリラックス状態になります。
湯船の温度は38度から40度くらいがベストです。
ぬるめの状態から最後に41度まで温度を上げ汗をかくようにすると排毒にもなります。
人間の身体は高くなった体温が下がった状態になると眠くなる特性があります。
その為、夜寝る前に入浴をして、体温を上げておくと、体温が下がっていくと自然に眠りにつけるのです。
毎日の食習慣で左側の骨盤の痛みを軽減
わたしたちは毎日食事をして生活をしています。
それが正常に消化、吸収され、きちんと排泄されることで活力が沸き、元気に過ごすことができます。
体調が悪いときや元気が出ないときは、不調のある部分だけをチェックしがちですが、それ以外の部分も忘れずにチェックしましょう。
適度な食欲があり、排泄もされている状態は、代謝の状態がよく、食べ物の栄養が身体に行き渡っていると言えます。
しかし、過剰に食べたり、食欲がないのに食事をとったり、自分の体質に合わないものを食べたりすると、食べ物が消化しきれずに体内に残ります。
それらはやがて腐敗して未消化物と呼ばれる体内毒素になってしまいます。
それと連動して女性ホルモンのバランスも乱れてしまいます。
毎日なにげなく食事をしていると思いますが、それほど食習慣は心と身体にとって大切なことなのです。
また、食習慣は体内に入る「毒」に直接関係します。
食事の内容だけではなく、食べる時間帯、スピード、順番なども関わってくるので注意が必要になってきます。
女性ホルモンの為にも、消化力のいい状態に保ち、未消化物を溜めないことがとても大切になるかと思います。
正しい食習慣を身につけて、身体をきちんと働かせるようにしましょう。
決して遅くない!女性で左側の骨盤の痛みは改善できるもの まとめ
骨盤は私達の土台です。
その土台が崩れれば、その周りは支えを失って連鎖的に崩れます。
女性の方は特にホルモンバランスが絡んでくるのでそこの部分を意識していただくことが必要ではないかと思います。
今回の記事の内容がすべてだとは決して思わないで、ひとつの改善方法として捉えていただけたら幸いです。
また別の記事でご説明できればと考えています。