辛い思いは嫌!産後からくる尾てい骨の痛みの原因と予防

最終更新日:2023/09/13

出産後から尾てい骨が痛くなった!という方は少なくありません。
産後お腹の苦しさがなくなったと思ったら今度は尾てい骨の痛みに悩まされている方が増加しています。

座っている状態、寝ている状態でも痛みが引きません。
ここではそのような症状でお悩みの方、痛みの原因と解消法をご紹介します。

出産後になぜ尾てい骨が痛くなってしまうのか?

産後、尾てい骨に痛みを感じてしまうのは出産のときに本来の骨盤の働きができなくなってしまい痛みを感じる方が多いです。
骨盤周りにある筋肉がうまく使えなくなることで骨に負担がかかり、痛みが出ています。
骨盤はイメージとしてはおわん型の形のようなものです。
上の部分は広く、下の部分は狭く構造されています。
子供を産むとき、赤ちゃんを外に出しやすくする為、産道の通りをよくする女性特有のホルモンが働きます。
その為、骨盤の下狭い部分がゆるくなります。
その影響で腰周りの筋量も低下をして、その影響で骨盤が開いてる状態になります。
その影響で本来の働きができなくなってしまいます。
その状態で例えば赤ちゃんのお世話が中心となると身体の負担は普段よりもかかりやすくなります。
骨盤周りには腸腰筋などが付着しているので、その部分で骨盤を支えられなくなると尾てい骨に痛みが発生し、その痛みからくる症状が起きやすくなります。
よく尾てい骨に痛みを感じると「骨の位置がずれているから」と認識している方が多いですが、その周りの筋肉をしっかり使ってあげることが大事になってきます。
また赤ちゃんのお世話をするときに抱っこをしたり授乳など同じ体勢や動作をすることによって同じ部分に体重、負担が集中してしまうので気をつけましょう。

産後、尾てい骨に痛みが出てなりやすい症状

今度は産後からの尾てい骨の痛みが原因でなりやすい症状をご紹介いたします。
産後は骨盤が開いている状態になっている為、尾てい骨に負担がかかりやすい状態です。その影響で「痔」や「子宮内膜症」になる方がいます。
特に座っている仕事をしている方が多いです。
産後骨盤が開いていると、通常の人と負担がかかる圧力が違ってきます。
なので長時間座っていると尾てい骨の部分に負担がかかり過ぎてしまうことが原因の一つとして考えられます。
後はストレスなども原因として考えられます。
ストレスが影響してくると自律神経のバランスが崩れて、身体は常に緊張状態になってしまいます。
その影響で内臓の部分にもストレスがかかり体内のコントロールがうまくできなくなってしまいます。
すると十分な睡眠が取れなかったり、食欲がわかなくなってしまったり精神的にも影響が出てきてしまい、全体のバランスが崩れることでこのような症状になりやすくなります。そうならない為にもご自身がリラックスできることをしましょう。
お風呂つかるのが好きな人は温泉にいくのもいいですし、運動が好きな人はウォーキングとかストレッチをするのもいいでしょう。
なるべく同じ部分に負担をかけないようにすることを心掛けましょう。

産後、尾てい骨に痛みが出てきたときの日常動作

今度は日常生活をしているときのちょっとした改善方法です。
日常生活の中でよくこんな動作をしていませんか。
「座っているときに足を組んでいる」「あぐらをかいてテレビを見ている」「立っているときは片方に重心がかかっている」などです。
つまり人は同じことをするのが身体に染みついていてそれが習慣となってしまっているのです。
同じ動作をすると同じ部分に負担がかかります。
なので日常生活の中で改善をはかりたい方はまずこのような同じ動作をすることを極力しないことを心掛けましょう。
今挙げた例は今回の症状になるきっかけに当てはまります。
何度も申し上げていますが産後は骨盤が開いている状態です。
その状態でそのような動作は正直よくはありません。
そうならない為にも例えば座っているときは足を組まないようにするとか立っているときは両足の踵から小指側に重心を置いて立つことなど、少し動作を変えるだけでも負担というのは簡単に軽減できるものなのです。
後は人口的な物に頼りすぎていることも決してよろしくはありません。
例えば骨盤ベルトなどがそうです。
骨盤ベルトはあくまでその部分を固定する役割なのでそれに頼りすぎてしまうと逆に症状が悪化してしまうこともありますので気をつけましょう。

産後に尾てい骨の痛みを軽減するツボ

産後、尾てい骨に痛みが出るとその影響で腰痛を起こす方が多くいます。
そのような症状でお悩みの方、その痛みを軽減するために簡単にできる方法が一つあります。
それはツボを押すことです。
今回は尾てい骨の痛みなのでその部分の痛みが絡んでいるツボを押しましょう。
今回は骨盤周りに流れている「上髎(じょうりょう)」「次髎(じりょう)」「中髎(ちゅうりょう)」「下髎(げりょう)」というツボです。
東洋医学ではツボを刺激をすることで症状改善をすることができます。
今回挙げたツボは特に女性の方に関係があるツボです。
これらのツボは内臓の部分と関係があり特に腎臓と膀胱の部分と関係が深いツボです。
女性の方は月経、妊娠、分娩といった女性特有の生理現象を有している為、より腎臓機能を損なわないようにしなければなりません。
特に次髎というツボは腎臓機能を促進し、腰周りの血行がよくなることで尾てい骨の痛みを軽減する働きがあります。
その他にも女性特有の症状などを解消することが可能です。
上記のツボを刺激をすることによって尾てい骨の痛みの軽減ができます。
ツボは身体の急所に当たる部分なので指などでツボを押さえ、少しのエネルギーを使うだけで刺激が入るのでいいですよ。

産後に尾てい骨の痛みが出てきたときにするストレッチ

最後にご紹介する内容はストレッチになります。
ストレッチは改善だけではなく予防になりますのでおすすめです。
今回はお腹周りを使ってあげるストレッチをご紹介します。
お腹周りの筋肉が使えなくなるとお尻、尾てい骨に負担がかかりやすくなります。

①仰向けの状態で両膝90度に立ててください。
②おへそを見るようにして首を少し曲げていきましょう。
③その状態で4~5秒間キープしましょう。
④①の状態に戻したら、おへそを見るようにして首を少し曲げて戻す動作を繰り返し行いましょう。

・ポイント
①両膝は立てた状態で行いましょう。
②反動を使わずにお腹を意識しながら首を動かしていきましょう。
③最初は4~5回を1セット目安に行いましょう。なれてきたら回数を10回1セットできるようにステップアップしていきましょう。

以上になります。
まずはこのストレッチから始めてみましょう。
お尻に負担をかけないようにまずはお腹周りを使ってあげることが大事です。
お腹が使えてくると座っているときなどにお尻周り、尾てい骨の負担も軽減するのでしっかり使っていきましょう。
また腎臓、膀胱部分にも刺激が入ってくるので一石二鳥です。

辛い思いは嫌!産後からくる尾てい骨の痛みの原因と予防 まとめ

出産は人生の一大イベントです。
新しい家族が増え生活リズムもがらりと変わります。
産後の尾てい骨の痛みを耐えながらの育児はどれだけ大変なのでしょうか?
出産をしたことのある世のお母様方にしか分かりません。
この症状が悩んだら、諸先輩方に相談するのもよいですし、ご自身で調べてみるのも良いでしょう。
またその痛み解消のために身体のスペシャリストのいるカラダラボに相談してみるのもお勧めです。
我々スタッフが皆様一人ひとりに合わせて最適な方法を考えて最後まで対応させていただきますので。
それでは皆様にお会いできる日を楽しみにしております。
最後までお読みくださり誠にありがとうございました。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です