安心!産後腰痛のときは整形外科治療だけではないですよ。

最終更新日:2023/08/23

産後に腰痛を発症する人は少なくありません。
産後腰痛の影響で仕事や家事に影響が出てきます。
そういう症状が起きたときに整形外科で治療をする方が一般的だと思います。
中には時間がなくて整形外科にいけないまま放置をして気がついたら治ったというケースもあるでしょう。
でもその影響で産後腰痛から慢性腰痛に症状が変わる方もいます。
今回はそういった方のお悩みを解消する為の方法を今回ご紹介いたします。

産後腰痛!整形外科に行く前に知っておきたいこと

女性は、妊娠をすると子宮に子供ができます。
子宮の中でその子供がどんどん成長していき出産を迎えます。
通常骨盤は上の部分が広く、下の部分が狭くできていておわん型の形をイメージしています。
出産をするとき通常固く頑丈な骨盤がユルユルになってしまいます。
出産をするときに女性ホルモンの関係で子供を産めるように骨盤を緩める作用が働くことによります。
出産後のユルユルの骨盤で例えば重たい物を持ったり、腰に負担をかける動きをすると腰痛が起きやすくなります。
産後にまずやらなければいけないことはユルユルの骨盤を元の状態に戻すことが大事です。
つまり、骨盤を締めることが大事です。
骨盤を締める為には骨盤周りの筋肉を鍛えていきましょう。
鍛えるというより弾力ある筋肉をつけましょう。
鍛えるというと「筋トレ」とイメージする方が多いと思いますが、筋トレをし過ぎてしまうと筋量は増えるが柔軟性が低くなり、逆に身体に負担をかけ症状が悪化してしまうケースは少なくないので、骨盤周りの筋肉を使うストレッチを行って症状改善を目指しましょう。
仕事で忙しく中々整形外科で治療できない方はぜひストレッチをしてみてはいかがでしょうか。

産後腰痛で整形外科に通院する以外で簡単な予防は

今度は簡単にできる方法です。
一番簡単な方法は骨盤矯正ベルトがいいと思います。
ただ骨盤ベルトに頼りすぎてしまうと逆に筋力の低下、柔軟性低下に繋がってしまうので注意が必要です。
適切なつけ方、使用方法を理解した上でどうしても必要なときだけ利用するようにしてください。
後は日常生活の動作の中で意識していくことです。
例えば普段から足を閉じるように意識することや、電車の中で座っているときやデスクワークをしているときなどに気が付いたときに足を組んでいたり、足が開いた状態で座っていることはありませんか?
そのような状態が癖になってしまい、間違った身体の使い方をすることで症状が一向に良くならないことが良くあります。
産後は骨盤が緩い状態です。
意識する方法としては、例えば座っているとき、立っているときなどに太ももの内側とお尻、おへそにぐっと絞めるように力を溜め込むことを常に心がけてみましょう。
この動作だけならそこまで難しくないです。
整形外科に行けないときでもできる方法です。
今とちょっと意識を変えるだけでいいです。
そのちょっとしたことが後々の改善、予防に繋がっていきます。
一回やるだけではなく毎日続けましょう。
少しずつでいいです。
継続することが大事です。

産後腰痛で整形外科にいけないならツボ療法

次にご説明したい内容はツボ療法についてです。
この方法は整形外科で治療を受けたくてお悩みの方はこの機会にお試しください。
ツボ療法は手や簡単な器具を使って治療する方法です。
つまり経穴を治療点として少しの力で刺激をすることで症状改善をする方法です。
この特徴は少しのエネルギーで大きな効果を引き出すことであり、それだけに的確なツボをしっかりととらえてケアをすることがポイントになってきます。
ツボは身体の「急所」に当たる部分なのでその急所を押えることで症状改善へ導くことができるのです。
ツボは内臓の部分と絡んでいるので内臓のどの部分の疲れがきているのかで変わってきます。
今回の症状は産後腰痛ですが、季節毎に内臓機能が低下する部位が変わってくるので、その季節毎にケアをしなくてはいけない部位のツボを刺激をすることも大切になってきます。
産後腰痛の症状がでた季節が例えば春の時期であれば春に疲れやすい内臓の部分を上げることが大事になっていきます。
春の時期は肝臓と胆のうが疲れやすいのでその部分を刺激するツボを押すことでつらい腰痛も楽な状態になります。
急所の部分なので痛いと感じると思いますが症状改善できるいい方法ではないでしょうか。

産後腰痛でつらい!整形外科に頼らず食事から

産後から腰痛の原因の一つで貧血の影響で発症してしまう方は少なくありません。
次にご説明したい内容は食べ物です。
食べ物を意識するだけでも腰痛を和らげることが可能です。
出産するときに赤ちゃんの為にたくさんの鉄分を分けることによって血が不足して貧血になる方が多いようです。
実は腰痛と貧血は深い関係があります。
まず貧血になると血液が薄くなり全身に隈なく酸素や栄養を送ることが難しくなります。血液が薄くなってしまうと代謝が下がります。
その状態になるといつも排出されている疲労物質が溜まりやすくなります。
疲労物質を排出する為には通常多くの血液が必要になります。
疲労物質をうまく排出できなくなると血の巡りが悪くなり代謝は落ち、筋肉が硬くなり結果腰痛を起こしてしまうのです。
つまり貧血を改善することは腰痛の症状を抑えることに繋がるのです。
ですので貧血改善のために良質のたんぱく質、鉄分、ビタミン類が多く含まれている食べ物を摂取しましょう。
鉄分であればひじき、ビタミン類であればほうれん草やレバーなどを摂取することで血の流れが良くなり、代謝が上がり、疲労物質が溜まりづらくなります。
そのおかげで今お悩みの症状を緩和することが出来るでしょう。

産後腰痛!整形外科にいけないときのストレッチ

今度は少し身体を動かして症状改善をはかりましょう。
それはストレッチです。
このストレッチはお腹の筋肉、お尻の筋肉の強化と腰の骨を伸ばすことを目的としたものです。
寝るスペースを確保すればどこでもできます。

《腰を少し上げるストレッチ》
①地面に仰向けの状態で寝て両ひざを90度に曲げます。
②①の状態から少しお尻を上げて、上げた状態で4~5秒間キープします。
③①の状態に戻します。
④お尻の上げ下ろし動作をリズムよく繰り返し行いましょう。

・ポイント
①膝は必ず立てた状態で行いましょう。
②お尻の筋肉を収縮させる意識でやりましょう。
③コツは肛門をすぼめるようにすることでお尻の筋肉を刺激することができます。
④回数は5回1セットを目安にやりましょう。だんだん慣れてきたら10回1セットを目標にしてやってみてください。

《腰を手で圧迫する》
①地面に仰向けの状態で寝て両ひざを90度に曲げます。
②腰の下に手を当て、お腹に力を入れながら腰で手を押し付けるようにします。
③②の状態で4~5秒間キープしましょう。
④いったん脱力をして③の動作を繰り返し行いましょう。

・ポイント
①膝は立てた状態で必ずやりましょう。
②回数は5回1セットを目安にやりましょう。
だんだん慣れてきたら10回1セットを目標にしてやってみてください。

安心!産後腰痛のときは整形外科治療だけではないですよ。 まとめ

出産は人生の一大イベントです。
そのイベントでもたらされることは数知れません。
嬉しいこと、楽しいこと、辛いこと、苦しいことたくさん待ち受けています。
腰痛そのうちのひとつに過ぎません。
ただし産後腰痛はご自身の行動次第で改善、予防することが出来ます。
今回の内容は一つの方法として捉えていただけたらと思います。
産後腰痛でお悩みの方に少しでもお役に立てれば幸いです。
この記事を読んでいただきもし質問したいことがありましたら一度カラダラボにご相談ください。

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