立ちくらみになる原因。夏に起きやすいのはどうして?

最終更新日:2023/08/24

熱い夏の季節になると立ちくらみで急に倒れてしまう人が増えてきています。
特に10代から20代前半にかけて多いです。
学生の場合、朝礼の時に座った状態から立ち上がったときに「ばたん!」と。
どうしてそのようなことが起きてしまうのでしょうか?
メカニズムから色々と調べてみました。

立ちくらみが原因で夏に中学生が犠牲になるのは?

夏に立ちくらみで倒れる女子中学生がどうして多いのでしょうか?
理由の一つが、血管が柔軟で汗を大量にかくからです。
子供達はとにかくよく動いて汗っかきです。
大人になるにつれて運動力が減って汗をかく機会が減っていきます。
中学生くらいの年代だと部活などでたくさん汗をかきます。
血液も身体の表面にたくさん取られます。
ところが成長スピードが上がるのもこの時期なので身体のサイズは大人サイズに
近くなります。
プラス子供のように汗を大量にかくから立ちくらみも起きやすいのです。
もう一つの理由が成長途上です。
特に女性ホルモンによる急激な体調の変化の影響で身体が十分ついていけてないことも考えられます。
ですので女性ホルモンの「エストロゲン」に余計に反応したり、しばらく生理がこない影響で軽い欠乏症状になる人もいます。
血管の開閉を調節するのは自律神経なのですが、その自律神経の調節に女性ホルモンは大きく関わります。
血管をバランスよく調整するのは自律神経です。
自律神経と女性ホルモンは深い関係性があります。
まだ大人に成熟しきれていない状態もあって混乱をしたりすることもあります。
血管の反応がまだ子供だから血管は良く開きます。
生理が来て大人になりつつあるけれどまだ不安定だから自律神経が混乱するということ。この二つの原因が考えられます。

夏の暑さが原因で立ちくらみを発症する人の特徴

立ちくらみを起こす人は比較的女性の方が多いのではないでしょうか?
特に女性の方は、生理前、生理中は立ちくらみが起きやすいと言われています。
男性に比べて女性は、体内の鉄分が少なく血液の量も少ないのです。
実は男性に比べて女性は体内の鉄分量が少なく血液の量も少ないのをご存知でしたか?
さらに鉄分の貯蓄できる量も限られています。
少ない状態にも関わらず、生理になると月経によって体内の血液が減少します。
その影響で立ちくらみが起きます。
更にホルモンバランスが崩れることでストレスが溜まり、血液をうまく運べないことも原因です。
生理前になるとひどい立ちくらみや、めまいが起きてしまう方は鉄分補給をしましょう。特に低血圧の方は立ちくらみが発生しやすくなるので注意しましょう。
低血圧の人の症状として、立ちくらみ、ふらつき、めまい、朝に弱い、などが挙げられます。
低血圧を改善するためには、運動や食事など、普段の生活を改善する必要があります。特に女性の方は低血圧の方が多いので改善するようにしましょう。
高血圧と比べると、重大な病気に発展しにくいとはいえ、普段の生活で体調を崩しやすくなるので注意しましょう。

夏に起こる男性の立ちくらみの原因は

立ちくらみは女性がなるイメージが強いかもしれませんがもちろん男性の方にも起こる症状です。
男性が立ちくらみの症状になると後々重大な病気になる可能性があります。
その中の一つ【鉄欠乏性貧血】などは血液、鉄分を失う機会が多い為、女性の病気でしょ!って思う方が少なくありません。
しかし男性で同じ症状が起きた場合は消化器官からの出血が原因であることが考えられます。
たとえばお風呂から上がった時に急に激しい立ちくらみで意識を失ったり、座った状態から立ち上がるときにそのまま倒れたりすることは以外と多く起こります。
立ちくらみだけではなく、横になってもめまいを感じた場合はすぐにでも病院に行きましょう。
さらには脳梗塞や脳出血といった疑いもあります。
男性に多い、立ちくらみを伴って意識を失うものに【迷走神経反射性失神】があります。この症状の原因として挙げられることは大量のアルコールを摂取することで酔っ払ってバタンっと倒れる【迷走神経反射失神】の確率が高いです。
これも自律神経の異常が原因です。
嫌な事があった時に、やけ酒と称して大量にアルコールを摂取したりすると突然目の前がクラクラして、吐き気や、意識障害を起こします。
やけ酒をするのは極力控えましょう。

夏に起きる立ちくらみの原因になる病気とは

立ちくらみが頻繁に起きる場合は病気の前兆という場合があるので紹介します。

【自律神経失調症】

自律神経が不安定になり、身体の色々な部分に異常が起きる病気です。
原因としては過剰なストレスや生活習慣の乱れが挙げられます。
新しい環境などで一人暮らしをしたり、毎日遅くまで仕事をしている人は要注意です。
症状は頭痛、吐き気、立ちくらみや多汗などです。
気が滅入った時などに出たりすることが多いようです。
自律神経失調症が他の病気の原因になることもあります。
ですからリラックスして生活習慣を正すことを意識をしましょう。

【脳梗塞】

脳の中にある血管が詰まることで十分に酸素を送ることができなくなります。
脳の一部が死んでしまっている状態を脳梗塞といいます。
特に高血圧の人は起こりやすいと言われています。
脳梗塞の影響で最悪死に至ることもあります。
原因としては大量のアルコール摂取や喫煙、後は肥満体質の人は血行不良が起きやすくなります。
最近では若い人でも発症することがあります。
脳梗塞の前兆として立ちくらみやフラフラするなどの症状がみられます。
高齢者の人で立ちくらみが頻繁に起こる場合は気をつけて下さい。
脳梗塞が起源となって様々な病気を引き起こすので注意が必要です!

立ちくらみが頻発する夏がつらい!解消するには?

夏に立ちくらみが起こる原因を理解していただいた上で今度はどう解消していくか説明していきます。
立ち上がることで脳の血管の中にある血液ボリュームが減ることが原因として考えられます。
単純ですがそれを可能な限り下げないようにします。
以下のような感じです。

①ゆっくり立ち上がる

脳に血液がいかないのは危険です。
立ち上がると体の血管は収縮して、脳の方に行く血流を保とうとします。
それが急に立ち上がることで間に合わないからクラクラします。
そうならないようにゆっくり立ち上がることを意識しましょう。

②座った姿勢で手足や腹筋に力を入れてゆっくり立ち上がる

手足や腹筋に力を入れることで筋肉の間や筋肉のそばを流れている血管が圧迫されます。その状態で立ち上がることで脳から血液が流れおちてくるのを少しブロックできます。
でも、立ち上がってから急に力を抜かないでください。
腹筋の力は徐々に抜いてくださいね。

③運動して筋肉量を増やす

筋肉に力を入れた時の効果が違いますし、意識しないで立ち上がるときにも脳の血流が体の方に落ちにくくなります。
運動は大切ですね!

以上です。
基本は腹に力を入れ、ゆっくり立ち上がるのがポイントです。

立ちくらみになる原因で夏に起きるのはどうしてか? まとめ

夏の暑さが原因で立ちくらみが発生しやすいのが、ご理解いただけましたか?
立ちくらみは今回ご説明した方法で間違いなく抑えることができます。
立ちくらんで、倒れて頭を打ったりすることで大変なことになることも考えられます。
もうすぐ暑い夏がやってきますので、今一度対策をしていってください。

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