糖尿病と足がだるいのはどのような関係性があるのか?

最終更新日:2023/08/25

最近妙に足がだるくて仕方がない。
足が疲れやすいと感じることはありませんか?
そう感じたときに「歳だから仕方がない」と感じていてそのままの状態にしたら後々糖尿病を発症してしまったという方もいるそうです。
今回、糖尿病と足の疲れに関係性があるか色々と調べてみました。

糖尿病と足がだるいことの関係とは

糖尿病を発症している方でよく「足がなんだかだるい」と足のだるさを訴える人がよくいらっしゃいます。
糖尿病の影響で足のだるさがでるのは脳から遠くにある部分の細くて弱い神経の部分から神経異常が起き始めるからと言われています。
では神経異常とはいったいどのような形で足に悪影響を与えるかをご紹介致します。
まず、血糖値が高い状態の「高血糖」の状態で糖をうまくコントロールできなくなると血管の中の【たんぱく質】【糖】が結合をする糖化という現象が起きます。
そうすると血管壁に糖がどんどん蓄積していきます。
その結果、血管を痛めてしまい、血管がどんどん老化してどろどろの血になります。
これがいわゆる、血管障害といいます。
血管障害が起こると足にある神経細胞は血行に関しても障害をもたらします。
血行障害が起こると食べものなどで摂取した栄養をうまく運ぶことができなくなり、その結果、神経障害という形になります。
実は糖尿病を発症してからくる合併症はすべてにおいてこの血管障害が関係していることになります。
さらに、足の動脈の血管障害が進行してしまうと【間欠性跛行】(かんけつせいはこう)と呼ばれる症状を発症することになります。
発症してしまうとちょっと歩くだけで足が疲れてしまったり、痛みを感じるといった症状が現れます。
足の筋肉への酸素の供給が血行障害によりうまくできなくなっていることが考えられます。

糖尿病で足のだるさを残すのは良くない

立ち上がるのが辛いなら、まずは座ったままストレッチをしてみましょう。入浴時には湯舟につかって体を温めましょう。
疲労による足のだるさは、体を動かして疲労物質を排出すると回復します。なかなか回復しない場合や、繰り返し生じる場合は疲労ではなく病気の可能性があります。
糖尿病を発症して合併症を発症しない為にも足の疲れをいかに残さないかが大事になっていきます。
疲れを残さないというのは糖尿病を発症している人、そうでない人、すべての人に言えることです。
足が疲れてしまうぐらい筋肉を使いすぎてしまうと、筋肉は徐々に固まってしまいます。その影響で血液を循環させる機能がどんどん低下していきます。
この状態になると疲労物質がどんどん蓄積して溜まっていきます。
足は心臓から最も遠い位置にあり、重力に逆らって血液を循環させている大きなエネルギーを使う場所とも言われています。
そのため、血液の循環が滞りやすく、疲労物質が蓄積しやすい部分とも言われています。足がだるくなってしまうと行動が鈍くなって、活動が減ってしまう方も少なくありません。
これでは疲労回復という点で活動が減っていく悪循環に陥り回復するのに時間がかかってしまうのです。
足に溜まった疲労物質をしっかり循環させて排出するには、少々だるくても体を動かすことが重要です。

糖尿病で足がだるいときの合併症について

糖尿病の影響で合併症を発症してしまう人は少なくありません。
発症する方には足のだるさが原因で合併症にかかってしまう人がいます。
糖尿病患者の中で3大合併症と言われているのがあります。
『神経障害』『網膜症』『糖尿病腎症』です。
中でも痺れや痛みなどの感覚に異常が現れるのが『神経障害』です。
神経障害は糖尿病患者様の中でだいたい2割以下の方が自覚症状があるみたいです。
ですが4割くらいの人は自覚症状がないそうです。
神経障害は手足のしびれから血液の流れが悪くなることで症状が出ることが多いです。
また初期の段階だと足裏、足の指に痺れが出ます。
今回は足の異常「足病変」についてお調べしました。
足病変の影響で最悪足を切断をしなくてはいけないということもあります。
糖尿病は高血糖状態が続いて、血管、神経にダメージを与えます。
血管が細いと神経を傷つけやすくダメージを受けやすいと言われてさまざまな症状にかかってしまいます。
足の血管、神経が傷ついてしまい、その状態がしばらく続いてしまうと次第に足の感覚が鈍くなってしまい痺れなどを感じなくなります。
さらに水虫などにもかかりやすくなったりと足病変が現れます。
足病変の症状が重くなると足を切断をしなくていはいけないということもあり、切断する人が年間なんと、1万人以上いるのです。
そうならないためにも足のだるさがあったときは早急な対処が必要になってきます。

糖尿病で足がだるいときのケアとは

糖尿病を発症している方は日常的にぜひ足のケアをおこなうことが必要になってきます。糖尿病からくる足のだるさの主な原因として考えられるのが「神経障害」「血管障害」「皮膚感染」です。
これらが絡んでくると足のトラブルを頻繁に起こしやすくなり、神経障害で足の感覚が麻痺してしまうと少しの痛みぐらいには鈍感になり異常を感じなくなります。
また足に負担をかけないようにするには、自分にフィットした靴を履くことが非常に大事になってきます。
なぜかというと、合わない靴を履くことによって靴擦れやタコなどの症状に直結し、抵抗力が低下している皮膚の小さな傷から感染症を引き起こすという可能性があるからです。同じ理由によって、水虫を防ぐためにも、【吸水性のよい綿】の靴下を履いて足がむれないように心がけましょう。
出来れば毎日自分の足に異常な箇所はないかチェックし、清潔にした後に保温クリームで乾燥している部分などのケアを忘れないようにしましょう。
糖尿病と足は一見あまり関係がないように見えるかもしれません。
ですが、糖尿病の合併症のうちでも比較的多くみられるのが足の症状です。
血糖コントロールを上手くおこなうことで、初期の段階ならば、元の状態に戻すことができますので、最悪の状態にならないように、毎日のフットケアを怠らないようにしましょう。

糖尿病で足のだるさがでないようにするには

糖尿病で足のだるさが今後起きないようにする為にも色々改善方法はあると思いますが
その中でも食事の部分を改善するだけでもだいぶ変わってきます。
糖尿病を発症してしまう方でだいだいの方は偏った食事が原因で発症する方が少なくありません。
例えば一度の食事でたくさん食べてしまうことです。
たくさん食べるとその食事を消化して吸収するために、からだに負担がかかることになります。
食事で摂取した炭水化物は消化器官でブドウ糖に分解されて吸収しますが、このブドウ糖が運搬のために血中に移ることで、いわゆる血糖値が上がるようになります。
このとき食べ過ぎると糖が上がり過ぎる過血糖の状態になってしまいます。。
血糖が上がると膵臓によりインスリンが分泌されます。
もし過食を続けると通常よりインスリンを分泌しなくてはいけなくなり、膵臓にだんだん負担が蓄積していきます。
この症状が継続的に年単位で続くと、血糖値に相応するインスリンが分泌できなくなったりインスリンに組織が慣れて効果が弱くなったりしてその状態が続くとついに、糖尿病に移行してしまうことも少なくありません。
ですから一度の食事で過剰に摂取をしてしまうのではなく一食の食事でバランスよくその季節のエネルギーを沢山含んだみずみずしい旬の食べ物を摂取することを心がけましょう。

糖尿病と足がだるいのはどのような関係性があるのか? まとめ

今回、糖尿病と足がだるいのはどのような関係性があるのか?の記事を書きました。
糖尿病を発症してしまうと抵抗力が低下することで合併症を発症しやすくなってしまいます。
足のだるさを放っておいてしまうと重病にかかってしまうのでそうなる前に事前対処と事前予防をすることが大切になってきます。
今できることから始めていきましょう。
つらい思いをしない為にも。

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