足の筋肉痛はなかなか厄介な悩みです。
足のストレッチをしていても中々筋肉痛が取りきれない方は少なくないです。
もしかしたらストレッチの間違ったやり方が原因なのか、それ以外の部分が原因ということも考えられます。
今回そのようなお悩みを解消できる内容をご紹介致します。
足のストレッチで筋肉痛を取り除く前に
筋肉痛は運動をした翌日以降に使った筋肉に痛みが起こる現象と多くの方が認識しているのが一般的だと思います。
しかし東洋医学ではその季節に合わせて養生を行うことによって翌年を迎えたときに昨年よりもいい状態に上げるようにします。
つまり年間を通しての筋肉の養生が必要になってきます。
例えば春の時期であれば中殿筋、前脛骨筋、半腱様筋、半膜様筋を鍛える時期になります。
梅雨の時期であれば大腿四頭筋、長母指屈筋、冬の時期であれば腓腹筋、ヒラメ筋の筋肉を養生することが必要になってきます。
なのでその季節によって鍛える部分が変わってきます。
春の時期であれば中殿筋、前脛骨筋、半腱様筋、半膜様筋を動かせるようなストレッチ、梅雨の時期であれば大腿四頭筋、長母指屈筋を動かせるようなストレッチ、冬の時期であれば腓腹筋、ヒラメ筋を使ってあげるストレッチをすることでその季節ごとに起こりうる筋肉痛が起きづらくなるのです。
今上げた筋肉付近には内臓部分を刺激する急所、すなわち「ツボ」への刺激にもなります。
つまりその季節に刺激を入れたい筋肉、ツボを同時にすることで足の筋肉痛が軽減できるという視点で考えられることができます。
春の時期の足のストレッチで筋肉痛の予防
日本には日本特有の四季があります。
その季節によって過ごし方も変わってきます。
今度は春の時期の過ごし方についてご紹介いたします。
春の時期は入学、進級、入社などの時期にあたりは環境の変化などが多い時期です。
その環境の変化などからくるストレスによって、イライラして睡眠不足になったり、またはお酒を飲む機会が増えることによって肝臓に負担がかかり易くなってきます。
肝臓は血液を貯蓄し、必要に応じて供給したり、全身を流れる血液のコントロールをする役目をします。
後は筋肉や健にも関係するので例えば「偏った食事をしている」「運動で追い込みすぎてしまった」「お酒を飲みすぎた」このようなことをしてしまうと肝臓に負担がかかり、肝臓の本来の働きができなくなってしまいます。
春の時期になると身体が目覚めてきますので緑の食べ物、酸っぱい食べ物を取り入れるようにして身体を目覚めさせましょう。
運動も少しずつ始めるといいでしょう。
春の時期であれば中殿筋、前脛骨筋、半腱様筋、半膜様筋に刺激を入れられるような運動、ストレッチを行うことで春の時期を乗り越えることができ、春の時期に起こる筋肉痛の予防にも繋がります。
つまり内側と外側をアプローチをするのが大事になってくると思います。
夏の時期の足のストレッチで筋肉痛予防
今度は梅雨の時期(東洋医学では晩夏と呼ぶ時期)についてご説明致します。
晩夏の季節は血液関係のトラブルが多くなってきます。
立ちくらみやむくみが起きやすく、女性の方であれば生理痛が酷くなる時期でもあります。
晩夏の時期は脾臓と胃が疲れやすくなります。
脾臓は主に消化吸収の働きをしていてエネルギーと血を生み出す源の部分になります。
胃腸で消化をされた飲食物を、エネルギーや血に変えて心肺に送り込みます。
脾臓には血液を管理する統血作用(とうけつさよう)があり、血液が血管の外に漏れないように保護をします。
後は全身の筋肉の運動を円滑にしたり、口をコントロールする働きがあり、味覚の調整をする働きもあります。
胃は脾とともに飲食物を消化吸収し、エネルギーを全身に送り出す働きがあります。
深く考えこんでしまうと、脾と胃の機能が低下することによって全身の筋肉が円滑に動くことができなくなってしまいます。
その影響で筋肉痛の治るスピードが遅くなります。
この時期は脾、胃を養生する必要があります。
この時期は甘い物を欲したくなりますが、そのときは自然な食べ物を取り入れていきましょう。
ストレッチは大腿四頭筋、長母指屈筋を刺激できるようなストレッチを行いましょう。
冬の時期の足のストレッチと筋肉痛予防
今度は冬の時期についてご説明致します。
冬の季節は腎臓と膀胱に疲れがたまり易くなります。
腎臓は成長や生命力の根源のエネルギーである「精」を表します。
腎の精は骨、歯、髪の毛などにエネルギーを与えます。
腎のエネルギーが充実していれば元気になり、病気にかかりづらくなります。
女性の場合は排卵、月経にも作用します。
水分をコントロールしている為、有益な水分再吸収、不要な水分を排出する働きを肺と脾とともに行います。
呼吸機能と聴覚機能も調節し、息を吐くときは肺がコントロールをしていて、息を吸うときに腎がコントロールをしています。
腎は寒さから水分不足になり腎の機能が疲れやすくなり、冬の時期は腰痛が起こり易い時期と言われています。
腎臓を元気にする為には暖かいお水を多く取るようにし、排出機能を高めて膀胱の状態をあげることが大事になってきます。
また食べ物であれば黒い食べ物を多く摂取しましょう。
この時期はひじきや黒豆や昆布などを取り入れることで腎臓をしっかり養生してください。
冬の時期に腎臓をしっかり養生していかないと翌年の夏に夏バテが起こると言われていますので、腓腹筋、ヒラメ筋を刺激できるようなストレッチをして冬を乗り切りましょう。
足のストレッチを実践して筋肉痛を改善
今度は実際に足のストレッチを行っていきましょう。
決して難しい内容ではないので簡単にできると思います。
《足首を動かすストレッチ》
①まず内くるぶしの後ろ下で、内果尖とアキレス腱の間のくぼみでアキレス腱
付着部にある太谿(たいけい)といツボを押さえます。
②太谿(たいけい)を押さえながら、左足は時計回しに、右足は半時計回しで
動かしていきましょう。
③左右10回、一日1セット目安でやってみてください。
このストレッチは腎臓からくる症状を改善するストレッチです。
太谿を刺激することで腰痛や痺れなどの痛みを緩和する働きがあります。
《足の指を動かすストレッチ》
①地面に座って両膝同士をくっつけて、両足を前に伸ばします。
②足の指を動かして、グーの形を作ります。
③グーの形の状態から今度は足の指をパーの状態で足の指を開いていきましょう。
④足の指をグーの形、グーの形からパーの形を交互に繰り返し動かしていきましょう。
⑤回数はグーを5回、パーを5回で合計10回を1セット目安に行いましょう。
このストレッチは以外とできない人が多い気がします。
足の指をうまく動かせないと冷え性などになりやすくなります。
つらいときに!足のストレッチで筋肉痛を解消しましょう! まとめ
足は筋肉痛になりやすいことと、季節によって原因が違っていることがお分かりいただけましたでしょうか。
筋肉痛はストレッチをすることで、もちろん解消できますが、原因が定かでないと取り除くのが遅くなってしまいます。
この記事が少しでも助けになればと思います。
もし今の症状でお悩みの方は一度カラダラボで一緒に症状改善をしていきませんか?
お会いできる日を楽しみにしています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。