足の甲の痺れはどうして起きるのか?原因とその予防法

最終更新日:2023/08/08

足の甲が痺れてしまったというご経験がある方は少なくないでしょう。
足の甲が痺れてしまうのはどういった原因か考えたりしたことがあると思います。
例えば姿勢が悪いから、骨盤が歪んでいるから、変な歩き方をしてないかなど。

それも足の甲の痺れの原因に含まれます。
ですがそれ以外にも色々な原因があります。足の甲の痺れが起きない為にはどのようにすればいいか今回ご紹介致します。

足の甲の痺れが起きる原因は神経が関係する

足の甲の痺れが起きる原因として神経が圧迫されることが考えられます。
例えば、長時間座りっぱなしの状態や、立ちっぱなしの状態、後は床に足を圧迫させた状態が続くと足の甲の部分から指先にかけて「じわ~」とした痺れを感じたことはありませんか?
足の痺れが起きる原因としては浅腓骨神経(せんひこつしんけい)という神経が関与しています。
浅腓骨神経は脛の外側の部分から足の甲、指先にかけて枝分かれして通っている神経です。
そこの部分が圧迫されると痺れが起きます。
後は正座やしゃがんだ状態で長時間座っていると痺れを感じたことがありませんか?
この場合は総腓骨神経(そうひこつしんけい)が関与しています。
総腓骨神経は膝の外側から脛の部分の腓腹筋と長腓骨筋のちょうど真ん中のところまで神経が通っています。
そこの部分が圧迫されてしまうと痺れが起きます。
ですので、浅腓骨神経と総腓骨神経の部分を圧迫してしまうと痺れが出るので圧迫させるのは控えましょう。
神経を圧迫してしまうのは筋肉の硬さの影響で神経の通りを妨げる原因でもあるので、適度に運動やストレッチなどで筋肉をやわらかくして神経の痛みを緩和させましょう。

足の甲の痺れが起きる原因は筋肉が関係する

足の甲の痺れの原因で次に考えられるのは足周りの筋肉が関与しています。
筋肉が硬いと神経が圧迫されやすく痺れが起きやすくなります。
それ以外にも私生活の動作、運動パフォーマンスが低下します。
足周りの筋肉も複数の筋肉が存在するので下記の筋肉の硬さが原因として考えられますので参考にしてください。

①前脛骨筋(ぜんけいこつきん)
→前脛骨筋は脛の内側の細く長い骨に付着している筋肉です。
前傾姿勢で歩行するときやスキー、アイススケートなどで足の外側に体重をかけたときに働く筋肉です。

②長腓骨筋(ちょうひこつきん)
→長腓骨筋は脛の外側の長い骨に付着している筋肉です。
土踏まずを保持する働き、運動だとランニングやジャンプをするときに働く筋肉です。
長腓骨筋が硬くなると足の甲の痺れに繋がります。

③短腓骨筋(たんひこつきん)
→短腓骨筋は腓骨の外側の面から第5中足骨粗面に付着しています。
この筋肉は足関節の底屈を補助する働きや、足を押し上げる働きから、足底の縦アーチを保持させるためにも役立っています。
短腓骨筋付近にも総腓骨神経が通っているのでここが硬いと痺れが起きます。

④第三腓骨筋(だいさんひこつきん)
→第三腓骨筋は腓骨の外側の下部から第五中足骨底の背面に付着しています。
足の背屈と外返しを補助する働きがあります。
第三腓骨筋付近には深腓骨神経が通っているのでここの痺れも注意が必要です。

足の甲の痺れの原因を抑えるツボ

足の甲の痺れの原因がだんだんイメージしやすくなったと思います。
今度は足の甲の痺れが起きたときに痺れを緩和、予防の仕方についてご紹介したいと思います。
足には内臓と関係がある経穴が存在しています。
経穴とは簡単にいうと「ツボ」です。
ツボを刺激することで内臓の機能を活発にし、痛みや、痺れを緩和する働きがあります。今回は足の甲の痺れに効果があるツボをご紹介いたします。

・太衝(たいしょう)
このツボは肝臓機能を活性するツボで肝臓は筋肉、腱、目に関係している「肝経(かんけい)」に当たります。
太衝のツボの場所は第一、第二中足骨の後端の接合部の前です。
足の甲を出し、親指の爪の脇(人差し指側)から、親指の骨に沿ってなぞると指が止まります。
ちょうど、親指と人差し指の骨が合うところです。
太衝付近には浅腓骨神経が通っているので神経の圧迫からくる痺れなどの症状を緩和する働きも太衝にはあります。
押すときは人差し指では押しにくいところなので、親指を使ってもOK。
足の甲に対して垂直に押してみてください。
痛気持ちいいと感じるくらいでとどめておきましょう。
痺れ以外にも目の疲れや、冷え性などでお悩みの方にも押していただくとすっきりします。

足の甲の痺れの原因を解消する食事とは

今度は食事についてご説明致します。
食べるものを変えるだけで足の甲の痺れの改善、予防に繋がります。
足の痺れの原因は内臓の機能低下からくるケースもあります。
内臓機能の低下を抑えるにはエネルギーをたくさん持っている季節の旬な食べ物などを摂取するだけでもだいぶ身体の状態がよくなります。
例えば春の時期になると内臓の部分で肝臓、胆のう、夏になると心臓、小腸、晩夏だと脾臓、胃、秋だと肺、大腸、冬だと腎臓、膀胱の部分が疲れやすくなります。
春であれば肝臓、胆のう機能を上げられる食べ物、青い食べ物、緑の食べ物、又は酸っぱい食べ物を摂取するといいでしょう。
夏は苦い食べ物、辛い食べ物、晩夏は甘い食べもの(旬の果物)、黄色の食べ物、秋だと白くて辛い食べ物、冬だと塩辛い食べ物、黒い食べ物を摂取することで各季節の内臓機能を活発にすることができます。
内臓機能を活発にすることで筋肉、神経の老化を防ぐことができ、常に健康な状態でいることができます。
後は痺れがある場合に食べていい物と食べてはいけない食べ物(痺れを促進する食べ物)があります。
例えば動物性たんぱく質が含まれている食べ物、例えば脂身の多いお肉は症状を促進する働きがあります。
もしお肉を摂取する場合は脂身の少ない鶏肉などを摂取しましょう。

足の甲の痺れの原因を知った後の予防は

今度は簡単にできるストレッチをご紹介致します。
足の甲の痺れの原因は足の甲付近の部分以外にもあります。
例えば股関節の硬さ、お尻周りの筋肉の硬さが原因で起こる足の甲の痺れも考えられます。
今回は下半身を動かすストレッチをご紹介致します。

①身体を地面に仰向けの状態で寝ましょう。
②両手、手のひらは床につけ、両足の膝を90度に立て、かかと、膝をくっつけましょう
③頭、手のひら、足裏の三点を軸にしてお尻を上にあげましょう。(ブリッジをするイメージ)
④③の状態のまま10秒間キープしましょう。
②の状態に戻したら、お尻を上げたり降ろしたりする動作を繰り返し行いましょう。

・ポイント
①お尻を上げるときに腰を反り過ぎないようにしましょう。腰を反りすぎてしまうと腰を痛めてしまいます。
②お尻をうまく上げるのが難しい場合は地面につけている手のひらで地面を押すとお尻が上がりやすくなります。ただし、腕を使いすぎると腕が筋肉痛になります。
③10回1セットを目安にやりましょう。

このストレッチはお尻、もも裏の筋肉を使うストレッチです。
それらの筋肉が硬くなってしまうと症状が起きやすくなります。
ぜひやってみてください。

足の甲の痺れはどうして起きるのか?原因と予防をするには まとめ

足の甲の痺れには色々な原因が考えられます。
痺れが酷くなると生活が困難になり、つらい思いをすることになります。
足の甲の痺れはもしかしたら内臓の部分の病気のサインかもしれませんよ。
ですので今回の記事がお悩みの症状の助けになればと思っています。
また季節特有ケースもありますのでもし今の症状でお悩みの方、一度カラダラボにご相談ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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