軽いものから重いものまで腰痛は様々ですが、後者の代表的なのは腰椎ヘルニアでしょう。
ヘルニアの患部をマッサージをして痛みが悪化したという記事を良く見かけます。
絶対にマッサージをすることがダメなのでしょうか?
今回はカラダラボの視点からマッサージ方法と、痛みを軽減するためのストレッチなどを紹介していきます。
そもそもヘルニアとはどうしてなるの?
ヘルニアとは体の一部が逸脱した状態のことを表します。脳、首、横隔膜、胃、へそなどでもヘルニアが起こります。今回は一番聞きなじみのある腰椎椎間板ヘルニアに焦点を当てて進めていきたいと思います。この椎間板は骨と骨の間でぶつからないようにクッションの役目をしています。それが長年の悪い姿勢や、事故や激しい運動の繰り返しでつぶれ過ぎて中身が出てきてぺしゃんこになったり中身が偏ったりしてきます。すると上と下の骨がある方向で接触しやすくなったり、隙間がなくなったりします。背骨は神経の通り道ですが、その神経の束がきれいに通れなくなり脇道に逸れたりぶつかったりしてしまいます。そうなることで痛みや痺れが起こってしまうのです。痛みや痺れは千差万別で椎間板の潰れ方次第で症状は全然違います。
ヘルニアの治療方法ってどんなものがあるの?
ヘルニア治療には、大きく分けると、手術をするか手術をしないかの選択肢があります。手術に関しては別の記事がありますので、参考にしてください。
手術をしない場合は、おおよそ以下の4つです。
【安静治療】
患部をなるべく動かさないことで症状を抑える方法です。
【理学療法】
・マッサージ
手技で筋肉をほぐし血行を良くする方法です。
・鍼治療
針で筋肉を緩め血行を良くする治療です。
【投薬治療】
飲み薬もしくは注射での治療です。これらの薬や注射についても別の記事を参考にしてください。
【牽引治療】
身体を引っ張って、伸ばすだけの単純な治療です。
どれもヘルニアを完治させるものではなく対処療法という症状を抑える和らげるために行います。ただ何もしないよりは楽になる可能性が高いです。
それでは、このあとは理学療法のひとつであるマッサージについてお話ししていきます。
ヘルニアはマッサージして良いの?
「揉みほぐしのマッサージをしてもらったら翌日症状が悪化した。」という声を良く聞きます。こういう状態を「揉み返し」と表現することがあるようです。
我々人間は常に筋肉の伸び縮みを行いながら日常生活を送っています。筋肉を輪ゴムだと思ってください。長年使わないと伸びにくくて使いにくいし、すぐ切れてしまいます。反対に伸ばして使っていたものを久しぶりにほどくとサイズが大きくなってしまいます。どちらも次にゴムとして使うのは難しいですよね。その伸縮するための筋肉をただ揉んで終わすというのは、柔らかくなりますが、その代りに筋肉の弾力がなくなり、体に力が入らない状態になってしまうのです。安いマッサージに行ってゴリゴリに押されて、終わってみたら全身がものすごくだるくなった。体を動かす気力がなくなった。翌日は全身揉み返しで痛くてどうしようもなかった。揉み返しが酷かったと言ったら「好転反応です」と言われた。という経験はありませんか?ここまででお分かりのようにマッサージとヘルニアは相性が良いとは言えないのです。ですからもし、あなたがヘルニアの診断があるのに揉みほぐしのマッサージに通い続けているなら、すぐにでも辞めましょう。自分で出来るからといって腰あたりの筋肉をマッサージ器具などでむやみに押したり、揉んだりするのも危険ですので、すぐに止めてください。
カラダラボはマッサージとは違う方法を提供
カラダラボでの施術はコンディショニングという表現をしています。”マッサージ”ではないのです。普通のマッサージとの違いは、お客様自身にも動いていただくという点と筋肉だけじゃなく神経にもアプローチしているという点です。筋肉と神経にアプローチすると何が変わるの?と思いますよね。
筋肉にはそれぞれの役割があり動かし方も決まっています。これを支配しているのが神経なのですが、小さい頃は本能が残っているので何も考えずに体は勝手に動いてくれます(実際、幼児で肩こり腰痛、ましてはヘルニア患者なんていませんよね)が、大人になるに従って本能はだんだん消えてしまいます。癖や間違ったトレーニングの仕方など、ライフスタイルによるものがヘルニアの原因です。
カラダラボでは、カラダ本来の動きや使い方をまた体に覚えこませながら施術をしていきます。これを神経と筋肉の再教育と呼んでいます。
次の章では、カラダラボ推奨、ストレッチ方法を紹介します。
カラダラボ推奨ヘルニア症状改善ストレッチ①
①床(ストレッチマット)の上に仰向けになりましょう。
②対角にある腕と脚を一本線に並べ大きなXの字を身体で描きましょう。
③次に肘を曲げて頭の後ろで両手を枕して、さらに膝を90度曲げて準備完了です。
④膝を左右別々に内側と外側へ深く倒しましょう。
ももの横、お尻辺りにストレッチがかかります。(症状が強く出ている方は深く倒せないはずです)
⑤10回ほど繰り返し、動きに慣れてきたところで呼吸をつけて行ってみましょう。腹式呼吸です。できない方はこの機会にマスターしましょう。お腹の中に風船が入ってるとイメージしてください。鼻から空気を吸い込み風船を膨らませます。膝を内側へ倒すのと同時に口から「ふぅ~~~」と声を出しながら風船の空気を抜いていきましょう。風船の空気を完全に出し切ったら全身を脱力させます。
カラダラボ推奨ヘルニア症状改善ストレッチ②
①床(ストレッチマット)の上に仰向けに寝ます。
②対角線の腕と脚が一直線に並ぶようにした大きなXの字を身体でつくります。
③手を軽く握り締め、朝起きてする伸びのように突き上げます。
足はつま先を天井に向けて、踵を突出し膝裏を伸ばします。
おしりで棒を挟んで落とさないようなイメージでおしりを閉じます。
④③の状態をキープしたまま、鼻から空気を吸い、口から吐きます。
ただ単に吐くのではなく、ゆっくりと「ふぅ~~~」と声を出してみましょう。声が出なくなるまで出来るとかなりお腹が苦しくなってくるはずです。息をしっかりと吐き切ったら、全身を脱力します。
⑤頑張って10回連続でやってみましょう!
※余裕で出来た方は両手、後頭部、両踵を床へ押し当ててみましょう。
少し強度が上がります。
ヘルニアで悩む方へ。マッサージに代わる方法教えます!のまとめ
ヘルニアは完璧に治すのは難しいですが、自分から積極的に行動すればヘルニアは手術をしなくても痺れや痛みは軽減させることができます。まずは先程のストレッチをお試しください。あれだけじゃよくわからないという方は私たちプロフェッショナルにお任せください。丁寧なカウンセリング後にお客様一人ひとりに合った手技を選定しコンディショニングをさせていただき、ストレッチメニューを作成致します。必要であれば食事指導もさせて頂きます。日々の生活をより豊かにするためにも健康な身体造りの第一歩を始めてみませんか?腰のヘルニアで良いマッサージを探している、なにか良い治療法があれば知りたいという方はカラダラボ太田本店担当川津まで。