経験しないとわからない。ヘルニアと注射はどのくらい痛いの

最終更新日:2023/07/26

現代人の10人に1人は腰痛に悩まされています。その中の約1%、120万人はヘルニアだと言われています。
ヘルニアになると手術をするのか、はたまた重症でなければ手術はせずに保存療法という選択をするのか。
「この痛いのをなんとか出来れば・・・」と藁にもすがる思いですよね。保存療法にした場合はどんな方法があるのか、今回はヘルニアの保存療法の一つ、注射について触れてみたいと思います。

ヘルニアが痛い原因

ヘルニアになると腰だけでなくあらゆるところが痛いと訴えてきます。120万人もの人がなっているというヘルニアという言葉は”逸脱した状態”を表します。腰椎椎間板ヘルニアとはつまり椎間板が逸脱した状態になってしまっているということです。この椎間板は骨と骨の間にあり、クッションの役目をして背骨にかかる負担を軽減させてくれているものです。長年の悪い姿勢や、事故や激しい運動の繰り返しで椎間板がつぶれて中の組織が出てきてしまい、脊椎の神経を圧迫しているためにどこかが痺れたり痛いということが起こってきます。痺れの範囲は、ヘルニアが接触する程度が低いとお尻や太ももに痺れが出て、後ろにヘルニアが起こると、左右両方の末梢神経が支配する部分に、同時に痛みや痺れが起こります。足先だけ痺れたり、お尻の辺りだけ痺れたりと、その人の筋量や、骨格などで痛い部分や痺れの出る部分も変わってくるようです。

ヘルニアの注射の種類

”ヘルニアで注射”と聞くとすぐに思い浮かぶのはブロック注射です。言葉そのまま、痛みを「ブロックする」からブロック注射と言うようです。滞った血流を流れやすくしたり炎症を起こした部分の神経の回復を促し、コリや痛みを一時的に緩和する作用があります。このブロック注射にも種類があります。

【硬膜外ブロック注射】
硬膜と呼ばれる脊髄の一番外側にある膜と、『硬膜外腔』と呼ばれる黄色靭帯の間にある数ミリの隙間に局所麻酔剤を注入し、神経の機能を止めてしまいます。
安全性の高いブロック注射と言われています。
椎間板ヘルニアは、腰椎(いわゆる背骨)の下部に痛みが起こるケースが多いため、まずは尾てい骨辺りにある「仙骨ブロック」から始めることが多いです。

【神経根ブロック注射】
圧迫を受けて痛みの元となっている神経の根に直接差し込み、局所麻酔剤や抗炎症剤を注入します。
治療には保険が適用されます。

ヘルニアと注射はどちらが痛い?

注射と聞いて気になるのがどのくらい痛いのか。もちろん予防接種などのように針を刺したときと同じチクっとする痛みはあります。神経に針先が当たった際にも電気が走るようなビーンと響く痛みを感じることが稀にあるそうです。病院によって痛みを軽減させるために針を変えているところもあるそうなので、注射は嫌いだけどブロック注射を考えている方は相談してみるといいかもしれません。
何回か通院するケースが多いようです。1回で痛みがなくなるということもあるそうですがほとんどの方は何回か通院するケースが多いようです。
ただ、ここでも言えるのは”一時的な痛みの緩和”ということです。
手術をしたくないという方だと、痛みが出る→注射をする→痛みが治まる→痛みが出る→注射、この繰り返しパターンにはまっている場合もあります。

カラダラボの神経にも働きかけるコンディショニング

カラダラボでの施術はコンディショニングという表現をしています。”マッサージ”ではないのです。普通のマッサージとの違いは、お客様自身にも動いていただくという点と筋肉だけじゃなく神経にもアプローチしているという点です。筋肉と神経にアプローチすると何が変わるの?と思いますよね。
筋肉にはそれぞれの役割があり動かし方も決まっています。これを支配しているのが神経なのですが、小さい頃は本能が残っているので何も考えずに体は勝手に動いてくれます(実際、幼児で肩こり腰痛、ましてはヘルニア患者なんていませんよね)が、大人になるに従って本能はだんだん消えてしまいます。癖や間違ったトレーニングの仕方など、ライフスタイルによるものがヘルニアの原因です。
カラダラボでは、カラダ本来の動きや使い方をまた体に覚えこませながら施術をしていきます。これを神経と筋肉の再教育と呼んでいます。
正直なところ、つぶれてしまった椎間板を完璧に元に戻すことは難しいことですが手術や注射をしなくても痺れや痛いのを抑えることは可能です。
痛みを改善するためには受動的でいるより能動的に行動してみましょう。簡単にできるストレッチを紹介致します。

ヘルニア改善!注射にも薬にも頼らないストレッチ①

①床(ストレッチマット)の上に仰向けに寝ます。

②対角線の腕と脚が一直線に並ぶようにした大きなXの字を身体でつくります。

③肘から先は折りたたみ両手は頭の後ろで組みます。両膝は90°に曲げましょう。

④90°に曲げた膝を左右交互に内側へ深く倒しましょう。
ももの横、お尻辺りにストレッチがかかります。(症状が強く出ている方は深く倒せないはずです)

⑤10回ほど繰り返し、動きに慣れてきたところで呼吸をつけて行ってみましょう。腹式呼吸です。できない方はこの機会にマスターしましょう。お腹の中に風船が入ってるとイメージしてください。鼻から空気を吸い込み風船を膨らませます。膝を内側へ倒すのと同時に口から「ふぅ~~~」と声を出しながら風船の空気を抜いていきましょう。風船の空気を完全に出し切ったら全身を脱力させます。

⑥これを10回行いましょう。

ヘルニア改善!注射にも薬にも頼らないストレッチ②

①床(ストレッチマット)の上に仰向けに寝ます。

②対角線の腕と脚が一直線に並ぶようにした大きなXの字を身体でつくります。

③手を軽く握り締め、朝起きてする伸びのように突き上げます。
足はつま先を天井に向けて、踵を突出し膝裏を伸ばします。
おしりで棒を挟んで落とさないようなイメージでおしりを閉じます。

④③の状態をキープしたまま、鼻から空気を吸い、口から吐きます。
ただ単に吐くのではなく、ゆっくりと「ふぅ~~~」と声を出してみましょう。声が出なくなるまで出来るとかなりお腹が苦しくなってくるはずです。息をしっかりと吐き切ったら、全身を脱力します。

⑤頑張って10回連続でやってみましょう!

※余裕で出来た方は両手、後頭部、両踵を床へ押し当ててみましょう。
少し強度が上がります。

痛い!注射!と思う前に行動を!

ここまででヘルニアになった際に打つ注射というものがなんなのか、少しお分かりいただけたと思います。先程も言ったように完璧に治すのは難しい病気ですが、ご自身が能動的になれば痺れや痛みは軽減させることができます。まずは先程のストレッチから始めてみてはいかがでしょうか。あれだけじゃよくわからないという方は私たちプロフェッショナルにお任せください。丁寧なカウンセリング後にお客様一人ひとりに合ったストレッチメニューを作成致します。必要であれば食事指導もさせて頂きます。日々の生活をより豊かにするためにも健康な身体造りの第一歩を始めてみませんか?
ヘルニア、注射を打とうか悩んでいる方、この痛いのをなんとか自力で改善したいとお考えの方はカラダラボ太田本店担当川津まで。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です