当店には肩甲骨や背骨が痛いという方が多くご来店されます。
肩甲骨や背骨が痛いと日常生活はもちろんのこと、仕事も趣味も集中できなくなってしまいますよね。
今回はそんな方々へ肩甲骨と背骨が痛くなってしまう原因、カラダラボのアプローチ例、ラボ式肩甲骨のストレッチをご紹介していきます。
肩甲骨と背骨の痛みにかかわる筋肉とは
ここでは肩甲骨と背骨が痛くなる原因の筋肉について触れていきます。
肩甲骨は肩から背中側にかけて左右一対ある三角形の形をした大きなひとつの骨です。
肩甲骨は他の骨と違い靭帯でつながっておらず、周りを筋肉で囲われています。
今回は肩甲骨と背骨、両方につながる筋肉について説明いたします。
・広背筋
上腕骨から肩甲骨と背骨の真ん中から骨盤まで広がる大きな筋肉で腕を引き下げる役割
・肩甲挙筋
首の付け根から肩甲骨の上につながり、肩を持ち上げる役割
・小菱形筋
肩甲骨と背骨をつなぐ細長い筋肉で肩甲骨を背骨に寄せる役割
・大菱形筋
肩甲骨と背骨をつなぐ幅広の筋肉で肩甲骨を背骨に寄せる役割
・僧帽筋
肩甲骨と首から背骨の真ん中ほどまで広がる大きな筋肉で一番表面にあり、肩甲骨を持ち上げたり引き下げたり、回転させたりする役割
上記の筋肉が肩甲骨と背骨を結ぶものです。
それぞれが単独で伸縮するのではなく連動して動きますので、一概にどの筋肉が原因か判断するのは実際お体を触らないと判断できません。
ただ、大抵の方はこれらの筋肉が硬くなってしまって血行不良になり、痛みやだるさ、重さを感じています。
カラダラボの病院とは違う肩甲骨、背骨へのアプローチ
カラダラボでの施術はコンディショニングという表現をしています。”マッサージ”ではないのです。普通のマッサージとの違いは、お客様自身にも動いていただくという点と筋肉だけじゃなく神経にもアプローチしているという点です。筋肉と神経にアプローチすると何が変わるの?と思いますよね。
筋肉にはそれぞれの役割があり動かし方も決まっています。これを支配しているのが神経なのですが、小さい頃は本能が残っているので何も考えずに体は勝手に動いてくれます(実際、幼児で肩こり腰痛のお子さんなんていませんよね)が、大人になるに従って本能はだんだん消えてしまいます。癖や間違ったトレーニングの仕方など、ライフスタイルによるものが肩甲骨が痛くなったり背骨の痛みの原因です。
カラダラボでは、カラダ本来の動きや使い方をまた体に覚えこませながら施術をしていきます。これを神経と筋肉の再教育と呼んでいます。
カラダラボの病院とは違う肩甲骨へのアプローチ例
対象者は肩こりと背中にだるさを感じ解消したいという要望でご来店の50代男性です。
普段の生活状況や仕事での体の使い方などカウンセリングしたところ、
仕事のストレスからなのか、背中が硬くなっているようでした。仕事での姿勢が長時間パソコンと向き合うせいで背中は丸くなり姿勢が崩れていました。
メニュー選択では、休みの日は仕事の疲れを抜くためにごろごろして過ごし軽い運動もしていないとのことでしたので、簡単なストレッチ指導を含んだトータルコンディショニング45分で進めました。
施術の流れはまず、状態チェックから始めます。
背中の曲げ伸ばしをチェックするとほとんど動かず硬さが際立っていました。
さらにその影響で腕も真っ直ぐに上げられませんでした。
まずは座った姿勢で首周りの筋肉から手をつけていきました。
首の動きが少しできるようになったあとはうつぶせで背骨付近の筋肉全体に満遍なく圧を入れつつ腹式呼吸を併せてしていただきながらコンディショニングを進めました。
そうすることで背中に柔らかさが戻ってきました。
施術後にお立ちいただくと背すじが伸び胸を張りやすくなり、肩と頭の位置も正しい位置でキープしやすくなったようで、身長が少し伸びたように見えました。
その後、今の状態を保っていただけるように簡単なストレッチを指導いたしました。
ストレッチが終わった後はご来店時の症状はかなり軽減されたようで、自分で体を動かすことの重要性を理解していただけました。
お客様は「ストレッチって痛いのかと思っていたけど気持ちよかった。家でもできそうだけど一人だとサボりそうだからまた来週くるね」と更なるストレッチを覚えたい意識からか次週予約をしてお帰りになりました。
病院では教えてくれない背骨の位置を矯正するストレッチ
次は先ほどのお客様にお伝えしたストレッチのやり方を説明していきます。
モデルのようなかっこ良い背中をイメージしてやって見ましょう
①対角線の腕と脚が一直線に並べて大きなXの字を身体で作って床(ストレッチマット)の上に仰向けに寝ます。
②手を軽く握って、上に突き上げ。つま先は天井に向けて、踵を突出しましょう。
おしりは棒を挟むイメージで絞めましょう。
③②の伸ばした状態をキープしたまま、鼻から空気を吸い、口から吐きます。
ただ単に吐くのではなく、ゆっくり吸った倍の時間をかけて「ふぅ~~~」と声を出してみましょう。声が出なくなるまで出来るとかなりお腹が苦しくなってくるはずです。息をしっかりと吐き切ったら、全身伸びるのを止めて脱力します。
④頑張って10回連続でやってみましょう!
※余裕で出来た方は両手、後頭部、両踵を床へ押し当ててさらに背骨は体に埋めるようにやってみましょう強度が上がります。
肩甲骨と背中の痛みを取るストレッチ
次にストレッチ2つ目のやり方を説明していきます。
ご自宅にあるフェースタオルを1枚準備してください。
①肩幅より少し広めにタオルの端を持ちます。人差し指と親指はタオルから離して残りの3本指だけで握ります。
背筋を伸ばしてバンザイしましょう。
(イスに座っても、立った状態でもどちらでも構いません)
②視線をなるべく遠くに向けて姿勢を崩さずに肘を曲げながらタオルを頭の後ろに引き下げましょう。
(肩甲骨どうしを背中側でぎゅっと寄せる)
③息をゆっくり吐きながら10秒キープ
④元のバンザイの位置まで戻します。
ただの肘の曲げ伸ばしにならないように肩甲骨どうしの寄りを意識しながらこれを5回繰り返して行ってみましょう。
肩甲骨周りの痛みを取るストレッチ
最後の3つ目のストレッチのやり方を説明していきます。
①右腕と左腕を天井に向けてあげてみましう
このとき上げにくいほうの肩でストレッチを行います。
②(右腕が上がりづらかったとして)右肩の端に少し出っ張っている骨があります。ここに右手の小指を置きます。
②小指が肩から離れないようにしながら、肘を大きく後ろ回しにしてみましょう。
③10回ゆっくり回してみましょう。(とにかく大きく背中も使って回すのがポイントです!)
④もう一度両腕を天井に向けてあげてみましょう。左右差が整ったはずです。
肩甲骨、背骨に痛みを感じたらどうする?専門家が教えます!のまとめ
ここまでに紹介しました3つのストレッチをまずは一回だけでも試してみてください。痛いのか、気持ちいいのか個人差があると思います。痛いと感じた方は毎日朝昼晩と3回やってください。だんだんと気持ちよくなってきますので。
この記事を読んでくださった方、日々の生活をより豊かにするためにも健康な身体造りの第一歩を始めてみませんか?病院に行く前にカラダラボにきてください。なにか良い治療法があれば知りたいという方はカラダラボ太田本店まで。