背中の筋肉痛。右にだけに症状が出るのっておかしい?

最終更新日:2023/07/13

背中の右だけ筋肉痛の症状が出ているけど、これって何かの病気?
筋肉痛かと思っていたけどなかなか痛みが引かない。
一人で不安を抱えている方に、背中の右に症状が出ている場合に考えられる病気、カラダではどのようなことが起こっているのかについての記事です。

背中の右にだけ筋肉痛がでた

誰でも経験したことがある筋肉痛。
激しい運動をしたり、いつもしないような動きをするとその日のうち、もしくは翌日、あるいは翌々日に筋肉痛がでてきます。
筋肉痛の原因は実は未だに解明されておらず、諸説ありますが、筋繊維が破壊され炎症して筋肉痛が起こると言われています。
筋肉痛はあくまで表面的な痛みで何もしなければ2~3日のうちに治ることがほとんどです。
筋肉痛を緩和させるには筋肉痛になったことと同じ運動をしましょう。
筋肉痛は表面的に広い範囲におこります。
局所的に腫れ上がっていたり、骨まで響いて痛いという場合は病院で受診しましょう。
ただ、右にだけ筋肉痛が出るというのはよほど右側に偏った負荷をかけてトレーニングしないと起こらないものなので普通に運動した場合だと、ちょっと考えにくいです。
特に偏ってトレーニングをしたり運動したりと、心当たりがない場合は次の項目から参考にしてみてください。

背中の右だけ筋肉痛のような痛み。内臓疲労のケース

肝臓の不調から右背中に症状が出るというのはよくあることです。
右の背中の上部、肋骨に守られて肝臓があります。カラダの中で最も大きい臓器です。
それだけ働きも沢山あります。
みなさんは「肝臓」と聞いて、どんなイメージがありますか?
アルコール分解のイメージが強いと思いますがこれは解毒作用ですね。
他には胆汁という消化液を作ったり、栄養を必要な時に必要な分だけ分配したり貯蔵したりとコントロールしています。
これらのことから、お酒を飲み過ぎたり、いつも食べないような高級食材を多く食べてしまうと急に仕事が増えて肝臓が腫れ上がってしまいます。
先ほども言ったように肝臓は右背中、上部にありますので腫れ上がった肝臓により筋肉が刺激を受け筋肉痛のような症状が出たり痛みを感じたりすることが稀にあります。
明らかに不摂生が原因の場合は半日~1日の断食をおすすめします。
肝臓以外の内臓もオーバーワークの可能性がありますので内臓に仕事を与えず、一旦休めてみてください。

背中の右だけ筋肉痛のような痛み。内臓疾患のケース①

筋肉痛かと思いきや、内臓疾患が原因だった。なんてこともあります。
・右脇腹、みぞおち、右背中が痛む
・発熱
・嘔吐
・お腹がやけに張る
・皮膚や目が黄色っぽくなる
・尿が濃い黄色、または茶色っぽくなる
こういう場合は胆石症を疑いましょう。
胆石症とは食べ物のコレステロールの濃度が高くなり分解が追い付かないと結晶化して石になることを言います。
胆汁の生成がうまく行われない先天性のものを除いては現代病つまりは「贅沢病」というわけです。
肥満気味な人に多いというわけでもないので上記の症状が当てはまる方は病院で受診してください。
さすがにここまでの症状が出ておきながらほったらかしなんて方はいないと思いますが!普段からお酒を飲む機会が多い。必ず晩酌をする。脂っこいものが好きだ!
この記事を読んで不安になった方は是非、食生活を見直してみましょう。

背中の右だけ筋肉痛のような痛み。内臓疾患のケース②

右の背中の筋肉痛のような痛みから、なんと腎結石だったとケースもあり得るのです。
背中、脇腹へかけての激しい痛み鈍痛の他、血尿が出ている場合です。
さすがに病院嫌い、医者嫌いでもここまで症状が出ていれば受診してますよね。笑
まだ受診していない心配な方は泌尿器科へ行きましょう。
尿管結石は聞くけど腎結石は違うの?と思いますよね。
実は同じものなのです。
腎臓に結石が出来るのが腎結石。
この石が尿管へ流れて詰まってしまうのが尿管結石です。
太っている、いないに関わらず20~50代の男性に多いと言われています。
こちらも胆石症と同様、食生活が乱れている方に多いようです。
食事を見直すと聞くとなんでもかんでも我慢。というイメージが強いはずです。
なんでもかんでも我慢するのは心の健康に良くありませんが、カラダの健康を考え、ONとOFFの食事の切り替えが必要だと考えます。

ストレスが原因かも

東洋医学では気の流れ、感情のコントロールをしているのは肝臓だと言われています。
強いストレスで体に余計な力が入っていませんか?
朝目覚めてもカラダが強張っているようなことはありませんか?
神経の緊張状態が続いているのかもしれません。
強いストレスにより、肝臓の機能が低下し背中の右側が硬くなるということが考えられます。
こういう場合も肝臓が腫れるという表現をするのですが、それに伴い感情も自分ではコントロールできなくなってしまいます。
したがって強いストレスを受けたり、常に沢山のストレスを抱えている方は決まって背中が硬い傾向があります。
こいういう場合は背中のストレッチがとても有効的です。
肝臓は腹側ではなく背中側に位置しています。背中を捻じる動作が肝臓にダイレクトに刺激を入れてくれます。
今すぐ実践できるストレッチを一つ紹介します。
うつ伏せになります。
両手は顎の下で重ねておきます。
両足は膝と踵をくっつけて、膝を90°に曲げます。
膝をぴったりくっつけたまま両足を右に倒します。
このまま10秒キープします。
左にも同じように倒します。
ゆっくり10往復させましょう。

姿勢の崩れが原因かも

背骨はS字になっている、というのはみなさんよく耳にすると思います。
背中の右側にだけ症状が出ているということは、このS字が崩れている可能性があります。
姿勢が悪いことを猫背と言いますが、猫背になっている背骨は正常なカーブが崩れています。
背骨一つ一つの関節自体が窮屈で悲鳴を上げていたり、猫背になることで背中の筋肉は本来の形を崩し、常に張っている状態になります。
これを筋肉痛のような痛みと勘違いする方もいらっしゃいます。
猫背の状態は内臓も圧迫してしまうためカラダにとって何一つ良いことはありません。
「昔から猫背で・・・」と、諦めないでください。
簡単なストレッチだけでも猫背は改善できるのです。
背骨を正しい位置へ戻すストレッチを一つ紹介します。

仰向けで寝ましょう。
マットレスなど柔らかいところは避けましょう。
両手両足を投げ出しカラダで大きなXを作ります。
朝起きて伸びをするイメージで大きく伸びましょう。
肘膝、指先までしっかり伸ばしましょう。
伸びてる間、息は吐きましょう。
息を吐き切ったところで全身脱力です。
10回繰り返します。
伸びをするとカラダが反れて背中と床の間に隙間ができます。
これが背骨本来のカーブです。

上記のストレッチは猫背改善だけではなく全身に刺激が伝わります。
一度試してみてください。
ご自身の身体の不調の場所が見つけられるかもしれません。

背中の右に筋肉痛のような症状 まとめ

今回は背中の右に筋肉痛のような症状が出ている場合、カラダではこんなことが起こっているかもしれない!ということを書きました。
現在、背中の右が痛いという方を怖がらせてしまう内容もありましたが、想定できる範囲内のことをお伝えしましたので、自分は大丈夫と思っている方ほど一度病院で検査するのもいいかもしれません。

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