鎖骨がキレイに見えていますか?
鎖骨周りのリンパの流れを良くしたら、もっとキレイに鎖骨がくっきりしてきます。
そのためには、マッサージやストレッチで鎖骨周りをスッキリさせる必要があります。
少しでも役立つ情報を書きますので読んでみてくださいね。
鎖骨まわりはどうなっているの?
まずはカラダの構造から見てみましょう。
鎖骨は2本あり、肩と肩が内側で寄り過ぎないようにつっぱり棒の役目をしています。子供を抱っこしたり木に登ったりできるのも鎖骨があってこそなのです。二足歩行できる人間とサルは鎖骨を持っていますが、四足歩行の動物には鎖骨がありません。例外的に猫には退化した小さな鎖骨があります。
鎖骨の内端は靭帯によって胸骨と繋がっています。連結部分を胸鎖関節(きょうさかんせつ)といいます。鎖骨の端はこちらも靭帯によって肩甲骨と繋がっています。連結部分を肩鎖関節(けんさかんせつ)といいます。この後にリンパマッサージのやり方を載せますので実際に触って場所を確認しておきましょう。わかりづらいという方は鎖骨を両サイドまで丁寧に辿っていきましょう。連結部分は少し窪んでいます。
リンパのこと、みなさんはどれくらい知っていますか??
最近では「リンパ」という言葉が浸透してきましたが、みなさんはリンパのこと、どれくらい知っていますか?
私たちのカラダは心臓から動脈が各臓器と全身へ血液に酸素や栄養を含ませ送り込んでくれています。そして酸素や栄養を使い切った血液は静脈により再び心臓へ戻されるのですが、この際に静脈だけでは処理しきれない水分や老廃物、脂肪の処理をリンパ管で行っています。リンパ管は血管と違い心臓のような独自にポンプ機能はもっていません。リンパ自体の弱い動きとリンパの周りの筋肉によってゆっくり流れていきます。このことから、筋肉を刺激することによってリンパの流れは促され、筋肉が硬い方や運動やストレッチの習慣がない方はリンパの流れを妨げているかもしれないということが想定できます。
次は実際にマッサージをしてみましょう。
鎖骨まわりのリンパをマッサージしてみよう
リンパマッサージには決まりがあります!
その①リンパマッサージは一方通行で!
その②一定速度で!
この二つを守って行いましょう。
では、胸骨と鎖骨の間、胸鎖関節に薬指(人差し指だと必要以上に力が入ってしまうため)を当てて隙間を押し広げるようにぐりぐりしてみましょう。
肩のほうへ向かって鎖骨の下を5回撫でましょう。秒速2センチくらいで動かしましょう。(右手で左の鎖骨、左手で右の鎖骨を撫でるとやりやすいです。)この時も必ず一方通行で行いましょう。
鎖骨のリンパとセットで触っておきたいのが腋窩(えきか)リンパです。字の通り腋にあるリンパです。腋の下に人差し指から小指までを突っ込んで親指を胸の上に当てます。そのまま手でお肉をぎゅーっとつまみましょう。3秒つまんで3秒離す、というのを5回くらいを目安に行ってください。
その他のリンパもマッサージしてみよう
カラダの至る所にあるリンパですが、次は症状別でどこのリンパをマッサージしたらいいのかお伝えしたいと思います。
《頭痛・眼精疲労》
耳下腺リンパと頭後リンパをマッサージしましょう。
頭の後ろで両手を組みます。親指を広げて耳たぶの後ろに親指の腹を当てます。そこから髪の毛の生え際までまっすぐ撫でます。次に耳の上の髪の毛の生え際から親指同士がぶつかるまで襟足に向かって生え際を撫でましょう。
《首・肩こり》
頸部リンパをマッサージしましょう。
姿勢を正します。頭を右に倒します。(目線は少し上がいいです)右手の人差し指、中指、薬指で左耳のすぐ下から鎖骨の上の窪みまでゆっくり撫でましょう。
《足のだるさ・むくみ》
膝窩リンパをマッサージしましょう。
膝の内側、お肉が付きやすいところ(もうすでに付いてるよ!という方が多いと思います。笑)をぎゅーっとつまみだしましょう!
仰向けに寝ます。右手でグーを作ったら膝の裏に当てます。そのまま膝を曲げましょう。少し痛いと感じるくらいまで膝を曲げましょう。
ゴルフボールやテニスボールなどがある方はそれを使ってもいいですね!
マッサージに頼らず鎖骨の動きを良くしましょう
構造のところで、鎖骨は胸骨と肩甲骨の動きと連動しているということがわかりました。ということは、胸骨と肩甲骨を動かせば鎖骨にもアプローチが出来るはずです。
例えば、背泳ぎの動きを大袈裟にゆっくり大きくするだけでも鎖骨へ良い刺激が入ります。プールへ通っているという方は背泳ぎを積極的にやってみてください。肩からではなく、背中から腕が生えていると思って動かしましょう。
ズンバなどの、胸骨と肩甲骨を動かすダンスも効果的です。ネットに動画が沢山アップされているのでマネして踊ってみるのも楽しく運動にもなっていいですね。
ストレッチで鎖骨の動きを良くしてリンパにも刺激を入れよう
仕上げにマッサージではなくスト レッチで鎖骨リンパに刺激を入れてリンパの流れを良くしましょう。
羽ばたく様に両腕を広げましょう。90°あげたところでキープしたら右手は手の平が上から後ろを向くくらい肩関節から捻じります。左手は逆で手の平が下から後ろを向くように肩関節から捻じってください。上半身だけ雑巾になったと思ってください。
両腕を捻じったらさらに指先を遠くに伸ばしましょう。
捻じれを入れ替え、10回行いましょう。
これが簡単な鎖骨周りのストレッチです。
カラダも捻じれるくらい少し大げさに動かしてみましょう。
楽にできる方は腹式呼吸をしっかり行いながらやってみてください。腹筋と背筋までしっかり使えるのでお腹周りのシェイプアップにもなりますよ。
リンパのためだけじゃなく健康の底上げを!
いくらリンパマッサージやストレッチだけしていても不摂生な生活をしていたら、改善される訳がありません。基本的には食事、睡眠、運動、この3点の質を上げることによりカラダの循環は良くなります。食事だけ正す。睡眠だけは十分にとる。運動だけする。というのではなく、この3つを少しずつでいいので見直してください。私たちのカラダは食べたもので出来ています。質の良い食べ物は質の良いカラダ、血、骨、筋肉を作ってくれます。質の良い睡眠は自律神経の正常な働きを助けます。質の良い運動はカラダを丈夫にし、免疫力を上げてくれます。
これらの改善を始める際におすすめしたいのが、悪い習慣は思い切ってやめるということです。口が寂しいという理由で何となく食べているお菓子やアメをやめる。水のように飲んでいる清涼飲料水も少しずつ量を減らしていきましょう。夜寝る間際まで携帯を触っていたり、テレビをつけっぱなしで寝たりするのも睡眠の質を下げてしまいます。
まとめ【鎖骨はリンパの流れの最終関門。マッサージでスッキリしよう】
、どうでしたか?鎖骨周りの構造やリンパマッサージのやり方をご紹介させていただきました。まずは自分でできることを実践してください。もともと肩こりや首こりなどの症状がある方はそちらの症状改善が先です。担当のトレーナーがあなただけのメニューを組んでくれます。ぜひカラダラボへご相談ください。