なんとなく左の腰に違和感を感じている方、重だるいような感じのある方、このまま無理に動くと腰を痛めてしまうのでは?と思っている方など。
腰は痛くしてしまうと、何をするのにも痛みが伴ってしまうことが多い部位です。
そんな痛めてしまいたくない腰に違和感を感じたら、あなたはどうしていますか?原因と対処法を覚えて、腰に痛みが出ないようにしましょう。
左や右の腰に違和感を出す要因
風邪の症状と合わせて腰痛を感じる人は多いようですが、風邪をひくと腰痛を感じるのはなぜでしょうか?
それには2つの原因が考えられます。
一つ目は風邪のウィルスを退治するために働く免疫がエネルギーを使ってしまうことによって筋力が低下を起こしている場合です。
普段は支えられている自分自身の体重が負担になってしまっているのです。
二つ目は発熱による関節痛です。発熱すると体が自己治癒しようとして血管が膨張します。血管は関節や骨の周囲に集まっているので急激で無理な膨張に痛みを感じてしまうのです。風邪で数日寝込んだりすると筋力は自分が考える以上に衰えています。そんな時にいきなり体を動かすと筋力が低下しているため、ぎっくり腰につながる場合もありますので注意しましょう。
女性の場合、生理前や生理中に強い腰痛を感じる方も多いと思います。その腰痛には黄体ホルモンという女性ホルモンが関係しています。この黄体ホルモンは子宮を収縮させるプロンスタグランジンという物質を分泌します。
この物質が腰痛や下腹部痛の原因です。生理前になると痛みが強くなる月経前緊張症、生理中に強い痛みを感じる月経困難症など痛みには原因も様々で症状にも個人差があります。さらに卵巣や子宮に異常がある場合もありますので毎月のように辛い思いをするようでしたら産婦人科を受診しましょう。
左や右の腰に違和感を出す筋肉的要因
現代の日本で、腰痛の原因として最も多いのがデスクワークではないでしょうか。
座った姿勢の腰の負担は上半身にかかる重力が、立っている状態の2倍近いと言われています。さらに、長時間同じ姿勢でいることにより血流が悪くなったり足からの冷えが腰に伝わり痛みを感じたりする場合もあります。
代謝が落ちて下半身がよく浮腫むという方は浮腫みや冷えを誤魔化そうと悪い姿勢をとることで慢性的な腰痛になることもあります。
腰痛で病院にかかった時に最も多いと思われるのが筋・筋膜性腰痛です。
激しい運動や慣れない動きを繰り返した後などの筋肉痛や打ち身や打撲、挫傷、腰の捻挫や肉離れもこの筋・筋膜性腰痛に含まれます。
主に腰から背中にかけての痛みがありひどい場合は熱感や疼痛があります。
筋・筋膜性腰痛と同様に多いのが腰痛症です。レントゲンなどでは特に異常が見当たらず、明らかな原因を特定できない場合に腰痛症と診断される場合があります。
腰痛症の原因は様々ですが、筋・筋膜性腰痛のように筋肉から来ている場合、また、ストレスなどの心因性でも起こることがあります。
ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、筋肉が常に緊張状態になるため特に異常がない場合でも痛みを訴える場合があるのです。
適度な運動やストレッチを行い、リラックスできるような環境をつくってストレスを軽減すると痛みも和らいでくるという場合が多いようです。
左の腰だけに違和感を感じたら
左腰の違和感という症状があるとき、椎間板ヘルニアなど背骨が原因として疑われますが、身体の左側にある臓器の病気や疾患の可能性もあります。
違和感とぎっくり腰は早期治療がカギです。
ぎっくり腰は年齢に関係なく突然起こる腰の痛みです。急性のぎっくり腰に比べて慢性のぎっくり腰は症状がわかりにくく、何とも言えない腰の違和感やハリ、どんな体勢をとっても痛いなどという時は慢性のぎっくり腰が疑われるのですぐに整形外科などの診察が必要です。
日本人のうち2800万人もの人が腰痛で悩んでいると言われています。
腰痛の原因はそれぞれですが大きく分けると背骨に原因がある場合と内臓の病気に原因がある場合に分けられます。
特に内臓からくる腰痛の場合、左脇腹痛がある場合が多く、恐い病気が隠れていることがあります。
腰痛は日本人の国民病と言われるほど多くの人たちが発症します。腰痛にも様々なタイプがありますが最も多いのは腰の違和感に加え痺れの症状が現れるタイプです。
腰の違和感と痺れの症状はゆがみが原因の場合が多いのでゆがみを治すことで症状は和らぎます。
坐骨神経痛は腰から足にかけて伸びている坐骨神経が圧迫されたりして起こる神経痛です。通常はお尻から足にかけて痛みを伴いますが、腰に痛みが起きることもあります。痛みの他に痺れを感じたりするようであれば坐骨神経痛の可能性が高いです。
左の腰に違和感が出たら試すべきこと
普段から自分でも出来るケアには「温める」と「冷やす」という2つがあります。
しかし、自分の左の腰痛の場合はどちらの方がいいのか選びにくいですよね。
基本的に腰に炎症が起きている場合は冷やしましょう。打撲や捻挫、またはぎっくり腰のような急性腰痛の場合は炎症反応を抑えるために冷やすと痛みが治まることがあります。逆に慢性的な腰痛や生理痛、妊娠期などの痛みに関しては温めましょう。温めることで筋肉の緊張をほぐす効果が期待できます。
温めたら軽いストレッチなどで筋肉を刺激してあげると代謝が上がり更に痛みが緩和されることがあります。
悪い姿勢は腰に不要な負担をかけ腰椎を圧迫したり筋肉を傷めたり、骨盤や背骨のゆがみを誘発することがあります。お仕事などで座っている時間が長い方は、椅子の背もたれとお尻がくっつくように深めに座り足の裏が床にぺったりとくっつくようにしましょう。
もしイスに深く腰掛けると足の裏が離れてしまうという場合はややお尻を前にずらして椅子と背中の間にクッションを置くようにすると姿勢が崩れにくいです。
お尻の部分にある坐骨という骨が椅子にしっかりと密着している感覚があれば大丈夫です。PCなどを使う場合は少し顎を引き気味にします。
慣れないうちは正しい姿勢をキープするのもしんどいかもしれませんが慣れてくると疲れにくくなります。
崩れたら直す、を繰り返して体に正しい姿勢を覚えさせるようにしていきましょう。
左の腰の違和感をストレッチで解消しよう
長時間のデスクワークなどで筋肉を長く使わないと、その分全体の硬直が起こってしまったり筋肉が衰えることで痛みが起こってしまったりと腰痛によくない状態が連鎖します。
日頃から軽い運動やストレッチなどで筋肉が固まらないようにすることが大事です。
もちろんジョギングやウォーキングなどの有酸素運動も大切ですが、なかなかできないという方のためにオフィスでも簡単にできるメニューを上げてみます。
最初に右足を伸ばし左足を曲げて座ります。
そして顔が足先を向くように腰を少しひねり20~30秒静止します。
大きく息を吸って、ゆっくり吐きながら体を曲げていき20~30秒静止します。
腰の左側が伸びていると感じていればOKです。
ついでに足の後ろ側や脇なども伸びるかもしれません。一石二鳥、三鳥のストレッチです。
身体の硬い人は無理をせずに伸ばした右足の膝が曲がっていてもかまいません。膝が浮いていてもOKです。じわーっと伸びる筋肉を感じ取ることが出来ればOKです。
もっと腰周りの筋肉をストレッチしよう
右足を伸ばして左足を曲げて座り、両手を大きく広げます。
左腕を上へ右腕を下へ動かしていきます。
このとき顔は正面を向けたままにしておきます。
ゆっくり左腕を頭の後ろへ回し体を右側へ倒します。倒せるところまでいったら20~30秒ほど静止します。
わきの下や足の後ろ側など一緒にいろんな筋肉もストレッチ出来る複合ストレッチです。
では身体の硬い人の場合を考えて紹介します。
右足を伸ばして座りますが膝を曲げた状態でも構いません。両手を広げて少しずつ右側へ倒していきます。膝が浮いていても大丈夫です。
右の耳が膝に近付くような気持ちで倒していきますが無理に曲げる必要はありません。
膝は曲げたままでいいので行けるところまでいったら20~30秒間静止します。
このとき腰の右側、左側と細かく意識すると腰痛改善が早くなります。
今回は右足を伸ばし左足を曲げた状態での左の腰のストレッチだけを紹介しました。
ついでに伸びるところもあると思いますが、まずは腰の左右をしっかり意識してストレッチ出来ていることを確認しながら行ってください。
左の腰の違和感の正体は!?違和感を感じている方は必読です まとめ
いかがだったでしょうか?違和感というものは人それぞれの感覚で違ってくるものです。違和感というのは、「なんか違うな」「おかしいな」と痛みなどに変わる前の段階だと思います。
この違和感を感じ取れたなら、早急に対処すれば違和感もなくなることでしょう。
今回は左の腰でしたが、腰に限らず、体の違和感を感じ取れるように生活したいですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。