左後頭部の痛みがズキンズキンして辛い!病院の受診は何科?

最終更新日:2023/06/27

昨今、15歳以上の日本人のうち3人に1人は『頭痛持ち』と言われています。
普段から頭痛持ちという方も多いと思いますが、いつもと違う限られた部分にズキンとする左後頭部の痛みが出てきたら、驚いて不安になりますよね。
そこで今回は、左後頭部の痛みがズキン!となる原因と対処法、病院の受診は何科にすればいいのかについてまとめました。

病院に行くべき!左後頭部の痛みが起きる原因①

何らかの原因で拡張した脳の血管が神経を刺激することで発症する頭痛には偏頭痛と後頭神経痛があります。

偏頭痛は、頭の左右どちらか片側にだけがズキンズキンと脈打つように痛みます。

原因は、ストレス、疲労、睡眠不足などと言われています。

自分にはどんな時に頭痛が起こるのかを知って、原因を避けるように心がけるとよいでしょう。

症状が軽ければ市販の鎮痛剤で良くなりますが、使用頻度が多くなると効かなくなる場合があります。

飲んでも効果ない場合には、病院を受診しましょう。

後頭神経痛は、大後頭神経、小後頭神経、大耳介神経という後頭部の神経が痛む頭痛です。

偏頭痛とは違い吐き気はありません。

電撃的な痛みが繰り返されるのですが、1週間ほどすれば自然に治ります。

ストレスが多い方や姿勢が悪い方に多く見られます。

危険な頭痛ではありませんが、通常の日常生活が送れないほど痛みが強い場合や頻度が多い場合には病院へ行きましょう。

ビタミン剤が有効です。

高血圧による頭痛もあります。

高血圧そのものには痛みはありません。

高血圧によって脳の中に何かしらの病気が発症した場合に頭痛が現れることがあります。
高血圧脳症、くも膜下出血、脳出血、脳梗塞などです。

くも膜下出血では後頭部や首の付け根に猛烈な痛みが出て嘔吐などを併発し、多くの場合意識不明になってしまいます。

例えば左後頭部の痛みがあっても、すぐ治るならくも膜下出血ではないでしょう。

病院に行くべき!左後頭部の痛みが起きる原因②

左後頭部の痛みなどの頭痛の原因となる病気は様々です。

ストレス、疲労、睡眠不足が原因で起こる緊張型頭痛は、たくさんの方が経験している頭痛です。

首筋のこりや肩こりなども同時に起こる場合があります。

急に痛むのではなく、少しずつ鈍い痛みが後頭部に広がっていくような痛みです。

頭が何かで覆われたような感覚になることもあります。

市販の鎮痛剤で改善されないようであれば、病院へ行きましょう。

高血圧脳症は、急性高血圧症や長い間高血圧を患っていた場合に、脳浮腫により頭蓋内の血圧が上がってしまうものです。

頭痛の他に、嘔吐や意識障害なども現れます。

高血圧により脳の血管の一部が破裂すると脳出血が起こりますが、血管が破裂する前に滲み出た血液によって血腫ができます。

血腫が頭蓋内に圧力をかけ、頭痛の原因となる場合があります。

この場合は、脳出血が発症する前のサインとなります。

脳梗塞では頭痛の症状はあまりありませんが、脳浮腫によって頭蓋内の圧力が高められて頭痛につながることがあります。

左後頭部の痛みは受診するのは病院の何科?

風邪のひき始めに頭が痛む場合やインフルエンザによる頭痛の場合には内科を受診しますが、左後頭部の痛みがあると、病院の何科を受診したら良いのか分からないと迷う方も多いようです。

その場合には、総合病院の受付で相談しましょう。

最近は「頭痛外来」という専門科もあります。

総合病院以外であれば、内科で相談してもよいでしょう。

脳神経外科ならMRIやレントゲン検査などで専門的な診察が可能です。

耳鼻科、眼科、心療内科が選択肢になる場合もあります。

例えば、小さな子供の場合、リンパの腫れが原因で頭痛が起きていることもあります。

その場合は耳鼻科、もしくは中学生以上であれば脳神経外科を受診することになります。
内科で頭痛の原因が特定できない場合には、自律神経失調症の疑いがあります。

軽い頭痛、手足のしびれ、動悸、息切れ、不安感などがその症状ですが、これに加えて頭痛が伴うことはあまり知られていないようです。

原因不明の頭痛に体調不良や不安感が伴う場合には、内科を受診して他の病気が隠れていないか検査しましょう。

専門医や他の病院を紹介してもらえます。

頭痛で病院へ行く場合、内科のある総合病院がお勧めですが、最寄りの内科でも良いです。

鼻や喉の症状がひどい場合は耳鼻咽喉科でも良いでしょう。

左後頭部の痛みがある場合に自分でできる対処法

左後頭部の痛みなど頭痛を感じた時、病院へ行かずに自分でできる対処法はあるでしょうか。

後頭神経痛の場合には、以下の方法が有効です。

・首筋を温めてコリをほぐす

・後頭部を冷やして炎症を抑える

・痛いところをもみほぐす

・ストレスを取り除く

病院の頭痛外来や脳神経外科では、鎮痛薬の処方や神経ブロック注射などの治療を受けることができますが、原因となるストレスを避ける生活を心がけることも大切です。

緊張型頭痛は、肩や首の筋肉が緊張して血流が悪くなり、疲労物質が蓄積することで血管が拡がって神経を刺激するのが原因です。

筋肉のこりが原因なので、こりをほぐして血流を良くすれば症状が良くなります。

特にデスクワークが多い人は正しい姿勢を心がけ、時々体を伸ばすと良いでしょう。

ゆっくりと入浴したり、寝る前のストレッチもお勧めです。

くも膜下出血には、再出血の予防と脳血検攣縮の予防が必要です。

再出血した場合は命の危険が高いので、早急な対処が必要です。

すぐ病院へ行きましょう。

片頭痛には冷却です。

温めてはいけません。

冷やしたタオルを痛みのある部分に当てると、血管が縮んで痛みが和らぎます。

入浴やマッサージをすると血管が拡張するので逆効果になります。

動くと痛みが強くなるので、静かな暗い部屋で横になるのが良いでしょう。

カフェインにも血管収縮作用があるので、早い時期に飲むと効果のある場合もありますが、過剰摂取は逆効果になります。

左後頭部の痛みなどの頭痛のポイント別改善方法①

左後頭部の痛みなど頭痛にはいろいろありますが、ここでは緊張型頭痛の改善方法を紹介します。

頭痛で悩む人の7割が緊張型頭痛だと言われていますが、頭全体や後頭部などが締め付けられるように痛むのがこれです。

心身疲労からくるストレスによって筋肉が硬直するのが原因ですので、病院へ行かなくても、筋肉をほぐすストレッチで改善できます。

仕事中、椅子に腰掛けたままでもできるストレッチがあります。

膝の上で両手を組んでそのまま頭の上に上げて背筋を伸ばします。

肩や背中の筋肉をほぐし、脳への血行が良くなります。

立ってする簡単なストレッチもあります。

両肘を曲げて、地面と平行になるところまで上げます。

そのまま肩を回すように肘を外側、内側へ回します。

肩のコリをほぐします。

ツボによる改善法もあります。

首の裏の両側の筋肉の外側に、風池(ふうち)と呼ばれるツボがあります。

これを中指や人差し指で刺激すると、周りの血行が良くなって頭痛も和らぎます。

自律神経が通っている場所でもあるのでリラックス効果も期待出来るツボです。

これらは短時間で簡単に頭痛を緩和することができる方法です。

緊張型頭痛かなと思った時は試してみると良いでしょう。

左後頭部の痛みなどの頭痛のポイント別改善方法②

次に偏頭痛の対処法です。

こめかみや左右どちらかだけがズキンズキンと脈打つように痛む場合は偏頭痛の場合が多いです。

痛みも強く、動くと痛みがひどくなるのも偏頭痛の特徴です。

偏頭痛には合谷(ごうこく)と呼ばれるツボが有効です。

手の親指と人差し指の付け根の骨が繋がっている場所の少し上の窪んだところがツボです。

痛みがひどい時でも横になりながら刺激できるのでお勧めです。

偏頭痛は血管が拡張して神経を刺激するのが原因で起こると言われていますが、カフェインには血管を収縮させる効果があるので偏頭痛に効果があります。

カフェインを含むものとしてはコーヒーがよく知られていますが、緑茶や紅茶にも含まれています。

偏頭痛が起きた時には積極的に飲むと良いでしょう。

ただし、摂りすぎると逆に頭痛を悪化させてしまうので注意が必要です。

頭痛は、全体が鈍く痛むとか、左後頭部の痛みだけなどと症状も色々で、それが緊張型頭痛なのか偏頭痛なのか、判断がつかない場合もあるでしょう。

どんな頭痛にも効果があると言われる万能のツボがあります。

百会(ひゃくえ)と呼ばれる頭のてっぺんにあるツボです。

ツムジではなく、左右の耳から頭のてっぺんを結んだところです。

また、冷やしたタオルなどで痛い箇所を直接冷やすのも、血管の拡張や神経の炎症を抑える働きがあるので色々な頭痛に効果が期待できます。

病院へ行く前に試してみると良いかもしれません。

辛い頭痛・・・我慢しないで早めに病院へ受診しよう!

頭痛は、とても身近な病気ということもあって、いつもの事かと軽く考えられがちです。
しかし、その原因は様々で、頭痛に対する予防法や対処法が大きく異なります。

一歩間違えれば、かえって痛みが悪化するなど逆効果にもなりかねません。

無理のない日常生活を心がけ、症状をしっかり把握し医療機関に相談するなどして、早期対策をとりましょう。

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