日常生活の中で、心臓が痛いと感じたり、息苦しい、呼吸をすると痛い、といった痛みが起こると、心臓の病気では?とすごく不安になると思います。
でも、すぐに痛みが治まったりすると、気にしないで病院にも行かなくなってしまい、また同じような痛みなどがあった場合すごく気にしすぎていることもあると思います。
日常生活を送る上で、これは?これも?心臓に悪いかなど、仕事での長時間労働や飲酒など、日常生活を送る上で、気になることを調べてみました。
仕事の長時間労働で心臓病のリスクは気にしすぎ?
心臓病は突然発症して突然死の原因にもなりますし、運よく病気が発見されたとしても治療費などがたくさんかかるのでとても厄介な病気です。
ある一定以上の年齢になると体のどこかに不調を抱えたり、不調が自覚できる人が増えてきますが、心臓病になるのではないかと気にしすぎる人もいます。
突然何の準備も出来ずに突然死する可能性がある病気ですから、気になってしまうのも無理はないと言えるでしょう。
最近の研究では、仕事の量と心臓病に関係性があることがわかってきています。
仕事で残業ばかりしていると心臓に負担がかかってしまうそうです。
週45時間以上働く事で心臓病のリスクが高まるとされています。
更に働く時間が長ければ長い程心臓病のリスクが高まるという事も研究結果から見て取れるそうです。
この研究では10年以上正社員として働いている人達をデータにして分析しているそうですから、結構信憑性があると思います。
こういうデータが上がっている以上、心臓病が気になって仕方ない人は長時間労働をしないようにするのが無難だと言えます。
飲酒で心臓を悪くするのは気にしすぎ?
普段から過度の飲酒をしている人で心臓病やその他の病気の事を気にしている人はたくさんいます。
しかしこれは決して気にしすぎではなく、実は過度の飲酒も数々の心疾患を引き起こす可能性が高いとされています。
酒は百薬の長などと揶揄される事がありますが、確かに少量のお酒であるならば動脈硬化や血栓形成を遅らせる事による狭心症の予防などにつながる可能性もあります。
更にストレス解消など、良い方向にアルコールの効果が働く可能性もあるでしょう。
ところが大量にアルコールを摂取する生活を続けた場合には百薬の長どころか突然死の可能性が高まり、心臓の筋肉を傷めてしまうなど、突然死のリスクが高まってしまうのです。
アルコール性心筋症という病名まで存在するほどアルコールと心疾患の関係性は密接な物と言えるかもしれません。
だいたい一日5合を10年間以上続けた場合にリスクが大幅に高まってくると言われています。
長年のアルコール摂取で心臓の筋肉細胞が傷んでしまうと心臓の壁が薄くなり、心臓が肥大してきます。
その結果足がむくんだり肺に水が貯まって息苦しくなり、心不全を引き起こします。
脈拍の異常などを感じたらすぐに病院で検査してもらうのが安心です。
喫煙は心臓にも負担が起こるのかは気にしすぎ?
喫煙は体にとって有害である事がはっきりとわかっています。
その為心臓だけではなく、他の病気の原因や老化の原因になる事がわかっているため、喫煙をしていながら心臓の病気やその他の病気を気にしすぎても仕方ないと言えるでしょう。
喫煙する事で血管にも悪い影響が出ます。
喫煙は血液を固まりやすくさせるため、血管内では血の塊が出来やすくなってしまいますし、交感神経を刺激する効果があるので血圧が上昇したり心拍数が上昇したりします。
また、心臓に酸素や栄養を与えるための冠動脈の働きを弱めてしまうので、心臓にとって喫煙は百害あって一利なしという状況を引き起こします。
喫煙は急性心筋梗塞の引き金にもなります。
喫煙自体が様々な突然死・病気のリスクを高めてしまう危険な行為だという事を自覚しましょう。
冠動脈の内側が傷つけられても、かさぶたのようなかたまりができて体を修復しようとしていますが、タバコを吸うとこのかさぶたのようなものを破ってしまう事があります。
煙草を吸った後に急性心筋梗塞が引き起こされるのもそのためです。
喫煙をやめる事で心疾患を引き起こすリスクをかなり下げる事が出来ると言われています。
心臓が弱いと突然死になりやすい?
心臓の病を気にしすぎる人が恐怖を感じているのは、何の前触れもなくある日突然死んでしまうのではないか、という事ではないでしょうか?
心臓発作による突然死は確かにとても恐ろしいものです。
しかも、いきなり急性の心臓発作を起こした理由が何故なのかが不明であるケースが多いと言われています。
突然死は本人がいきなり死んでしまうため、生前に何かを準備したり家族に伝えておく事もできなくなってしまいますし、家族の方もいきなり大切な人を失ってしまうので心の準備などは当然出来ません。
こうならないためにも出来るだけ心疾患になるリスクを減らしておきたいものです。
突然死の原因は完全に解明されているわけではありません。
一般的には不整脈からの急性の心疾患が原因である場合が多いと言われています。
不整脈により突然心臓が止まり、血圧は一瞬で下がります。
事前に自覚症状が無い場合も多々あり、もしもあったとしても胸に痛みを感じたり、動機がしたりといった事くらいだと言われています。
いわゆる心臓が弱いというのは生まれつきの人もいますが、大抵は長年の生活習慣の結果心臓が弱まってしまったという事が考えられます。
こういう人は過度のストレスを避けて睡眠不足にならないように気を付ける必要があるでしょう。
心臓がぎゅっとなったりチクチク痛いのは気にしすぎ?
心臓がきゅっとなったりチクチクとして痛い場合、少々気にはなるものの気にしすぎかな?と思って放置してしまう場合があります。
しかし、自覚できるそういった症状の中にはとても危険な病気が潜んでいる場合もありますから油断は禁物です。
心臓の痛みには色々な種類があり、肋間神経痛のように精神神経科系の物や、心臓血管系・呼吸器系・消化器系・整形外科系などがあります。
その為、心臓の周囲が痛いからといって一概に何の病気であるかは素人では判断が難しいのです。
しかし動悸がしたり不整脈などがある場合には心疾患の可能性が高まりますから、早めに病院で検査を受ける事を心がけておきましょう。
日本がストレス社会になるにつれて、ストレスが原因で胸の痛みを生じて病院を訪れる若い人たちも増えてきています。
こういった場合は精神神経科系の病である可能性が高いとされています。
心臓血管系の病気は心臓の痛みの中でもかなり危険な部類に入ります。
いきなり胸の奥が締め付けられるような痛みを感じたり、吐き気や冷や汗などが出てくる事もあり、顔色に変化が生じる場合があります。
この場合には即座に救急車を呼んで病院に連れて行ってもらうのが望ましいです。
一瞬の躊躇が生死を分ける場合があります。
しばらく休むと痛みが消えてしまう事がありますが、こういった症状の場合には放置は禁物です。
朝起きると心臓が痛いのは?
朝起床した際に心臓が痛くなる事がありますが、これも気にしすぎだろうと放置していると後で痛い目をみる可能性があります。
朝起きた時に引き起こされる心臓の痛みは心筋梗塞である可能性が高く、起床後に活動を始めた頃にいきなり発症する事が多いと言われています。
心筋梗塞が引き起こされる時間で次に多いのは午後7時~10時頃と言われており、これは労働などで一日の疲れが溜まった頃と重なります。
心臓に血液を送るための冠動脈が完全に詰まってしまい、心臓への血流が止まってしまうと心筋梗塞を引き起こします。
冠動脈からは血液と共に酸素や栄養素が心臓に送られているため、この部分が詰まる事でこの心疾患が引き起こされてしまうのです。
いきなり発症したかのように見えるので家族や周囲にいる人間も驚いてしまいます。
素人では本人が苦しんでいても何の病気かわからないため、本人の意識がなくなるまで救急車を呼ばないといった事態が起こる事も考えられます。
そうすると治療が施せるまでにタイムラグが生じてしまい、思わぬ残念な結果となってしまう事もあるのです。
心臓に悪いと感じたら気にしすぎる前に
日常生活を送る上で、急な心臓の痛みは何が原因なのかわからなくてどんな小さなことでも気にしすぎて不安になってしまうことあると思います。
特に心臓の痛みは、生死をともなう為すごく不安になります。
でも、少ししたら治ったなど大丈夫といった理由から、病院には行かないで解決してしまう人も多いと思います。
気にしすぎると、ストレスなどから他の病気につながってしまうので、いつもと違う痛みの症状が出た場合は手遅れにならないためにも、検査することが大事だと思います。