突き指や骨折後のテーピングを正しく実践。症状別まとめ。

最終更新日:2023/06/20

スポーツをしている方は突き指や骨折をしてしまうことありますよね。症状によって正しく固定やリハビリをしないと曲がらなくなったり、痺れを感じたりと後遺症が残ることがあります。そこで今回はそうならないために突き指や骨折時の手指に対するテーピングの巻き方についてお話ししたいと思います。

突き指をしたらまずは応急処置とテーピング

負荷がかかり、指に付帯するじん帯が部分断裂などを引き起こし、痛みや腫れといった症状が出ることを、一般に突き指といいます。
突き指は、手を使って行うスポーツ選手たちが、よく陥りやすい症状です。
そこで突き指を早く完治させるための処置法について紹介します。
大したことがないと、つい処置を遅らせてしまいがちな突き指ですが、後々後遺症を残し後悔しない為にも、早めに手当てを行うことが大事です。
昔からある処置法として、よく行いがちですが、突き指した指を無理やり引っ張るようなことは厳禁です。断裂しているじん帯を更に悪化させることにもなりかねません。また、むやみに指を曲げることも、症状を重くするだけなので控えましょう。
以上の事に配慮しつつ以下の処置を行って下さい。
突き指で急激な負荷がかかり患部が赤く腫れているので、氷水や保冷剤などを利用し、突き指している箇所を冷やしましょう。次にうっかり曲げて悪化させてしまうことがないように、包帯やテープを使用して、患部をしっかり固定します。こうして安静を保つことで、痛みを抑え早く治癒できます。更に、可能であれば固定している指を心臓より高い位置にキープすることで、うっ血も予防できグッドです。
今、述べた処置法は、RICE処置(R=Rest:安静 I=アイジング C=Compression:固定 E=Elevation:上にあげるの意味)と名づけられています。

突き指や骨折をしたら整形外科へ

手や指が痛む場合には、整形外科を訪れましょう。
整形外科では、骨や関節、靭帯、筋肉、末梢神経に起こった怪我や疾患に関して診察と治療を行う場所です。整体やハリ治療を行う整骨院へ行かれる方もいますが、整形外科がオススメです。
更に、総合病院であれば、症状や検査の結果に伴い、外科などと同時に診察してもらうことも可能なため、病院を渡り歩く必要もなく、二度手間になりません。
レントゲンや血液検査など検査をしっかり行い、症状にあわせて、湿布をはったり、ステロイド注射や軟膏を塗るといった治療を行ってくれます。強烈な痛みが継続している場合などは消炎鎮痛剤なども処方します。特に、ひどい腱鞘炎を発症している場合などには手術という手段もありえます。
なんにしても治療経験が豊富で信頼できる病院を見極め、適切な治療を受ける事が大切です。

<緊急を要する症状>一刻も早く病院を受診したい特に緊急を要する症状について、述べていきたいと思います。
■指が陥没していたり歪んでいる。
■ありえない方向に動く。
■関節を動かせない。
■内出血がひどく2倍近く腫上がっている。
前に述べたような症状が見られる場合は、迷うことなく病院を受診しましょう。骨折であるケースが多く、そのままにしておくと後遺症が残ってしまうことがあります。特にそういった症状が見られない場合でも1週間以上痛みが続くようなら、早めに病院を受診されることをオススメです。

突き指や骨折時のテーピングの注意点

テーピングを行うときに、気をつけておきたい点。
怪我した直後にテーピングするのはやめましょう。
指に輪ゴムを巻くのと同じ様に、腫れあがっていく患部で、行き場を失った血液が、行き場を失い「うっ血」してしまうからです。
スポーツの世界大会などで、なにがなんでも無理を押してでも出場しなければならないような特殊なケースを除き、応急処置を行った後は、いったん競技から離脱して負傷部位の治療に全力投球するように気持ちを切り替えることが大事ではないでしょうか?
もしも、どうしても無理をおして出場を考える場合には、極力悪化を抑える為、最低限でも、テーピングでしっかりと靭帯組織を守るようにサポートするようにしましょう。
「バディテープ」を使って、指の関節が動くことがないように、しっかり固定することが必要です。たかが突き指といって軽く見ていると1シーズン中、ずっと痛みに悩まなければならないハメに陥ることになりかねません。

突き指骨折の完治後は予防のためにテーピングを

突き指は、一般的に突発事故であるケースが多く、予測するのは不可能で確実な回避方法などはありません。しかし、予防するという面から前もって事故対策を行うことはできます。
突き指に関して言えば、テーピングなどがあげられるでしょう。
指はもともと、強固な関節組織ではなく細かい作業に適している部位なのです。
テーピングで指をサポートしておくことで、事故が起こった場合も症状を和らげてくれることが期待できます。
すべての処置において基本ともいえるアンカーと云われるテーピング法が指のサポートに適しています。アンカーのテーピング法は、指に沿って巻きます。例をあげるなら、第二関節を突き指した場合には、第一関節と第二関節の間の部分と第二関節と第三関節の間の部位に巻きつけるのです。クロステープはアンカーテープの両端から交差させるようにテープを渡して貼り付けます。患部をテープが交差するような形に仕上がります。テーピングは、関節をゆるく曲げている状態で行うようにしましょう。そのあとは、交差している部分の上から、指先から手の甲へと向かうようにテープを上に貼りしましょう。ラストは、もう一度クロステープから指先から手の甲へ上貼りするまでをもう一度くりかえし行って完成です。しっかり固定することで、突き指の予防確率もアップします。

貼りっぱなしはキネシオテープ

捻挫を患うとは何かと不便ですね。
テーピングを行う場合に、収縮しないホワイトテープなど固定用テープを使用すると、水に付けた際に固定するパワーが弱まり、再度巻き直す必要性がでてくる場合があります。その点、キネシオテープなど、伸縮性のある肌色タイプのテープを使ってテーピングを行えば、水をはじく性質を持っているため、お風呂に入ることもでき、5~6日貼り換えしなくても、全然大丈夫です。
また、お風呂から上がった後には、石鹸泡が残ることがないようキレイに洗い流し、患部をうっかりこすらないよう気をつけながら、乾いているタオルなどで、軽く押さえるようにして、水分を取り除いて下さいね。その後はそのまま自然に乾かすのがよいです。
また、どうしても痒みなどといった、気になる症状があるようならば、一度、病院を受診してきちんと診てもらうようにした方が、いいと思いますよ。

サポーターをつけるのもオススメ

突き指の回復に効果を発揮するイチオシアイテムについて説明します。
突き指をはじめとした様々な怪我は、予測不可能なものですが、指先にショックを受けやすいスポーツの場合、事故を起こしてしまう前に、前もって用意しておくことも可能であると思います。
そういった意味からも、あとであたふたすることがないよう、今から紹介するアイテムを心の隅っこに覚えていてほしいと思います。

■添え木 特に木に限らずとも大丈夫です。手持ちの箸でもボールペンでも、指をしっかり固定できる強度と、それなりの長さがあるものであれば何でもOKです。患部をうっ血させることがないように、指を優しく包みこむスポンジやハンドタオルなどがあれば、よりベストでしょう。添え木ごとぐるぐる巻きにして、冷たい水を入れた洗面器やポリ袋に患部を20分ほどつけてクールダウンしましょう。しかし、冷やし過ぎには気をつけましょう。

■サポーター 添え木が無い場合は突き指サポーターを準備しておいて代替えに使用するのも良い方法です。市販でも色々なサポーターが販売されていますので、より自分にあったアイテムを準備されておくのがオススメです。 

テーピング方法は覚えておきましょう

スポーツをやっているのなら、突き指予防のテーピング方法を覚えておきましょう。怪我を防ぐことがもっとも運動パフォーマンスを発揮する上で大切です。またそれでも怪我をするのが、スポーツの世界。怪我をしてしまったら、また同じ現場に戻る為に何が最優先か判断を間違えないようにしましょう。怪我からの回復が一番ですよ。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です