捻挫はスポーツの場面だけでなく、日常的に起こりうるもの。
そんな時は放っておかずに病院で必ず診てもらいましょう。
病院でどのくらいの料金が必要か、治療する流れはどういったものかまとめました。
参考にして早期回復に役立ててください。
料金は二の次。捻挫をしたらまず病院で受診
捻挫はいつでもだれでも頻繁に起きやすいケガのひとつだと思います。日常生活でちょっとした段差を踏み外しただけでも捻挫したり、スポーツをしている方は尚更起こりやすいのではないでしょうか。もし捻挫をしたらしっかりと病院を検査したいと思う方も、たくさんいるでしょう。
ただ病院は受診してみないことにはどのくらいお金が必要になるかが最後までわかりません。受診する前に予想外の出費になるかもと不安になり、捻挫くらいならと足が遠のいてしまう方も多いのかもしれません。
ところで捻挫で病院を受診をしたら料金はいくらかかるものなのでしょうか?
答えは約3,000円から5,000円です。あくまで良くある捻挫治療で健康保険を利用した場合です。詳しくはまたあとでご説明致します。
もし足首など捻挫をしてしまったら、お金の問題もあるでしょうし、時間の都合もあるでしょうが、自己判断はせずに病院を受診することをオススメします。なぜなら捻挫の症状は見た目だけでなかなか判断しづらいからです。
軽傷の捻挫は一時的に靭帯が伸びているだけの場合がほとんどですが、実はレントゲンを撮ったら部分的に靭帯が切れている重傷の捻挫ということも少なくありません。さらには靱帯断裂、脱臼、骨折を伴っている場合も考えられます。ご注意ください。
捻挫をしたら病院で料金と併せて確認すべきこと
捻挫をしたら、内科を受診しますか?答えは簡単です。整形外科を受診してください。
整形外科は骨、関節、靭帯、腱、神経、筋肉などの運動器が専門です。
自宅から近いからといって、はじめての捻挫の診察で整骨院や接骨院には行くべきではないと思います。なぜなら捻挫の症状を正確に診断するために必要なレントゲン撮影は、整骨院や接骨院ではやってもらえないからです。必ず整形外科の専門医がいる病院で診察を受けてください。
症状がある程度分かれば、その後の捻挫の治療やリハビリのためなら信頼できる整骨院や接骨院に行くのは問題ないでしょう。
捻挫治療の料金の目安は、先ほど簡単にご説明しましたが、ごく普通の捻挫治療で健康保険適用により自己負担分が3割だった場合、約3,000~5,000円です。もちろん、自己負担割合の違いや診察や処置の内容によっては料金は変動します。
例えば、足首捻挫でレントゲン撮影をした後にギプス固定と痛み止めや湿布を処方された場合では、14,500円が診療費となります。健康保険で3割負担になると、4,350円が必要になる計算です。
整形外科を受診したら、次のことは医師に確認しておきましょう。
普通であれば、診断結果として説明があるはずです。
・骨折しているのか、していないのか
・靭帯の損傷レベルは、伸び、一部断裂、完全断裂
・治療方法や完治までの期間
整形外科での捻挫治療は程度に合わせて以下のような方法があります。
・応急処置(RICE処置法などの簡潔な方法)
・手術による接合や再建
・手術以外の保存治療(PNFなどの理学的運動療法、物理療法、薬物療法)
・テーピング、松葉杖など患部への負担を減らすための貸し出し
病院で捻挫の治療はどんなことをするの
先ほど簡単に整形外科での捻挫の治療法を挙げました。
では、捻挫でも特に多い足首捻挫と膝関節の捻挫のそれぞれの治療法を詳しく見てみましょう。
足首捻挫は、日常の中でつまづいたり、踏み外したりして足首を内側にひねってしまう『内がえし』によるものが多いです。足首を内側にグキッとすると外側が伸ばされてしまい、『前距腓靭帯』という靭帯を損傷している状態です。
さらに損傷が強いときには、『踵腓靭帯』までも損傷してしまう場合もあります。この足首の捻挫は、靭帯の損傷の度合いによって次の3段階に分けることができ、段階に応じてふさわしい治療法が選択されます。医師によって少し診断基準は異なりますが、どのような治療が行われるかの目安にすると良いでしょう。
1段階:靭帯が伸びてしまっている
2段階:靭帯の一部が切れてしまっている
3段階:靭帯が完全に切れてしまっている
1、2段階は、RICE処置のみで治療が済む場合がほとんどですが、3段階になると、RICE処置はもちろん必須で、さらに2~3週間ギプス固定することもあるようです。もし足首がかなり不安定で日常動作にすら支障が出てしまう場合は手術になることもあります。
単純な曲げ伸ばしするだけの膝関節の捻挫の場合も、過度な負担によって関節に腫れや痛みが生じます。膝の場合も、足首の捻挫と同じく、靭帯の損傷段階によって治療が異なります。また、半月板の損傷もあわせて確認されます。問診時には、どんな場所でどのように膝に力が加わったのかを細かく説明できるようにしておくと良いでしょう。
たかが捻挫といえど手術が必要になることもあります。保存療法の場合には、装具やサポーターなどが用いられます。
病院での捻挫治療の前に必ずすべきこと
捻挫をしたら、速やかに応急処置をしましょう。応急処置の早さが悪化を防ぎ、回復を早めることにつながります。
捻挫の応急処置は『RICE処置法』です。
①R=REST(安静)
患部を動かさないこと。
足首はテーピングで固定して体重を掛けないようにしましょう。
肩や肘は三角布やタオル等で吊り下げましょう。
②I=ICE(冷却)
氷や冷水で患部を冷やすこと。
炎症を抑え痛みを緩和します。氷は直接当てるのではなくタオル等でくるんだりして温度を調節してください。
15~20分が目安です。冷やし過ぎは禁物です。
③C=COMPRESSION(圧迫)
内出血を最小限に止めるために、患部を包帯やテーピングなどで軽く圧迫すること。
血流を止めて腫れを抑えます。
④E=ELEVATION(挙上)
腫れや内出血、うっ血などを防ぐために、患部を心臓より高い位置に挙げておくこと。
なるべくその日1日は、可能な限り患部を心臓より高い位置にしておくとベストです。
治療料金を気にせず捻挫は自分でも改善・予防
捻挫は予防できます。関節や筋肉が硬いと症状が重かったり回復が遅くなります。
ですから、普段から柔軟性を高めておくことが捻挫予防につながるのです。
日常生活の捻挫予防としては階段やちょっとした段差をしっかりと把握して踏み外さないように注意して行動しましょう。
特に運動不足の人は、関節や筋肉の伸縮が出来ないのでストレッチが必須です。
お風呂やシャワーで体が温めたら毎日ストレッチをしてください。
ストレッチはゆっくり大きく曲げ伸ばしすることで、筋や関節を動かし可動範囲が広がります。
さらに老廃物の代謝が進み、睡眠の質も高まり、疲れも取れやすくなります。
無理に反動をつけるようなストレッチは逆効果です。
気持ち良い程度で、毎日継続して長く続けることが大切です。
また運動前には必ずウォーミングアップしましょう
急に運動すると準備不足で思うように動かず転倒したり衝突する原因となります。
動的ストレッチを十分に行い体の良く使う筋肉や関節を十分に動かし温めましょう。
種目によっては負担が間違いなくかかるのが事前に分かっているのであれば、サポーターやテーピングを使って足首や指などを守りましょう。
バレーボールや柔道の選手が指や肘、足首などにテーピングやサポーターをつけているのをご覧になったことはあると思います。
一流の選手は当たり前のように怪我予防をしているのです。
でもテーピングは専門的な知識が必要で面倒であるため、私は運動用サポーターをオススメします。
まとめ【捻挫をしたときの参考に。病院での料金や治療方法について。】
、捻挫は日常のアクシデントで起きやすいものです。捻挫したら、必ず受診。捻挫したら即座に応急処置するようにしてください。覚えておいて損はありません。自分でなくても身近な人が捻挫するかもしれません。
何よりも捻挫をしないように注意して行動すること、普段からストレッチを取り入れ、最小限の被害で済むことが一番です。