排卵日を知る為に基礎体温を測るのは基本ですよね。でも基礎体温の動きから100%排卵日を特定するのは難しいようです。個人差があって急激に体温が上下する方と徐々に上がる方がいます。今回は基礎体温の考え方や排卵日についてまとめてみたいと思います。
基礎体温が徐々に上がる場合の排卵日は?
基礎体温を測定して記録することは、自分の正しい月経周期と月経前に起こるイライラや不快感に対する予防と対策へとつながります。次の生理がいつ来るのかというだけではなく、今の自分がどうゆう状況にあるのかを客観的に知ることができます。では、基礎体温を記録することでどんなことがわかるのでしょうか?
基礎体温を記録することでわかる4つのこと。
1、次の生理はいつごろ来て、どのくらい生理が続くのか。
通常生理は、正常に排卵が行われていれば排卵日の12日〜16日後にやってきます。正常な排卵周期では、女性の体温は低温期と高温期の2層に分かれ、その切り替わりを知ることでおおよその生理のタイミングがわかるので、基礎体温をつけていれば一目瞭然です。
2、ちゃんと排卵しているのか。
基礎体温を記録していて体温が高い部分と低い部分に分かれて0.3〜0.4度ほどの差が開いていれば基本的には排卵してると見られます。
3、排卵時期はいつごろなのか。
排卵時期は、前回の生理の始まった日から12日〜16日後が基本となっています。高温期から急に基礎体温が低くなったなと思ったら、生理がやってくる予兆です。
4、妊娠しているのかどうか。
妊娠も基礎体温から知ることができます。これまで高温期と低温期の2層に分かれていたグラフが、3週間を過ぎてもずっと高温期のままで続くようであれば妊娠の可能性があるので、一度診察を受けてみることをお勧めします。
基礎体温が徐々に上がる体質は改善できる?
みなさん、正しい基礎体温の測り方をご存知でしょうか?
正確に基礎体温を測るには、毎日同じ時間に測ることが大切です。正常に測ることができていれば、測った体温を折れ線グラフにすることで体温の高い時期と低い時期が見てとることができます。そこから生理の周期や排卵日を知ることも可能です。
ただし、自分の正しい生理周期を知るためには、最低でも3か月は記録することが必要です。毎日コツコツ記録することは大変ですが基礎体温と図ることで、見えない体の異変なども早期に発見することができます。日々の積み重ねが大切です。
基礎体温の変化にも個人差があり、様々なパターンが存在しますが、もし毎日同じように記録をつけていても、高温期と低温期の2層にならないような場合や、極端にグラフがガタガタとなってしまうような場合には、体の冷えや食生活の乱れ、心理的ストレスによるホルモンバランスの崩れも考えられます。しばらく様子を見ても続くようでしたら、基礎体温を記録したグラフを持って医師に相談しましょう。
基礎体温法以外に排卵日を知るには排卵検査薬
皆さん排卵検査薬は使ったことはありますか?排卵検査薬を使うタイミングは、各々の生理周期によって違ってきます。ある程度排卵日がこの辺りかなと把握していないとただただ無駄に排卵検査薬を使うだけで損してしまいますからね。
基礎体温計測をしっかりと行い、自分の生理周期をある程度把握することが重要です。
生理周期が一定ならば、毎月の生理開始2週間前頃に排卵日が来るでしょう。そのため、生理17日前から排卵検査薬を使用するようにしてください。
生理周期が不安定だと生理予定日がいつになるのか判断できないですよね。その場合は過去最も短い生理周期で、生理が来るとされる日の17日前から排卵検査薬を使用してみてください。
また、おりものからも排卵日を予測できます。排卵日が近づいてくるとサラサラになり、その後、排卵日直前には粘りが強くなります。
サラサラな時から排卵検査薬を使ってみてください。
排卵検査薬で陽性反応がでても、その日が排卵日というわけではありません。陽性反応が出てから、24~48時間後に排卵されます。
排卵日に起こりやすい症状がある
排卵日を知るために基礎体温を測ることも大切ですが、体に現れる特徴から排卵日が近いことを知ることもできます。排卵日付近で現れる体の特徴をいくつかご紹介いたします。
症状⒈ 下腹部が痛い、下腹部の左右どちらかがチクチク痛む、腰回りが鈍く重く感じるという排卵痛。成熟した卵子が卵巣から生まれ出てくることが刺激になり、小さな痛みを感じる人がいます。
症状⒉胸が張って胸が大きくなる、触ると筋肉痛のような痛みがある。この症状はプロゲステロンによる影響です。プロゲステロンは排卵に作用するホルモンですが、乳腺を発達させる作用もあり、普段からプロゲステロンの分泌量が多い人の場合は排卵時に胸の張りを感じる場合があります。
症状⒊予定外の軽い出血。卵子が卵巣から生まれ出る際に、わずかですが出血することがあります。この出血を排卵出血といい、生理開始予定日の2週間前あたりの少量の出血が見られた場合には、排卵出血の可能性があります。
症状⒋いつもより少し熱っぽい、基礎体温の上昇。排卵が正常に行われるとプロゲステロンの作用で急激に体温が上昇します。そのため、体が熱っぽくなったり、火照ったような症状が現れる人もいます。
症状⒌透明で粘り気が強いオリモノが多くなる。オリモノは精子の活動を手助けする潤滑剤の役割もありますが、子宮の状態を知る重要なバロメーターです。オリモノの状態で、おおよその排卵日を予測することも可能です。
体温が徐々に上がる方は色々試しましょう
基礎体温のグラフに現れる不規則なガタガタを改善するにはどうすれな良いのでしょうか? グラフが安定しない理由には必ず原因があります。基礎体温が安定しないことにはホルモンバランスの崩れから現れていることがほとんどです。基本的には食生活や生活習慣の乱れが原因となっていることが多く、まず規則正しい生活を身につけストレスを極力減らし、自律神経を整え基礎代謝を上げていくことが重要になります。
改善する基本的な方法としては、ウォーキングなどの緩やかな運動と、質の良い睡眠をしっかりとること、バランスのとれた食事を心がけ、体を温める食材を選ぶなど、体を冷やさないように体質改善をしていることになります。また、生活習慣の改善をすぐに変えることが難しいなどの場合は、病院で医師に相談することによって漢方を使った治療も可能です。自分の症状にあった投薬治療を行うことで1〜2か月で症状が改善することもあります。少しでも不安になったり、気になることがあれば、一人で悩まずに医師に相談しましょう。
確実に知りたければ産婦人科に相談
あまり世間では知られていないことですが、排卵日は産婦人科でも調べてもらえます。 産婦人科へ行くというのはそれなりに勇気が必要になりますが、医師による的確な診断が受けられるのでおすすです。
しかしこの診断も、どの産婦人科でも受けられるというわけではありません。排卵日を調べる行為は「不妊治療」の領域にあたり、その治療を行っている医療機関でないと受けられないからです。
今の時代であれば「不妊治療」とネットで検索すれば対象の医療機関を検索することもできます。しかし、「不妊治療」を行っているような施設は患者数も多く、飛び込みでの診察は難しいと思われます。事前に問い合わせ、予約を取っておいた方がいいでしょう。また、かかりつけの産婦人科などがある場合であれば、一度電話で問い合わせてみてもいいかもしれません。
排卵日の診断方法は、基本的には医師のエコーによる診断です。排卵日の確定診断には保険適用されるので、診察料金はおおよそ2000円程度。医師の診察を受けることで、的確な排卵日を知ることができるだけでなく、不安に思っていることも相談できるので安心ですね。
たくさんの方が望み通りになりますように
実際、排卵日を調べても、100%こどもを授かる訳ではありません。でも、少しでも確率が高まるのであれば、しっかりと調べるべきですし、出来ることが他にもあればやるべきです。きっとその努力は報われるでしょう。この記事が少しでも、たくさんの女性の役に立てばうれしく思います。