接骨院での電気治療。どんな効果があるの!?

最終更新日:2023/05/15

接骨院で行う治療のひとつに電気治療があります。今や電気治療はスポーツの現場や家庭などでも幅広く普及されています。電気治療といっても様々な種類があり効果も色々です。ではなぜ電気治療が効果があるのかどのような種類があるのか、まとめていきます。

接骨院で行う電気治療の効果って??

主に中高年の女性が何人か集まると、必ずと言っていいほど「膝が痛い」とか、「どこの接骨院で電気治療を受けている」といった話が持ち上がりますが、締めくくりはたいてい「だけど、あんまり効果がないみたい。ちょっと電気あてて、それで終わりですものね」と、往々にして不満そうな口調で話が終わってしまいます。

実際、電気治療は効果があるのでしょうか、ないのでしょうか。

そもそも、なんのために電気治療を行なうでしょうか。

電気治療を行うのは、自然治癒力を高めるのが目的です。

たとえば、怪我をしたとき、あるいはカラダのどこかが緊張しているとき、患部の治療のためには、筋肉の血行をよくするため、ただ、安静にしておくよりは、動かしたり、ほぐしたりすることで血の巡りを良くするほうが治りが早くなります。

しかし、患部に痛みがある間にヘタに患部を刺激すると、かえって症状がひどくなったり、最初に不具合が生じた以外の部分も悪くなる可能性があります。

そのため、患部に電気をかけることに患部周辺の筋肉を無理のない範囲で人工的に動かすことが目的なのです。

接骨院で行う電気治療の種類と効果①

接骨院で電気治療に使用される機器は、目的によっていくつか種類があります。

一つは、低周波治療器と呼ばれるもので、電流筋刺激、鍼電気刺激、干渉波治療などに使用され、その目的は痛みを軽くしたり、血行を良くすることです。

打撲や捻挫で負傷した場合にも用いられ、総じて慢性疾患の治療に高い効果が期待できます。

二つ目は、光線治療器といって、各種の光線を人体に照射して治療を行うものです。

光線にもいろいろ種類があり、そのなかで、特に波長0.8〜1.6μmの赤外線は、温熱により血行を促進するため 腰痛、捻挫、関節炎、神経炎などに良く効きます。

また、紫外線に関係する光線治療器は、 免疫を作り出したり、新陳代謝を促して、皮膚病や、クル病などに効き目があると言われています。

三つ目は高周波治療器とよばれ、超短波あるいはマイクロ波を体外から照射し からだの内部から熱を発生させる機器です。

鎮痛、血行促進に効果があり、慢性的な関節症や腰痛、神経痛の治療に効果があります。
これに対しマイクロ波は、温熱効果が得られるといわれており、神経痛や慢性関節疾患等に適用され、鎮痛作用があります。

接骨院で行う電気治療の種類と効果②

接骨院で行われる電気治療には、疾患のタイプや目的に応じていくつか種類があります。
以下にその例をいくつか列挙します。

• 低周波治療は、痛みを和らげ、凝りをほぐします。

• 神経筋電気刺激は 筋肉や運動神経に電気刺激を与えて筋肉を収縮させます。

 麻痺した手足などのリハビリで使用されますが、最近では筋肉トレーニングのために使用されるようになりました。

• 微弱電流療法は、人の身体に流れている生体電流に似た微弱な電流を使って、ケガや痛みの治療に用いられ、かなりの効果があります。

• 干渉波治療法は 周波数の違う2種類の電流を交差させることで干渉を起こし、皮膚抵抗の低い中周波電流を利用できるので、低周波に比べるとピリピリ感が少なく、深部まで働きかけることができます。

• ロシアン電流は 2500Hzの中周波を使った電流刺激で、主に筋トレーニングに使われます。

• 高圧電流刺激は 、高圧電流を短時間流すことで、低周波では届きにくい筋肉の奥深くの痛みやコリを解消します。

このように様々な効果の違う電流を用いています。

電気治療で悪化する場合もある!?

接骨院で用いられる一般的な低周波治療器等は、うまく使えば大変役に立つものですが、問題点もあることを知っておかねなりません。

そもそも、電気治療器を使用する意図は主に、人体のバリアとして機能している皮膚の抵抗を超える電流を流すことで 筋・神経を刺激し興奮を起こさせることです。

このとき、必要以上のの電流量を人体に流すと、 逆にその電流自体が痛みとその原因となり、不具合を治癒するどころかかえって悪化させることになりかねません。

先に触れたとおり、リハビリや整形外科、整骨院、接骨院に通っている患者様の中には、電気の当て方が少ないが故に効果が十分でないと思い込んでおられる人がかなりいます。
電気治療は、人体にとって無理のない範囲で行うようにしなければなりません。

電気刺激には、治療の目的に応じて、最適な強さというものがあるのです。

例えば、弱い刺激は低下している神経機能を鼓舞し機能を回復させ効果があります。

中等度の刺激は生理的機能を更新する働きをします。

強い刺激は生理的機能を抑制する作用があります。

さらに刺激を強めれば、機能を停止させてしまいます。

用いる電気の量を多くすればするほど効果が高いというものではないことを認識しておきましょう。

電気治療は持続性がない??

電気治療は、電流を送ることで体を温めて「硬直した筋肉」をほぐし「血行を促進」させる働きがあるため、症状のなかでも主に「筋肉の緊張」が原因で起こっている腰痛などの疾患には、電気治療で一定の効果は期待できるでしょう。

しかし、こんなことを言うとがっかりする方もおられるかもしれませんが、電気治療では問題を根本的に解決することはできません。

とりあえず、症状を軽くするという程度のことしかできないのです。

いわば、対症療法にすぎません。

電気治療はどんな痛みにも対しても万能薬のような効果があると思われがちですが、電気治療で行えることは、せいぜい筋肉をほぐすことだけであり「筋肉を柔軟にする」ことまではできません。

さらに言えば、筋肉がほぐれるのは「電流で温めている間だけ」であり、体が冷えれば、たちまちまた筋肉が硬直した状態に逆戻りしてしまうのです。

長年接骨院に通われている方々が、そこで受ける電気治療が本当に効果があるのかと、しばしば疑問視されるようになるのは、こうした事情があるからなのです。

電気治療で効果があるものとないもの

先にお話したとおり、電気治療は、あらゆる疾患の治療に有効に働くというわけではありません。

骨折・打撲・捻挫・筋挫傷(肉離れなど)の治療など、患部に強い力を加えることができない症状や、改善に時間の掛かる症状に対しては効果を発揮するでしょう。

ただ、肩こりや腰痛などの症状に対する電気治療は、必ずしも効果が期待できるとは限りません。

その理由は、症状は肩こり、あるいは腰痛と言えるが、その原因が本当は、肩や腰とは別ところにある場合が多いからです。

そのため、本当の原因をよく調べないまま、接骨院で電気治療を行ってもあまり改善効果が見られないのは当然といえば当然です。

肩こりや腰痛には、電気治療はあまり効果が期待できないと思っておいた方がいいかもしれません。

それでも、もしかしたら自分の症状には効果があるかもしれないと思う方は、市販の器具を購入されてみてはいかがでしょうか。

ただし、その場合も、説明書きをよく読み、自己流で電流を強く流したり、長時間使用しつづけることのないよう、十分に注意してお試しください。

接骨院での電気治療

接骨院でビリビリする電気を流すのは保険の絡みも確かに関係はします。

電気治療は自然治癒力を上げ早期回復の手助けをします。

電気治療と聞くと少々怖い気もしますがうまく活用することによって劇的によくなることもあるので、しっかり接骨院の方と相談しながら解消していきましょう。

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