スポーツで怪我をしたり、交通事故で骨折をしたりすると皆様整形外科で治療しますよね。でも一回治療したからといって完治したとは言えませんよね。元通りに動けるようになってこそ完治と呼べます。そのためには治療したあと、リハビリを重ねる必要があります。ただし、ただでリハビリが出来るはずがありません。実際治るまでリハビリ回数を重ねると、かなりの治療費が必要になりそうですよね。そこで今回は整形外科でのリハビリとはどんなものかまとめていきたいと思います。
整形外科でのリハビリの治療費の相場は?
整形外科では、レントゲンやMRIなどの画像診断によって、医学的な診断と治療を行います。
腰痛や肩こりなど思わぬところに痛みの原因があることがあり、そうした原因には椎間板ヘルニアなどの病気や骨折、内臓疾患なども含まれます。
そのため専門医の診断を受けて、痛みの原因を特定することが大切です。
整形外科の治療には、鎮痛剤、湿布、低周波の電気治療や牽引治療、注射などが用いられます。
これらの治療は対症療法といって一時的に痛みは軽減されますが、慢性的な痛みにはあまり効果がありません。
ただ、重大な病気や損傷が見つかる場合があり、手術によって根本的な治療に結びつけることができます。
診療や治療費は健康保険の対象です。
リハビリの治療費は初診では3割負担で600円〜1,200円、再診では200円〜600円程です。整形外科の中には、国家資格をもった理学療法士による運動指導を受けられるところもあります。
腰痛や肩こりの原因を問診によって検証し、痛みを改善するための体の動かし方を指導します。
痛みの原因がどこにあるかを探り、患者に対して心身両面での指導を行います。
通院回数は、症状にもよりますが、週1〜2回のペースで1ヶ月ほど通院するのが標準です。
運動指導にも健康保険が適用されます。
指導は医療機関によって異なりますが、1回あたり20分で、自己負担額は3割負担で540円が相場です。
整形外科の治療費の気になるリハビリとは
理学療法には、物理療法と運動療法の二つがあります。
リハビリは古くは物理的な力を用いた治療法として発達しました。
その中には、冷水浴、温水浴、アイスマッサージ、ホットパックなどの温熱療法や冷却療法、さらに近代なって開発された赤外線、超音波、レーザーなどの電気治療が含まれます。
一方で、筋肉や関節を運動させる治療もはじまり、筋力増強や関節可動域のための訓練として体系化されました。
近年では人間工学、医療工学の発達にともない、水泳訓練、運動浴、エルゴメーター、トレッドミル、サイベックスなど運動を手段とする治療法も普及しています。
上記治療法のほかに、作業を介して身体機能や精神機能の改善を図る作業療法もあります。
もともとは精神科領域の治療手段として発達したものを肢体障害の治療に応用したものです。
整形外科での治療手段としては、木工、陶芸、手芸、革細工、ゲーム、スポーツ、園芸、絵画などが用いられます。
治療費には保険が適用されます。
作業療法による訓練は、上肢機能や高次脳機能の回復を中心に行われます。
高次脳機能障害は主として脳卒中や脳外傷、脳腫瘍などが原因による種々の障害や、低血糖昏睡、低酸素脳症など全身性疾患に起因することもあります。
整形外科でのリハビリはどれくらい通う必要があるの?
本格的な治療は、退院後に行われる通院によるリハビリから始まります。
整形外科への通院の頻度は、患者さんの体調、ご自宅までの距離や交通手段などにもよりますが、週に1〜2回が大体の目安になります。
通院の際には、ご自宅で生活してみて、入院中には気付かなかった不便な点や、出来なかった事、気になることなどを、何でも遠慮なくリハビリスタッフにお伝えください。
患者さんのそうした申し出に基づき、問題を解決するための一人一人に見合った工夫やリハビリのメニューを、治療費にも配慮しながらスタッフ一同で考案します。
手術した部位や全身の状態を細かく観ながら、徐々に活動の幅を拡げていき、少しずつ不便が無くなれば、それに応じて通院でのリハビリ回数も減らしていきます。
その後は、定期的な医師の診察に合わせて来院していただき、その際、合わせて一人一人の患者さんの状態をチェックします。
リハビリスタッフは、なによりも患者さんに手術前よりも活動的な生活を送れるようになっていただくことを目標に、退院後のリハビリを行っていきたいと考えています。
最近はリハビリも満足にせずに退院する傾向が
近年、手術後に早期退院する傾向ケースが増えています。
整形外科からも、手術後にできるだけ早期に退院するようが求められます。
また、入院中のリハビリ期間や療法士が割くことのできる時間も、ますます短縮されています。
その結果、入院中にリハビリを完全に終えることができず、身体機能が十分に回復しないまま、退院を強いられるケースも少なくありません。
退院後のリハビリをいかに継続してゆくかは、患者さんが今後、生活していく上で非常に重要です。
また、整形手術を受けた若い患者さんの早期退院が目立っています。
若い整形疾患の患者さんは、早くに退院する傾向が一般化しています。
例えば、交通事故で下肢を骨折した場合、手術後に松葉杖を頼りにして自宅に戻れる程度の状況であれば、すぐに退院していきます。
早ければ翌日退院というケースもあります。
腰部ヘルニアの場合も手術し、特に問題なく歩行できれば即退院となります。
早期退院自体が問題だというのではありません。
働き盛りでの人であれば、長く仕事を休むわけにもいかないことは当然です。
本人にとっても早期退院して普段の生活に戻れるのはありがたいことに違いありません。治療費のこともありますが、こういう時こそ、整形外科を活用すべきです。
早期退院で治療費が浮いたと思っても
若くて現役で仕事をしている人たちは、退院後、早期に復職を求められる場合が少なくありません。
松葉杖であっても出勤できれば、デスクワークはできるでしょう。
腰部ヘルニアの手術の場合、術後に1週間もあれば、コルセットをして重労働以外の職に復帰することは可能です。
会社もできるだけ社員に早い職場復帰を希望するでしょうし、本人も仕事のことが気になって、時間をかけてリハビリ治療に専念するわけにもいかないと思います。
治療費のことも気がかりかもしれません。
そのため、無理をしてでも仕事復帰することが避けがたくなってしまうのです。
しかし、無理をしたことで、不具合が再発するケースもあります。
一旦回復したにも拘わらず、無理をしたことで病状が再び悪化し、結局、仕事を辞めざるを得なくなることもあり得ます。
普段の生活や仕事に戻ったことで、反復動作を繰り返さざるをえず、再び体を壊した場合、以前よりはるかに治癒が難しくなってしまうことを忘れてはなりなせん。
再発を防ぐには、各動作で患部にストレスのかかりにくい身体の使い方に変えてゆくことが大切なのです。
整形外科の支援のもと、なんとか、完治するまでリバヒリを継続してほしいと思います。
治療費が嵩んでもリハビリは念入りに
リハビリ期間を設けても、最後までリハビリを全うできない方も多くなっています。
予定していたリハビリ期間よりも短い期間でリハビリを辞めてしまうことになるため、十分な効果が期待できませんし、そもそも効果が出る前に諦めてしまう方もいます。
整形外科に支払う治療費のことも気になるかと思いますが、途中でやめてまた再開しても、以前ほど効果が出ないこともありますので、慎重に考えて対処することが必要です。
後悔しないためには、あと少し予防的なリハビリまで行なっていただきたいと思います。手術をしたからそれで終わり、ではないのです。
中途半端なリハビリの結果、疾患が再発して、結局職場を去ることにはなっていただきたくありません。
アスリートが怪我をして競技復帰するために、再発予防に注意をしながらトレーニングを継続するのと同様に、 局所にストレスが偏りやすくなっている身体の使い方を粘り強く修正してゆくことが、再発予防につながると考えています。
リハビリはやり方を教わって自分でも実践
事故で怪我をして、整形外科で治療。ここまでは誰でもするでしょう。
そこから元通りになるためにリハビリをする必要があります。
あとはどうにもこうにも自分次第です。
最初はリハビリ方法は何も知らないでしょう。
また、通わないと出来ないリハビリ方法もあるでしょう。
しかし、自宅でも覚えれば出来ることもたくさんあります。
本当に治したいなら、前向きに動きましょう。
そうすれば、必然と治療費が嵩んでいくこともないでしょうからね。