整形外科でレントゲン検査やCT、MRIに必要な料金はいくら?

最終更新日:2023/05/28

例えば、大きな怪我をしてしまった時にどこの診療科を受診すべきか悩まれたことはありませんか?

整形外科、一般外科、形成外科、整骨院など治療内容や方法が同じようなイメージのある診療科が沢山ありますよね。

今回は、整形外科ってどんな診療科なの?という疑問と、整形外科で行うレントゲン検査やCT、MRI検査について、その気になる料金についても説明いたします!

整形外科について

整形外科は、運動期間を構成している骨、軟骨、筋、靭帯、神経等の全ての組織に受けた疾患や、外傷を対応している診療科です。

診療の範囲はとても広く、脊椎、脊髄、上肢、下肢、骨盤等の身体全体になります。

そして、対象年齢も広く、新生児から、幼児、学童児、青年、成人、高齢者と全年齢層が対象となっています。

ですから患者数も多く、厚生労働省の平成14年度の調査では、内科の次に整形外科は患者数が多いと報告されています。

また、厚生労働省の調査では、整形外科に来る患者の受診をする理由として、一番多い疾患は、腰痛だそうです。

そして、続いて、肩こり、手足の関節痛が理由に上げられます。

高齢化が進んでいる日本では、特に、加齢と共に、腰痛、肩こり、変形性関節症等の疾患で悩む方が多いのです。

それだけでなく、整形外科は、外傷、スポーツ選手の外科、運動器の疾患も対象となっています。

それでは整形外科でレントゲンを撮ると、どのくらいの料金がかかるのでしょうか?

整形外科ってどんな診療をするの?

整形外科では、どんな診療をするのでしょうか?

整形外科では外傷又は、日常の中で生じる痛みを診療します。

主な診療内容は、骨折、脱臼、打撲、切り傷等の外傷や、肩こり、腰痛、関節痛等の日常的に起こる身体の痛みや違和感等です。

整形外科では、病気や怪我を治すだけでなく、運動機能を通常に戻すために、リハビリも行われます。

リウマチや神経痛等の痛みの治療や、偏平足や外反母趾等の整形外科疾患に関連する障がいの治療を行っているところもあります。

日本整形外科学会が認定する整形外科専医資格を持ったサブスペシャリティの専門医のいる施設もあります。

整形外科専医資格を取得した医師は、専門領域に進むことが多いです。

専門領域は、リウマチ医、スポーツ医、脊椎脊髄外科医、関節外科医、手足の外科医、骨・軟骨部腫瘍医、骨代謝・骨粗しょう症医、小児整形外科医等と分かれています。

整形外科を選ぶときは、症状に合わせて、医師の専門領域を確認すると、より適切な治療が受けられます。

診療の際に使われるレントゲンの撮影料金は気になるところですよね。

整形外科で行われるレントゲン検査とは?

整形外科で行われるレントゲン撮影について説明します。

怪我をしたら、まず、整形外科に行きます。

そこでの検査はだいたい決まっていて、レントゲンとCTとMRIのどれかで検査します。

レントゲンとCTとMRI、それぞれに特徴があり、骨を見るときと、筋肉を見るときによって使い分けます。

整形外科ではまず、レントゲンとCTとMRIのうち、レントゲン撮影をします。

なぜかというと、簡単で、短時間のうちに骨の全体像がわかるからです。

ただし、レントゲン撮影は大ざっぱな検査になるので、だいたいの全体像はわかりますが、詳しくは調べることができません。

完全に骨が折れ、折れている場所や、いくつかに割れてしまう骨折はレントゲンで調べることができます。

ただ、少しのヒビや靭帯が切れたり、軟骨の傷、肉離れや、内出血等はレントゲンでは見ることが難しいです。

そのために、CTやMRIで検査を行います。

では、簡単で、短時間のうちに骨の全体像がわかるレントゲン撮影の料金をこのあとお話していきます。

整形外科のレントゲン検査とは?料金は?

整形外科での、レントゲン撮影では、完全に骨が折れている、折れている場所、いくつかに割れているという骨折はレントゲンで調べることができます。

ただ、少しのヒビや靭帯が切れたり、軟骨の傷、肉離れや、内出血等はレントゲンでは見ることが難しいです。

そのときは、CTやMRIで検査を行います。

骨に少しのヒビの場合はCT、靭帯・半月版損傷はMRI、軟骨損傷はMRI、肉離れ・筋挫傷はMRI、内出血の程度はMRI、骨折の時期・状態はMRIです。

レントゲン検査は放射線が使われますが、被ばくを心配する必要がありません。

子どもの場合には、撮影するときに必要なX線の量も少ないです。

整形外科では、初診でまず、レントゲン撮影をします。

写真撮影の後、医師が骨の異常を確認し、触診や問診の診察をします。

レントゲン検査の料金は、フィルムの大きさにもよりますが、例えば、胸部の単純撮影が85点、デジタル撮影料68点、電子管理画像加算57点で、合計210点で、1点10円なので、2,100円で、自己負担額3割で、1枚630円です。

診察代等含めると、3割の保険で1,500から3,000円くらいです。

料金が気になる!整形外科でレントゲン以外のCT検査について

整形外科での、CT検査では、骨折の詳しい形やヒビがあるかを確認するのに使います。

CTはレントゲンではわからない骨折を詳細に調べることができます。

CTは、放射線を使い、輪切りの画像を作ることができるので、コンピューター上で再構成し、3Dにすることもできます。

CTは320列から1列までのCTが検査に使われます。

320列では1回で撮影できる範囲が広く被ばく量が大幅に低減できます。

状況により、より低被ばくソフトウェアFirstを組み合わせて、被ばく量を低減させています。

CT検査は、X線を使って身体の断面を撮影する検査です。

体内の病巣を発見でき、特に心臓、大動脈、気管支、・肺等の胸部、肝臓、腎臓等の腹部に関しては、優れています。

CT検査の料金は、単純CT検査は診療総額が約20,000円で、3割の保険で約6,000円です。

造影CT検査は診療総額が約35,000円で、3割の保険で約10,500円です。

冠動脈CTは診療総額が41,000から45,000円で、3割の保険で12,300円から13,500円です。

整形外科でのMRI検査とは?料金が高そうだけど・・・

整形外科では、骨はレントゲンやCT検査で行います。

靭帯・半月版損傷、軟骨損傷、肉離れ・筋挫傷、内出血の程度、骨折の時期・状態はMRIで検査します。

MRIは放射線を使わないので、被ばくはしませんが、20分から30分間は検査台に動かずに横たわっていなくてはいけません。

整形分野のMRIは、微小な状態の変化を補足するため、3.0テスラMRIの検査が推奨されます。

MRI検査は、強力な磁石でできた機械の中に入り、磁気の力を利用し、身体の断面や血管を撮影する検査です。

MRI検査の料金は、単純MRI検査は診療総額が約26,000で、3割の保険で約7,800円です。

造影MRI検査は診療総額が35,000から42,000円で、3割の保険で10,500円から12,600円です。

単純心臓MRI検査は診療総額が約30,000円で、3割の保険で約9,000円です。

造影心臓MRI検査は診療総額が約35,000円から47,000円で、3割の保険で10,500円から14,100円です。

運動器官の不調は整形外科で詳しい検査をしてもらおう!

整形外科の治療内容は、一般外科や形成外科、整骨院などとの区別がつきにくい面もあり、整形外科に受診していいのか悩んでしまいますよね?

整形外科で受けることの出来る治療は非常に沢山の種類がありますが、基本的には運動器官に関する全ての疾患を扱う診療科です。

運動器官の不調に悩まされているようでしたら、まず整形外科を受診して詳しい検査をしてもらいましょう!

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