整形外科でリハビリを受けるときの費用はどれくらいかかる?

最終更新日:2023/05/31

生きていると、体に不調が出るのはしようがないことです。慢性的な痛みや事故などで突発的に怪我をしたなど、様々なことが起こります。
そういったときに、病院や整形外科に行き、治療をしてもらい、リハビリを受けることになると思います。そのときの費用がどれくらいかかるのかを解説していきます。

整形外科のリハビリの種類

リハビリテーションは怪我や病気で日常生活に不便が生じた場合に、機能の回復を目指して行うものという印象が強いですが、本来の意味では能力や機能の低下を改善に導くために働きかける事を意味しています。

リハビリテーションの本来の意味は幅広く、長い間労働をしていなかった人が久々に労働をする際に肉体的・習慣的に準備する事もリハビリと呼ばれている事もあります。

医療・介護の現場で行われているリハビリテーションは、完全に以前の健康体の状態に戻る事を目指すものではなく、その人のライフスタイルに合った生活を送れるようになるためサポートをしたり、治療・トレーニングを施すといった事が中心です。

理学療法や作業療法・言語聴覚療法といった療法が、今日の医療現場で用いられています。目的は大きく分けて二種類あり、身体機能の回復か日常生活をおくるための訓練になります。

歩行や日常生活のための動作のリハビリの他、言語聴覚療法では声帯や聴覚の機能を改善・気になる症状の軽減といった事を目的に行われています。

整形外科でリハビリを行なう専門家

医師の診断によってリハビリテーションが必要だと判断された場合、医師の指示で患者の症状や現在の身体機能などに合わせてリハビリを行う事になります。

その際には医師の他に、リハビリテーション専門の担当者が付き、患者をサポートしていきます。リハビリテーションを専門に行う職業としては理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などがあります。

理学療法士は運動機能の改善・回復を目指すために、ストレッチや筋肉のトレーニングの他、電気治療やマッサージ・温熱治療といったものを組み合わせながら日常生活に必要となる動作が出来る事を目指していきます。

作業療法士は患者が病気や怪我が引き起こされる前までは出来ていた事が再び出来るように心身のケアと共にサポートしていきます。心の病などのメンタル面の回復についても深くサポートしていくのが作業療法士です。

言語聴覚士は聞く・話す・飲み込むという作業が困難になってしまった人のサポートとリハビリをしています。様々なコミュニケーションをとる事が出来るように訓練をし、聞こえ・発声・食べ物を飲み込むといった事に特化してサポートをします。

この他にも視覚に問題がある人のために視能訓練士といった職業も存在しています。

リハビリの費用は整形外科の規模によって異なる

リハビリを行う時間は平均的には20分~40分ですが、必要とする時間には個人差があり、人によって行う時間が異なります。

また、リハビリを行う病院の規模や通院回数などによってもかかる費用は変わってくるでしょう。一般的な健康保険を適用した場合には3割が患者の負担になります。

大きな病院の場合には窓口負担で1600円程度、中規模で1500円程度、小規模の病院で750円程度がかかると言われています。

地域に点在している整形外科では、一部の病院でリハビリを行っている病院が存在します。リハビリを行っている小規模の病院でも専門家である理学療法士がいて、運動指導などをしている場合があります。

腰痛・肩こり・肩痛といった症状の痛みを改善するために、体の動かし方や姿勢・負荷の軽減方法といった事を指導している場合もあります。

骨格や筋肉が原因で痛みを生じている場合には、治療を施してもなかなか良くならないといった事があります。根本的な原因を取り去らない限りはなかなか完治するには難しく、中には既に原因を完治させるには難しい状態になってしまっている事もあるのです。

その場合には適切なリハビリや指導の下で症状を軽減・改善させる必要があるでしょう。

リハビリの費用

脳の病気によって身体機能に障害が出てしまった場合、病院でリハビリテーションを受ける事もあると思いますが、その場合にかかる費用はいくらぐらいでしょうか?

脳のリハビリは1時間あたり7350円の費用がかかりますが、保険が適用されるので患者本人の負担額は2205円になります。

一時間あたりにかかる費用は病院のスタッフの人数や施設の設備など、様々な要素が関わってくるため、病院の規模によって費用が若干変化します。

大病院でリハビリテーションを受けた場合には2205円が患者さんの負担額となります。中規模病院の場合には自己負担額は1800円、小規模病院は900円になります。

心臓の病によるリハビリの場合、自己負担は1800円になります。このように病気の種類や症状・医療設備などの病院の規模によってもかかる費用と言うのは変わってくるのです。厚生労働省によって医療費の請求額が細かく決められていますので、病院の規模による差意外は整形外科であろうとあまり大差ない場合がほとんどだとされています。

リハビリにかかる費用が多くなったら

病院でリハビリを受ける際には保険が適用されるため、患者は3割負担だけで済むのはありがたい事です。突然の大きな病気に備えて多くの人達は民間の保険会社で保険に加入していると思われます。
その場合、リハビリを行う事に対して保険金は下りるのでしょうか?一般的に保険会社の保険内容では、入院1日に付き○千円~○万円、手術1回に付き○万円といった内容が提示されています。

しかしリハビリ1回につき○千円という事をうたっている保険会社はほぼ見かけません。入院せずにリハビリを行う場合、上記の条件の保険会社の場合は保険金が支払われない事もあるのです。ですが医療保険を見直し、通院治療を受けた場合に1日○千円といった通院保障が付いている保険を選ぶ事でリハビリを受ける際にも保険が下ります。

人はいつどのような病気をしてしまうかわかりませんので、万が一に備えて通院保障が付いている保険を選ぶのが得策です。病気や怪我をした際に一律○万円といったまとまった保障がされる保険もおすすめです。

リハビリを受けるならお早めに

リハビリはなるべく早く始めた方が効果的だと言われています。リハビリをする期間の長さは人それぞれ異なりますが、だいたい6ヶ月間の間はリハビリをすればするほど身体機能の回復が見込めると言われています。6ヶ月を過ぎた頃になると回復のスピードが落ちていくとされていますので、リハビリの第一の目標は6ヶ月間頑張る事にあります。

リハビリを行う期間はその人の症状や年齢・性別などによって異なり、骨折などの怪我や脳の病気によるもの、全身の麻痺や関節などの回復させたい部位などによって違いがあります。しかし国が定めているリハビリ実施期間という物がありますから、それぞれ症状は異なったとしても、病院のスタッフから大体の目安を聞き出す事が可能です。

脳卒中などの脳血管系統の病気の場合で180日と定められており、骨折・脱臼といった運動障害と心疾患のリハビリは150日、肺炎などの呼吸器系の疾患のリハビリは90日とされています。この期間内であっても、医師の判断のもとで途中でリハビリが終了する場合もあります。

リハビリの費用と期間を考えるとかなりの金額に

リハビリが健康保険で3割負担だといっても、それが6か月も続くとなると相当な金額にふくれあがります。だからと言って途中で止めてしまうと完治せずに日常で不具合が生じることになります。そう考えると、通院保障のある保険に入っていた方が安心してリハビリ期間を終えることが出来るのではないでしょうか?保険は万が一に備えて入るものですから、しっかりと検討して入るようにしましょう。

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