整骨院やマッサージ、最近街でよく看板を見かけたりしますよね。
でも、違いがいまいちわからなかったりしますし、マッサージと謳っていても、資格のない方が開業しているのも事実です。
今回は、整骨院とマッサージの違いや、整骨院とマッサージそれぞれの施術の効果についてご紹介していきたいと思います。
整骨院とは
巷には接骨院や整骨院、あるいは整体院がたくさんあります。
それらの場所では、同じような施術内容がされているように見えても、実は全く違います。
キーワードである骨という字がついていたら、その生業には、柔道整復師という国家資格が必要になります。
柔道整復師は、骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷・筋腱など軟部組織の損傷の治療を行うことができるのです。
ここが、整体師や民間資格との大きな違いで、 柔道整復師の施術は医療行為なのです。
急性・亜急性の「外傷」に対して、医療行為を行うわけですから、健康保険も適用されます。
しかし、整体院では保険は適用されず、実費ということになります。
この柔道整復師という国家資格を取得するためには、3年間専門学校に通い、骨や筋肉や関節や解剖学や生理学や病理学を学んだ後、国家試験に合格しなければなりません。
ですから、単なる疲れなどからマッサージをしに行き、痛みの軽減という効果を期待しているというのであれば、整体院でことが足りますが、医療行為としてのマッサージなどが必要な場合には、接骨院や整骨院に行かなければなりません。
整骨院でよくある電気治療の目的と効果
整骨院などで良くしてくれる施術の方法に、マッサージがあります。
マッサージ以外の施術方法として、電気治療も挙げられます。
この電気治療ですが、しっかりと知識のある医者や柔道整復師によって、適正に患者の患部の状態にあった治療をしなければ、漠然と何か月も通っても効果は見受けられないのです。
そもそも、根本的にけがを治す治療ではありませんが、適正に治療をしていれば、何らかの改善は見られるはずです。
もしあなたが、効果がないと感じているならば、思い切って治療をやめてみたり、店を変えてみるのもいいかもしれません。
この電気治療ですが、電気の種類や、周波数などによっても使い方はいろいろと変わってきますが、大体の目的は電気によって無理やり筋肉を動かし、筋肉をほぐして血流の改善、及び痛みの軽減などを行います。
1回に行う治療時間は大体10-15分程度が適当で、15分を過ぎると効果も薄れてきてしまいます。
また20分以上やったとなると、効果もなくなってしまいますので、注意が必要です。
整骨院での電気治療の電気の周波数の違い
整骨院にある電気治療器と家庭での低周波の電気治療ではかなり違いがあります。
まず、電気治療の周波数帯は、低周波(0〜1,000Hz)・中周波(1,000〜10,000Hzあたり。しっかり定義はない)・高周波(10,000Hz〜20,000Hzあたり。中周波以上、超音波未満のもの)・超音波(20,000Hz以上くらい。人間の耳に聞こえないほど高い周波数)と分かれています。
しかし、家庭でよく使われているものは、低周波で皮膚の下3〜5mmミリ程度で大半が拡散し、残った一部が皮膚の奥まで浸透する感じのものです。
しかし、整骨院にある電気治療器は低周波であっても、かなり皮膚の奥まで浸透し、筋弛緩、血流改善、疼痛緩和などの効果があります。
またマッサージなどを受けた際に、血流の改善が見られますが、中周波や高周波には、低周波よりももっと皮膚の奥に届き、血流改善などの効果があります。
超音波ですと、筋肉が動く感じはあまりなく、かわりに温熱効果があり、脂肪が燃焼しているのがわかるでしょう。
マッサージとは
巷にはたくさんのマッサージを施してくれる店があります。
具体的には、「整体」や「カイロプラクティック」、「足のツボ療法(リフレクソロジーを含む)」「リラクゼーション」などの名称を持った店です。
しかし、実はマッサージを行う、またはマッサージ師を名乗るためには、国家資格を持たなければなりません。
逆に、国家資格を持たずして、マッサージ療法を行うことは固く禁じられているのです。
しかしながら、マッサージ業類似行為をする者は後を絶たず、問題となっているのです。
これに対し、あん摩マッサージ指圧師関連団体は厚生労働省に対して法改正など定期的に協議していますが、いたちごっこが続いている状態です。
一般にマッサージ業ができる人は、「医師」か「あん摩マッサージ指圧師」と呼ばれる、国家資格を持った者だけになるので、この業界は、独占業務だといわれることの由来です。
ですので、整骨院には、まず資格を持った人がいると思っていいでしょう。
国家資格を持たない人がマッサージを行ったところで、効果も半減ですから、私たちはしっかりと店を選ぶ必要があります。
マッサージには疲労回復効果がある
整骨院などで良く施術されるマッサージですが、マッサージを行うことで体は以下のような反応を示しています。
まず、血流やリンパの流れが良くなり、筋肉内のミトコンドリアのエネルギー産出量が増加します。
アメリカでやった実験に、11人の男性が10分間のマッサージを行ったところ、筋肉内のミトコンドリアのエネルギー産出量が増加したそうです。
この、ミトコンドリアというのは、細胞内でエネルギーを作り出す小器官で、疲労回復に大変効果がある場所といえます。
この血流やリンパの流れが良くなり、エネルギーが増加することで、筋肉のコリがほぐれていきます。
柔軟になった筋肉は、伸び縮みしやすくなり、ポンプ作用も復活します。
こうやって、筋肉がストレッチできることによって、とてもリラックスした状態にもっていくことができるのです。
このように、マッサージによって、筋肉回復効果が見られますが、マッサージ以外にも電気治療などによっても、同じような効果を得ることができます。
気になる人は、マッサージ師に聞いてみてください。
マッサージには自律神経のバランス改善効果も!
現代社会では、過剰にストレスを受け、体は常に緊張状態になりがちです。
そして、常に緊張してしまうことから、自律神経のバランスを崩し、糖尿病や胃潰瘍など体の様々な場所に不調をきたしてしまうのです。
しかしながら、マッサージを受けることにより、緊張した状態から、リラックスした状態に体を持っていくことで、自律神経のバランスを保つと同時に、ホルモン系、免疫系にも良い影響を与えることがわかっています。
体がストレスを受けた場合に、コルチゾールというホルモンが分泌されるのですが、マッサージをすることにより、このホルモンの分泌を抑え、また免疫に良いとされる白血球の増加を促すのです。
このように、マッサージすることで、薬やサプリメントなどに頼らなくても、自然と風邪をひきにくくし、免疫力を高め、ウイルス性の病気にもかかりにくくする効果があるのです。
もしあなたが、疲労がたまって疲れやすくなっていると感じているならば、それは病気になりやすく注意が必要な状態ですから、ぜひ整骨院などへ行ってマッサージを受け、病気に強い体にしてください。
自分に合った選択を
いかがでしたか?
今回ご紹介した、整骨院とマッサージについて。いまいち違いが分からない・・という方も多かったのではないでしょうか。
目的とする治療内容によって、うまく使い分けていくことが大切ですね。
整骨院での電気治療はよく聞きますし、実際に体験したこともありますが、電気治療の効果について、始めて理解できました。
自分の体としっかり向き合い、適切な治療をしていけるといいですね。