暑い日に運動をすると頭痛が起きる?頭痛の原因と対処法

最終更新日:2023/04/28

暑い中、運動につい夢中になっていたらなんだか頭痛がしたことはありませんか?

もっともっと運動をしたいと思っていても、頭痛がすると上手く身体を動かせないし、辛いですよね。

頭痛の原因が知りたい方や、何とかして頭痛を抑える方法を探りたいという方のために、ここでは暑い日に運動すると頭痛が起こる理由や対処法を紹介します。

暑い中で運動するとなぜ頭痛が起こる?

暑いときに運動すると頭痛がするのはなぜでしょう。

頭痛は神経や血管などにある、痛み受容体が敏感になって起こります。

脳の三叉神経や皮膚にある痛み受容体は暑くなると痛みを感じやすくなるため、暑くなるとちょっとした痛みでも頭痛を強く感じるようになります。

ストレスなどにより痛みを感じる三叉神経から痛み物質が発生します。

これが頭の血管に作用して、炎症を起こし、頭痛が引き起こされると考えられています。
暑さのほかに、水分不足からくる熱中症でも頭痛が起こります。

水分が不足すると血液がドロドロになり、血流が悪くなり、血液の循環が悪くなります。
脳の血流が悪くなることにより、頭痛が引き起こされると考えられます。

熱中症の初期症状の一つに頭痛があります。

まだ大丈夫と思っていても、暑い日に長時間屋外にいたり運動をしていると、頭痛が起こることがあります。

脳の血流が悪くなり、脳を冷やすことができなったので、脳血管が拡張され頭痛が起こっているのです。

熱中症が疑われますので、気を付けましょう。

運動していなくても暑い日は頭痛に?

暑い中運動していなくても頭痛は起こります。

パソコンやゲームのし過ぎで目を使いすぎて頭痛になることもあります。

同じ姿勢で仕事をしていて肩が凝って頭痛になることもあります。

季節を問わず頭痛は来ますよね。

過ごしやすい季節なら感じない程度の疲れでも、暑さのせいで痛みセンサーが敏感になり、頭痛を感じることもあります。

そのほか、水分不足から頭痛が起こっている可能性もあります。

水分というから、お茶やコーヒーを飲んでいるから大丈夫、と思われる方もいるかもしれません。

これらには利尿効果があり、水分を体外に出す働きをします。

水分補給になっていないのですね。

水分ではなく水を飲むように気を付けましょう。

人間の体には水が必要です。

水が不足すると、血液がドロドロになり、血流が悪くなります。

脳の血流も悪くなり、大切な脳を冷やすことができなくなるため、危険信号として頭痛を引き起こすのです。

何かに夢中になると水を摂るのを忘れてしまうこともあると思いますが、大切な水、意識してしっかりと摂りましょう。

暑さだけじゃない!?運動をして頭痛が起きるとき

運動後、暑さ以外で頭痛になることもあります。

そんなに暑い日ではなかったのに、走った後や激しい運動をした後に頭痛が起こったことはありませんか。

休憩をあまりとらずに、4時間以上の運動を継続して行っていた後にも頭痛が起こります。

専門用語で労作性頭痛(一時労作性頭痛)、簡単に言うと一時的にでてくる頭痛のことです。

しばらく安静にしておくとほとんどが治ります。

運動後すぐは何ともなかったのに、6時間たってから頭痛がする、翌日に頭痛がする、など個人差があります。

原因となる激しい運動などを継続して行うことで、徐々に頭痛が起こらなくなりますが、これにも個人差があります。

予防法をとっても、いつまでも頭痛が起こる場合は、脳のほかの病気が隠されている可能性があります。

念のため、病院で検査を受けることをお勧めします。

健康のために運動しているのに、頭痛がするのはつらいですよね。

様子を見ながら体に負担がない程度の運動から始めましょう。

運動が引き起こす頭痛の原因

運動後の頭痛が起こるのはなぜでしょう。

体が慣れなうちに激しい運動をすると、動脈が拡張します。

頭の中の血管も拡張して、周りの神経を刺激します。

それにより炎症が起こり、暑い日でなくても頭痛が起こると考えられます。

継続することで改善されていくのですが、1年以上続けていても頭痛が続く人もいます。

なぜ血管が拡張するかというと、脳細胞が酸素不足を補うためで、血流量を増やし酸素を補給しているのです。

運動しながら無意識に無呼吸になっていたり、浅い呼吸になることにより、酸素の供給が間に合っていない可能性もあります。

頭痛が起こったときは、いったん運動をやめ、すこし濃度の濃い酸素を吸う、深呼吸で酸素を体内に取り入れる、安静にする、などで痛みが取れることがあります。

運動に熱中するあまり呼吸を忘れる以外にも、筋トレの重量を重くしすぎたり、有酸素運動を頑張りすぎることでも頭痛が起こります。

酸素不足、脱水症状、低血糖などを引き起こす可能性もあります。

何事もしすぎるのはよくありません。

運動が引き起こす頭痛の予防法

暑い日でなくても起こる頭痛には、運動をしないほうがいいのでしょうか。

この運動をすると頭痛がするとわかっている人は、その運動を避けるのが一番早い解決法です。

しかしそうでない人もいます。

運動中は喉が渇いたと感じる前にこまめに水分補給をしましょう。

5~10分に一度は飲んで、1時間で500mlは飲みたいものです。

45分運動して、15~60分休憩をとることも大事です。

休憩中にはエネルギー補給をしましょう。

軽いものでいいので、炭水化物や糖をとることが大事です。

ダイエットして食べないまま運動すると、低血糖を引き起こし、頭痛も起こります。

運動後は1時間以内に食事をするほうが回復も早くなります。

運動ではなく、重い荷物を持つと頭痛が起こる人もいます。

無理に持たずに小分けにして運ぶなど工夫しましょう。

咳やくしゃみで頭痛が起こる人は、薬で抑える方法もあります。

病院の先生に相談しましょう。

労作性頭痛の原因は人によって様々です。

自分の行動と頭痛の関係をよく考えて対処していきましょう。

頭痛を引き起こす熱中症の対処法

暑い中運動して熱中症になり、頭痛を感じることもあります。

大量に汗をかいたための脱水症状、急に体温が上昇したための自律神経の乱れ、などで頭痛を感じるのです。

ですから、脱水症状にならないこと、自律神経を乱さないこと、が大事になります。

熱中症になったら、この問題を解決する方法をとりましょう。

まず、涼しい部屋へ移動すること、衣服を緩めて風通しを良くすること、太い血管が走っている首の回りやわきの下、足の付け根を冷やしましょう。

ただの水ではなく、塩分やミネラルが含まれた水分を取りましょう。

熱中症といえども死に至る場合があります。

正しい応急処置をとり、病院に行きましょう。

頭痛のほかに、吐き気や嘔吐がある場合は危険です。

自分で水分が取れない場合も危険ですので、早急に病院に行きましょう。

たかが頭痛と侮っていてはいけません。

適切な処置を行わず放置していると症状はどんどん進みます。

上記の処置をとったうえで、病院での受診をお勧めします。

暑い日の運動は体調管理に気を付けて

暑い日に運動をすると頭痛が起こるのには、しっかりとした理由があったようですね。

また、運動をしていなくても暑い日は頭痛が起こることや、反対に暑い日でなくても運動をすると頭痛が起きてしまうことがあるようですね。

頭痛が起こらないために、体調管理や水分補給に気を配った上で運動をすることが大切です。

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