火傷の治療で病院を受診した時にかかる治療料金っていくら?

最終更新日:2023/05/12

日常生活の中で、ちょっとした不注意で火傷をしてしまうことがありますよね!?

火傷は、熱による皮膚や粘膜の損傷です。

火傷で何よりも一番大切なのが、早めの適切な処置です!

では、火傷をした時、あなたはどのような処置をしていますか?

火傷は急に起こりますから、慌てないためにも病院の何科を受診すればいいのか?

また、治療にかかる料金についてと自分でできる応急処置方法を知っておきましょう!

火傷すると皮膚におこること!

熱いお湯や火に触ってしまうと火傷を負うことがあります。

そんな時は慌ててしまいがちですが、水で冷やすなどといった応急処置を行いましょう。
そして具体的にどのような症状が起こるのかを学び、知識として頭に入れておけば、いざという時も冷静に対処することが出来ます。

火傷は「熱傷」とも言い、熱によって皮膚や粘膜が傷付くことを指します。

高温の液体や固体に、一定時間皮膚を触れさせると引き起こされます。

切り傷や擦り傷などとは違い、血が出ることはありません。

その代わり赤く腫れ上がったり、水ぶくれが出来ることがあります。

軽傷なら少し赤くなるだけで済みます。

肌は3つの層が重なって作られています。

軽い火傷なら最も上にある表皮のみ傷が付きます。

軽い腫れやひりひりとした痛みを感じますが、冷やしておけば治ります。

表皮の下まで到達すると、皮膚の腫れだけではなく、水疱のようなものも現れます。

自宅での手当てだけでは治る見込みがなさそうなら、いくらかの料金を支払ってでも病院での治療を受けましょう。

火傷したら病院の何科を受診するの?

火傷を負った場合、病院は皮膚科か形成外科を受診して下さい。

外科や整形外科も引き受けてくれそうなイメージはありますが、前者はガンや痔、後者は骨や筋肉にまで達する怪我を専門としています。

それでも頼めば治療をしてもらえますが、火傷の跡が残ってしまったり、完治までに時間が掛かる可能性があります。

間違った処置を施されるケースもあるようです。

皮膚科や形成外科は身体の表面に出来た傷を診ることを専門としており、火傷もそのひとつです。

特に皮膚科は皮膚の移植手術なども担当している上に、火傷の治療に関するガイドラインも発行しています。

火傷はどれだけ規模が小さくても、場合によっては跡が残ることも珍しくありません。

指先やつま先だけという場合でも、跡は目立つこともよくあります。

綺麗に治してもらいたければ形成外科へ行くのが一番です。

皮膚関連の病気や怪我は、皮膚科か形成外科のどちらかを頼るべきですが、最寄りにどちらもないという時は外科系の病院へ行きましょう。

料金を支払えば、簡単な治療はしてもらえます。

火傷をした場合にかかる病院の治療料金は?

火傷は軽いものなら自宅で応急処置をすれば治りますが、規模が大きければ病院を受診する必要があります。

その際、料金は保険を含めて大体いくらくらい掛かるのでしょうか。

病院にもよりますが、初めての治療の場合はおよそ1,500円前後であることが多いようです。

東京のとあるクリニックでは、火傷に適用される保険は治療費なら保険点数、窓口負担金なら3割を引き受けてくれます。

ちなみに10円未満は四捨五入されます。

保険証を使った初診の治療は270点、処方箋に掛かる費用は68点となっているようです。

治療のやり方や、使っている薬が同じものであれば、日本全国何処へ行っても医療費が変わることはありません。

初回だけ高くなっているのは、怪我や病気の度合いを調べるためには専門技術や知識を使わなければならないからという理由があります。

2回目以降はすでに診察を済ませているので、症状に関する情報を多少備えていることになります。

つまり情報量の分だけ値段が引かれているというわけなのです。

火傷で全層植皮術!病院での治療にかかる料金は?

重度の火傷によって皮膚を移植することになった場合、病院で移植手術を受けることになりますが、料金はいくら掛かるのでしょうか。

計算が少し面倒なのですが、基本的には診療報酬点数表というものを参照した上で金額を出します。

これによると、点数は移植する皮膚の面積によって変わるようです。

点数はそれぞれ、25平方cm未満は10,000点、100平方cm未満は12,500点、200平方cm未満は28,210点、それ以上になると40,290点となっています。

この点数を基準として、医療費を算出します。

計算方法は1点を10円とするので、各点数を10倍すれば良いわけです。

つまり25平方cm未満だったら10万円、100平方cm未満は12万5千円という具合になります。
実際に窓口で支払いをする時には、ここへ自己負担割合が掛け合わされることになります。

先程の例を使い、もし負担額が3割となっていたら、それぞれ3万円と3万7,500円を自分で払うということになるのです。

端数が細かいため、それぞれの数値の把握と計算は大変なものですが、覚えておくと役立つ時が来るでしょう。

火傷の治療方法

火傷の治療には、皮膚に出来た損傷全てに効き目のある塗り薬などを、火傷の規模や範囲に応じて使います。

軽いものなら薬の効果と身体が持っている自然治癒力のおかげで跡形もなく完治することが可能です。

皮膚の表面が赤くなる程度なら、感染症などの心配をする必要もありません。

水や氷でよく冷やし、ステロイドが含まれた塗り薬をつけておきましょう。

また紫外線を浴びると炎症によって引き起こされた皮膚の変色が定着してしまう可能性があります。

なるべく患部を日光に当てないようにして下さい。

少し腫れているようなら、火傷を負っている部分を保護する必要があります。

ワセリンなどが入っている薬を厚塗りすることが有効でしょう。

細菌などの感染や汚染が気になる場合は抗生物質が含まれたものを塗っても構いません。
その他にも傷を治すための細胞を増やすことが出来る、bFGFと呼ばれる因子を成分のひとつとして使った、トラフェルミンというスプレーもよく効きます。

これ以上の火傷を負っていたら、氷水などを当てつつ、病院へ行きましょう。

料金こそ掛かりますが、確実に治してくれます。

料金がかからない自分でできる火傷の応急処置!

火傷にとって最も有効な応急処置は「冷やすこと」です。

余計な料金も掛からず、手間もいりません。

水道水をかける時は、必ず服の上からかけるようにしましょう。

火がついているならなおさらです。

熱によって衣類と患部がくっついていることが多いため、無理矢理引き剥がすと火傷が悪化したり、水疱が潰れてしまう可能性があります。

すると治りが遅くなってしまうのです。

小さいお子さんの場合は、目で見える範囲の火傷に気を取られてしまい、衣服の下にも火傷があることに気が付かないこともあるので、注意深く確認して下さい。

火傷を負うとほとんどの場合は腫れ上がってきます。

患部周辺にアクセサリーを付けていたら、すぐ取り外しましょう。

冷やす時間は15~30分が目安となっています。

部位によっては1時間ほど冷やしておくと症状が緩和されます。

十分冷やしたら早めに病院を訪ねて下さい。

皮膚科なら跡を残すことなく治療してくれます。

もしすぐに行かれない時は、ステロイドが成分に入っている塗り薬をつけると良いでしょう。

アロエ軟膏などは避けて下さい。

慌てず騒がず「冷やす」ことを頭に入れておけば、いざという時にも冷静に対処出来ますよ。

火傷には素早い対応が重要です!

火傷には、流水で冷やすなどの素早い応急処置が何よりも大切です。

その対応によって、傷跡が残るのか残さずに治すことができるのかを左右します。

なるべく早く、そして正しい応急処置方法を知っておきましょう!

火傷も軽いものであれば市販のお薬で対処することができます。

しかし、少しでも不安があったり、傷がジクジクするのが続く・痛みがある等の症状が出ている場合には、専門医へ受診することをオススメします。

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