風邪をひいて、発熱してしまうことはよくあります。
風邪をひいても発熱自体は病気ではなく、体がウイルスや細菌と闘っているサインです。
しかし、発熱に不快感が伴う場合や高熱が不安な時には熱を下げたいですよね。
今回は、手軽にできる熱を下げる為の効果的なツボについてと、熱を下げる方法についてお話します!
ツボとは?
ツボとは神経と神経を繋ぐ境界線のようなものであり、押すと身体を健康にすることが出来ますが、同時に急所ともなり得る部分でもあります。
疲れが溜まるとそれが肩凝りやだるさなどといった形で現れます。
そんな時にお灸やマッサージなどを行い、ツボを刺激してやれば、痛みの緩和や熱を下げることが出来るのです。
ツボを押すと「経絡」と呼ばれるエネルギーの通り道のようなものが活性化するので、自然治癒力が高まります。
例えば頭痛がするなら脳と繋がりのある手の指先を押せば、痛みが薄れてくるのです。
しかし必ず効き目があるというわけではありません。
あくまでも和らげるだけであり、原因そのものを取り除くことは出来ないのです。
またツボを刺激してはいけないタイミングも存在します。
それは食事やアルコールを摂った後のように、血行が高まっている時です。
大怪我や潰瘍、伝染病、心臓や内臓に関する病気にかかっている場合も悪化する可能性があります。
軽めの症状を改善する目的で行うものがツボ押しなので、重病や重傷の時は病院へ行きましょう。
ツボの探し方の基本
ツボは痛みを和らげたり、熱を下げる効果がありますが、そのためにはまず肝心のツボを見つけないといけません。
ここで基準となるものが「経絡」です。
経絡とは通り道のようなもので、全部で14本あります。
その上には数多くのツボが存在しており、全てが生きるためのエネルギーを与えてくれる役目を持っています。
探す場所としては、脈が触れるところ、筋肉と筋肉の間、筋肉や骨の窪みの中心、脊柱の両側、脊椎の骨と骨の間、皮膚付近にある神経や血管周り、関節周辺、出っ張っている骨の周りなどを探ってみて下さい。
指で押した時に痛いと感じたり、しこりのような固い手応えがあったらそれがツボということです。
コツは骨格などから指で長さを測っていくことです。
ツボのある位置を特定出来たら後は触っていくだけなので、慣れればすぐに見つけられるでしょう。
ただしこれらはあくまでも目安にしかなりません。
最も重要なポイントは自分の身体がどう反応するのかという点なので、必ず指で軽く刺激を与えながら探していって下さい。
熱を下げたり、風邪に効くツボを押してみよう!
風邪をひいてしまった時に役立つツボが存在します。
ツボによってはだるさを取ったり、熱を下げる効果が期待出来るでしょう。
まずは「大椎(だいつい)」と呼ばれるツボです。
首を前に傾けると、首の一番下に出っ張ってくる骨があるかと思われます。
その下にある窪みがそれです。
また「合谷(ごうこく)」というツボは手の甲で親指と人差し指の骨の付け根の間にあり、どんな症状にも効くと言われています。
目当てのツボが見つからない時は、とりあえずここを刺激すると良いでしょう。
症状は出ていないけれど何となく風邪っぽいと感じる時は「外関(がいかん)」か「尺沢(しゃくたく)」がオススメです。
前者は手の甲側で肘から手首までのうち、太い骨と細い骨の間で、手首の関節から指3本分ほどの距離を肘の方へ行ったところにあります。
後者は肘を曲げた時のシワの上で、真ん中よりも少し外側の窪みです。
解熱には肘を曲げて出来るシワの一番端の「曲池(きょくち)」というツボか、両手の指先の真ん中にある「十宣(じっせん)」が有効です。
髪の生え際の窪みにある「風池(ふうち)」というツボは、寒気や鼻水などの諸症状に効きます。
どれも軽く押してやるか、蒸しタオルなどで温めてやると効果を発揮します。
体調不良や疲労が蓄積している時には是非押してみて下さい。
熱を下げる方法①
熱を下げるにはまず薄着になることが重要です。
着なさすぎも良くありませんが、着込みすぎも問題になります。
熱があるということは普段よりも体温が高くなっているということなので、余計な熱を放出するためにも最低限の衣服だけを身に着け、薄手の毛布やシーツを掛けることをオススメします。
厚手のトレーナーや毛布を重ねるのは逆に体温が上がってしまうので、汗をかき始めたら脱ぐようにしましょう。
また部屋の温度は適温にして下さい。
温かすぎると熱が出ていかず、低すぎると身体が震えてきてしまい、冷えた身体を温めようとする機能が働き出してしまいます。
真夏日など、暑すぎると感じる時は窓を開けたり、扇風機を回して下さい。
解熱の定番と言えば濡らしたタオルなどを額や手足に当てることです。
肌を濡らすのは熱を下げる手段としては非常に有効ですが、寒気がするようならぬるま湯を使いましょう。
消毒用のアルコールを塗ると熱が下がるとも言われていますが、皮膚から体内に取り込まれた結果、アルコール中毒を引き起こす可能性があるので必ず水を使って下さい。
身体の節々が痛んだり、だるさが取れないようなら、それらを緩和するツボを押すのも良いかと思われます。
熱を下げる方法②
熱を下げる方法は、冷たいタオルを載せたり、解熱に効くツボを刺激したりすることなどがありますが、最も無難と言えるのは薬を飲むことでしょう。
市販されているアセトアミノフェンやイブプロフェンなどを、飲み方と量を間違えずに飲めば効果は現れます。
成人していればアスピリンも使えますが、これは子供には与えないで下さい。
別の病気を発症する可能性があります。
なお解熱剤は熱を下げてはくれるものの、原因を根本からなくすことは出来ないので、なかなか治る気配が見られない時は病院へ行って下さい。
そしてたっぷりの睡眠と栄養を補給し、安静にしていることが大事です。
学校や会社へ行くと他の人達にウイルスや菌を移してしまうため、完治するまでは家から出ない方が良いでしょう。
熱が出ると体内の水分が失われていき、酷くなると脱水症状を引き起こします。
手の届くところに水やスポーツドリンク、果汁を置いておき、いつでも水分が摂れるようにしておきましょう。
飲む量は1日に9~13杯ほどが平均量とされています。
飲み過ぎてお腹を下さない程度に気を付けつつ、こまめに飲んで下さい。
熱を下げる食べ物とは?
解熱にはツボ押しや身体を冷やすなどといった方法がありますが、特定の食べ物を食べても熱を下げることが出来ます。
オススメは瓜科に属するものでしょう。
特にキュウリは季節を問わず手に入れることが出来ますし、そのまま食べても、サラダにしても美味しくいただけます。
夏ならスイカも良いでしょう。
甘味と冷たさのおかげで、食欲がなくても食べる気力が湧くはずです。
酸味が平気でしたら梅干しも最適です。
クエン酸には疲れを取る効果があり、唾液の分泌量が増える上に、消化の手助けもしてくれます。
梅酢ポリフェノールはインフルエンザウイルスを抑制してくれるので、インフルエンザにかかった時は是非摂取しましょう。
料理に使わず、昆布茶に入れるのも悪くありません。
寒気が続き、汗が出ない時はネギが有効です。
身体を温め、発汗させる作用があります。
喉の痛みや咳には大根の出番です。
飲み込むことがつらいと感じるのなら、大根おろしにして汁物に入れれば飲みやすくなります。
この他には唐辛子や生姜なども効きますが、刺激が強いので、胃が弱っている時は少なめにしておきましょう。
ツボを押して自然治癒力を高めよう!
いかがでしたか?
ツボを押すのに特に準備するものはなく、すぐに実行できますよね。
例えば、リラックスしてテレビを見ながらツボを押してみるなどしてみるだけでも効果はあります。
自然治癒力を高める為にも、日常に取り入れてみてはいかがですか?
また、熱を下げるためには、水分補給としっかり休養することも重要です。
高熱が続くようであれば必ず医療機関へ受診して下さいね!