病院の紹介状を片手に電話予約!知っておきたい電話マナー!

最終更新日:2023/04/22

皆さんは、医師から紹介状を出されたことはありますか?

紹介状は、医師から医師へ患者の情報を渡して、診察をスムーズにするために出されます。

病院に予約の電話をするには、なるべくスムーズにやり取りが終了するようにしたいですよね。

今回は病院の紹介状についてと、知っておきたい病院への電話マナーについてお話します!

病院の紹介状について

病院でもらう「紹介状」の正式名称は「診療情報提供書」といいます。

紹介状にはその後の治療や精密検査のために必要と考える診療情報がまとめられています。

具体的にはそれまで行われてきた治療内容や経過といったものです。

基本として、医師が自分が担当している患者を他の医師に診せる場合には紹介状が必要になります。

日本では紹介状がなくてもほとんどの病院で受診することができますが、紹介状があれば優先的に受診できたり、希望する医師の診察を受けることができる場合があります。

紹介状にはそれまでに行われた治療経過やそ検査結果などの情報が含まれているため、その後の診察も円滑になり、同じ検査を重複して受ける必要もなくなるため、結果的に医療費の節約にもつながります。

では、紹介状はどんな場合に書かれるのでしょうか?

入院施設のない診療所や風邪などの一般的診療を中心としている医師が、手術や検査など高度な医療技術を要する処置が必要と判断した場合に紹介状が出されます。

紹介先の選択については患者の希望が聞かれる場合もありますが、その地域内にある大きな病院や大学病院などが紹介されるのが一般的です。

病院によってある特定の病気の治療に優れているなどといった特徴があるので、それぞれの病院の特徴などを考慮して、患者にとって最良と考えられる地域外の病院が紹介される場合もあります。

紹介状があれば電話での診療予約が可能になる場合もあります。

病院の紹介状の気になる中身とは?

病院でもらう紹介状はどんな内容なのでしょう?

医師間でやりとりされる紹介状は「診療情報提供書」と呼ばれますが、紹介状には、紹介先の病院、心療科、医師の名前、診断名、紹介先医師への挨拶、紹介の理由、病状説明、治療経過、処方薬、処置、医師の署名などが書かれています。

具体的には以下のような項目があります。

・患者の基本情報:氏名、生年月日、性別、住所など
・紹介の目的:精密検査、入院、手術、退院後の経過観察など
・現在の主症状や病名
・病状や治療経過:症状の発生についてや検査、治療の経過など
・現在の投薬内容
・備考:アレルギー歴や患者の背景など

必要に応じてレントゲン写真や各種検査のデータなどの資料が添付されます。

血液検査や心電図、超音波検査などの結果は紹介状とは別の紙にコピーして入れられることもあります。

MRIやCTなどはCDROMデータが別に渡され、紹介状と一緒に紹介先へ持参するよう指示される場合もあるようです。

紹介先での診察が円滑にできるよう紹介状の内容は詳細に記載されます。

紹介状が出されると「悪い病気なのでは?」と心配になりますが、必ずしもそうではありません。

MRIやCTなどでの精密検査ができない病院や入院施設を持たない診療所などでは、病気の確定や治療に限界があります。

設備の整った大きな病院と連携して治療や検査を行うために紹介状が出されるのです。

紹介状があれば事前に電話予約が可能な場合もあります。

病院の紹介状のメリットと、費用について

紹介状にはそれまでに行われた検査の結果なども記載され、紹介状により医師の間で正確に情報を共有することが可能になります。

紹介状の作成費用は診療報酬の中で定められています。

各々の健康保険の自己負担比率や添付される検査データなどによっても異なりますが、紹介状の作成自体は通常、数百円から千円台の自己負担になるということは覚えておきましょう。

診療所やクリニックなどから紹介状が出されて大きな病院へと紹介される場合には、紹介状がない場合と比較して診療費用が安くなるのが一般的です。

紹介状に関する費用については健康保険制度に規定があります。

不明な点や不安がある場合には病院の受付や医事課などに相談するとよいでしょう。

紹介状には費用がかかりますが、医師間での情報共有が正確に行われ、何度も同じ検査を受ける必要がないなどといった利点があります。

また、紹介状があれば事前に電話予約が可能な場合もあり、待ち時間が短く済む場合もあるのです。

スムーズに診察や検査を受けるためにも、紹介状はあったほうが良いでしょう。

紹介状を持っていて電話予約する際の方法例など

通常は予約を受け付けていない病院でも、紹介状がある場合には電話で事前に診察予約をすることができる場合があります。

診察の電話予約をする場合には、まず以下のものを手元に用意しましょう。

・紹介状
・保険証
・診察カード(通院歴がある場合)

電話で診察の予約をしたい旨を伝えれば、症状や名前、紹介状の有無などについて質問されるので、質問に回答する形で予約ができます。

名前、生年月日、性別、住所、電話番号、紹介元の医療機関名、希望する診療科と医師などを伝えて予約します。

予約番号や当日持参するものなどについても指示があるので、聞き漏らさないように注意しましょう。

不明な点や、予約番号、予約日時などは復唱して確認しましょう。

予約日当日は電話予約の際に指示されたものを持参しますが、一般的には以下のようなものです。

・紹介状
・レントゲン画像データや血液検査データなど検査結果の資料
・お薬手帳もしくは服用中の薬の説明書
・健康保険証(公費医療受給証)
・以前に受診したことがあれば診察券
・予約票(患者本人が電話予約した場合は不要)

予約した時間の30分前には専用窓口へ行きましょう。

受付の後、診療科へ案内されます。

病院への電話予約のマナーを知っておこう!①

紹介状があってもなくても、病院へ診察予約のために電話をする場合には、できるだけスムーズにやりとりができるように心がけましょう。

初めに予約したい旨と自分の症状を伝えます。

緊急性が高く早く診察を受けたい場合には、その旨を申し出ることもマナーです。

電話で症状を伝えるだけでは、病院側もその緊急性まで判断することはできません。

緊急性があるにもかかわらず病院についてからの待ち時間が長いと不満に思う前に、電話で予約する際に緊急性があることを伝えておく必要があるでしょう。

以前に受診したことのある病院に電話で予約する場合には、まず自分の名前を伝えるのがマナーです。

受診歴があれば名前から個人情報などを確認することができ、予約手続きが簡単になる可能性もありますよね。

また初めて受診する場合には、最初に名乗る必要はありません。

名前を伝えたところで受診歴のない病院には資料がないため意味がないのです。

対応者の話をよく聞き、質問に答えます。

よくわからないことや指示などについては復唱して間違いのないようにしましょう。

病院への電話予約のマナーを知っておこう!②

紹介状があってもなくても、電話で受診予約をする場合、自分の症状を説明して受診予約がしたい旨を伝えると、まず名前と以前に受診したことがあるかどうかなどについて質問されます。

以前に受診したことがある場合には、予約をしたい旨や症状を伝える段階で名前や受診歴についても伝えておくと電話予約がスムーズに行えるでしょう。

電話予約をする場合、電話をする時間帯にも注意が必要です。

緊急性が高く、すぐにでも受診したいという場合を除いては、病院が混雑していると思われる時間帯は避けて電話をするのがマナーです。

忙しい時間帯にたくさんの予約の電話がかかってくると仕事に影響が出てしまいます。

では、病院に予約の電話をかけるのはどの時間帯がよいのでしょうか?

朝一や夕方の時間帯は病院が最も混雑する時間帯です。

病院に電話をかける際は朝一や夕方の時間帯は避けましょう。

正午過ぎから15時の間、1時頃などに電話をするのがよいでしょう。

混雑時でない方が病院側も対応しやすく、予約もスムーズに行えます。

紹介状を活用しよう!

いかがでしたか?

紹介状がないと、これまで別の病院で受けてきた検査の結果などの診療情報が引き継がれないので、改めて検査することになるんですね。

自分や家族の紹介状で不安を感じている方や、疑問点は医師に相談することも大切です。
より良い医療を受けるためにも、便利な紹介状を活用しましょう。

また、病院予約の電話は忙しくない時間帯に症状や名前から伝えるのがマナーです!

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