「何年も病院に掛かってない・・」という方や、医者の診察を受ける時って、大抵が具合の悪いときですよね。
病院の診察の仕方は、病院によってさまざまですが、だいたいの流れは一緒だと思います。それぞれのポイントでの注意点をご紹介したと思いますので、病院に行く前にしっかり流れを把握し、流されないようにしましょう。
病院での診察の仕方~受付~
病院での診察前の受付の仕方について説明します。
まず受付に診察券を出しますが、初診の場合は健康保険証を出します。
古いものでも診察券を持っている場合は、以前のカルテを探す際に役立ちますので持っていきましょう。
診察前に口頭で病院にかかる受診理由や、症状についての簡単な問診が行われたり、質問用紙に氏名や年齢、具体的な症状などに関する記入をする様、促される場合があります。
この際、感染力の強い病気の疑いなどがあったり、気分が悪い場合は病院側も配慮することが出来ますのであらかじめ受付時に伝えておくと良いでしょう。
診察までの待ち時間を利用して、体温の変化、便通や睡眠、食欲、発疹、咳や鼻水と言った症状や気になる点を伝えられるようにしておきましょう。
症状について言い忘れることが無いよう、病院に行く前に自分の症状について簡単にメモなどにまとめておくと便利ですし安心です。
尚、毎月、最初の診察時には健康保険証が必要になりますので、一度かかっていても忘れずに持参しましょう。
病院での診察の仕方~診察~
病院での診察の仕方と注意事項について説明します。
初診の場合は簡単な挨拶の後、症状を詳しく聞く為の医師からの問診や診察が行われます。
この際、自身の身体の具合をしっかりと伝えられるように、出来れば時間の経過に伴う症状の変化などを含めて、メモなどにまとめておき、それを見ながら症状をしっかりと伝えられると良いでしょう。
次に、その症状に至るまでに何か思い当たる原因があるか、その症状はいつからか、それに対して自身で対処したことなどがあれば医師に併せて伝えます。
そして問診が行われた後、患部の診察に入ります。
症状によって聴診器を当てたり、患部に触れたり、発疹や腫れ、痛みなどがある場合は実際に診てもらうことになりますので、診察しやすい服装で行くと良いでしょう。
医師の診断をよく聞き、検査や投薬、気をつけることなどしっかり説明を受け、わからないことはここで医師に質問するようにします。
診察の際は、お互いの顔や目を見て心が通い合うようにしっかり伝えましょう。
又、医者が聴診器を当てている時にしゃべらないことや、医師に向かってくしゃみや咳などをしないといったことを心がけることもマナーとして必要です。
診察の前に飲食を避けたり、他の医者で処方されたお薬などがある場合も隠さずに報告しましょう。
病院での診察の仕方~検査・会計・薬~
病院では血液検査をはじめ、尿検査、レントゲン、MR、CTなど様々な検査があるため、検査が必要な場合はスタッフの指示に従って検査を受けます。
検査結果が出た場合は、医師からその結果を元に結果説明が行われます。
その際処置が必要であれば、処置についての説明と処置後の様子や処方箋などに関する説明がありますので、ここで気になることや質問などがあれば聞いておくと良いでしょう。
診察が終わったら会計と共に、必要に応じて次回の予約を取ります。
薬がある場合は薬局に処方箋を持っていき調剤してもらいますが、その際、一緒にお薬手帳を提出します。
最近では薬は薬剤師が詳しく説明してくれる様になりましたので、その際に自分の症状に対して合っている薬かどうかしっかり確認しましょう。
他にも薬の飲み方や、他に飲んでいる薬があれば飲み合わせ、食事との食べ合わせや副作用、飲み忘れた時の対処や、どれ位で薬の効果が出るかといった点についても聞いておくといざという時安心できます。
座薬や軟膏といった使用や取扱いが難しそうなものや、吸入剤など使用の仕方に多少のコツが入るような薬の処方がある場合は正しい使い方の指導を受けましょう。
小さなお子様で錠剤が飲めないので水薬が良いと言った要望などがあれば予め伝えておくと良いでしょう。
病院で診察を受ける際は、目的をはっきりさせておくこと
病院を上手に受診する為のコツは、自身の症状に対してどうしたいのか、何を求めて病院に行くのかという点を、あらかじめ頭の中ではっきりさせておくことが大切です。
例えば風邪と思って病院にかかる場合、症状を抑える為の薬が欲しくて受診したのか、本当にただの風邪なのか心配だから検査して貰いたいと思っているのか、取り敢えず早く治したいと思っているのかという具合に、個々に求めていることがあるはずです。
しかし、短い診察時間の中で自分の持っている疑問や要望を全て聞き取ってもらい、それに対して医師から納得の行く答えをもらうことは難しい部分もあると思います。
逆にいえば、求めていることに対しての回答を得るためには、限られた時間の中での患者側の説明の仕方も大切であり、目的意識を持って伝えることが必要になります。
医師に伝える際に、自らが求めている事や確認したいことなどを、あらかじめ箇条書きにしてメモにして整理しておくとよいでしょう。
メモを見ながら受診する事で医師に的確に伝えることが出来ますし、患者側の真剣さも伝わり、相手からも納得のいく答えをもらうことが出来るでしょう。
なぜか、病院の診察で伝えたいことが伝わらない・・
病院の診察の際、自分の伝えたい事が上手く伝わらなかった経験はありませんか。
3分診療という言葉が聞かれることがありますが、日本の病院において受療行動調査のデータでは、診察時間が10分未満というケースが半分以上を占めるといいます。
医師の診察を受ける際、大抵は「今日はどうしましたか?」という会話から始まり、医師の質問にそって答えていくのが精一杯で、伝えたかったことが充分伝えられなかったという経験がある方もいるでしょう。
短い受診時間の中で自分の症状の説明に加えて、疑問や意見を医師に充分に伝えるように話す事は中々難しいことだと思います。
しかし、病院を受診したのは何らかの困り感があっての事だと思いますので、医師に一番伝えなくてはいけない事は「なにがつらくて病院に来たのか」ということでしょう。
限られた時間の中で、医師から自分の疑問や困り感に対する回答をもらうためには、質問の仕方や確認したいことをあらかじめ決めておいたり、メモにまとめておくなどし、一番伝えたい事を、医師にしっかり伝わるように意識しながら話すことがとても大事です。
病院の診察で聞いたの、忘れてしまう・・そんなときは?
病院を受診し、医師から病名や症状についての説明を受けたはずが、家に帰ってみたら言われたことの半分ぐらいしか覚えていないという経験はないでしょうか。
診察室での医師との会話は普段の会話とは異なる言葉や雰囲気の中で行われますし、実際、自身の病名を正しく覚えている患者さんは非常に少ないといいます。
しかし、病気の治療や改善に向けては、食生活はどんなことに注意すればよいのか、治療はどれぐらいかかるのかといった今後の生活の仕方やポイントをしっかりと押さえることはとても重要なことですし、自身の病名をしっかり認識することも、病気について調べたり、人に尋ねたりする際にも話が通じやすくなりますので、出来ればしっかり認識しておきたいところです。
後からでも正確に確認出来るよう、診察室での会話の中で医師から言われた重要な点はメモしておくと良いでしょう。
聞きなれない言葉や忘れがちなポイントをしっかりメモして持ち帰ることで、病院を受診した事による満足度や価値も高まるのではないかと思います。
診察の際は簡潔に
なかなか病院に行く機会がないと、質問されたりしたときに、とまどってしまいがちですよね。
聞きたいことも聞けなくて、そのまま診察が終わってしまう・・ということ、結構あります。
箇条書きのメモまでしていくのは、仕事で忙しかったりするとなかなか出来ませんよね。
そんな時は、自分の頭の中で事前に聞くことや自分の症状を簡単に説明できるようにしておくといいかもしれませんね。