急に右側の肋骨辺りが痛い…というとついつい色々な病気を疑ってしまうのではないでしょうか?
肋骨は様々な臓器を守るように取り囲んでいる為、痛みがあるとなると不安になる方も多いでしょう。
肋骨でもなぜ右側に痛みがあるのか…その原因と対処法をご案内致します。
- 肋骨の構造について
- 肋骨の右側が痛い…その原因は?①$$
肋骨の右側が痛い場合の原因は色々ありますが、その中でも内臓が原因とされる場合に考えられる症状をご紹介致します。
①肝炎・急性肝炎
肋骨の右側の痛みに加えて、全身がだるいなどの全身倦怠感、発熱、食欲不振、吐き気、嘔吐、黄疸などの症状がある場合は肝炎・急性肝炎の可能性が考えられます。
肝炎は状態により、それぞれ3つに分けることができます。突然、一時的に発生する急性肝炎、6ヶ月以上症状がおさまらない慢性肝炎、急性肝炎。そのうち特に1週間から10日で死に至る場合のある劇症肝炎の3つがあります。
①胆石症
肋骨の右側の痛みに加えて、突然、みぞおちから右上腹部にかけて激しく痛む(右肩、右背中にかけて響くような痛みも特徴的)、吐き気、嘔吐、黄疸があらわれる、尿の色が濃くなる、白い便が出るなどの症状がある場合は胆石症の可能性が考えられます。
②胆のう炎
肋骨の右側の痛みに加えて、みぞおちや肋骨の下あたりの痛み(右肩や背中にも及ぶ)、腰痛を感じる、高めの発熱、吐き気、嘔吐、黄疸があらわれるなどの症状がある場合は胆のう炎の可能性が考えられます。
胆のう炎は胆石の患者に多く発症する病気です。
③胸膜炎
胸膜とは、肋骨の下にある肺などの臓器を守る膜のことです。肺炎から細菌が胸膜まで侵入して炎症を起こすと、息をするたびにこすれるような痛みが起こります。感染で起こる症状なので高い熱が出ることが多く、他の病気と区別はしやすいです。
肋骨の右側が痛い原因は色々とあります。なかなか痛みが引かなかったり、強くなっている場合は早めに医師の診断を受けることをオススメ致します。 - ここでは内臓以外に考えられる原因をご紹介致します。
①筋肉痛
過度に負担が掛かったり、寝違えなどによって肋骨が痛いと感じることがあります。この場合は数日安静にしていれば症状は治まります。
②肋間神経痛
肋間神経痛とは肋骨に沿って走る神経が何らかの原因で痛む症状のことです。肋骨あたりのつまった感、ピリッとした痛み、息苦しさなどを感じ、一般的には身体を捻ったり、深呼吸や咳をしたり、大声を出した時に痛みが酷くなったりします。
原因は不明とされていますが、ストレスが大きく影響すると言われています。
③自律神経の乱れ
自律神経は内臓に大きく影響します。交感神経が高まると身体が緊張状態になり、内臓も硬くなります。そうすると、内臓の機能が落ち、痛みや違和感を感じる場合があります。内臓以外にも原因は様々ありますが、内臓も含めて1つの要因として考えられるのがストレスです。今の時代は常に多くのストレスを受けながら私たちは生活をしています。そのストレスと上手く付き合っていくことがこれらの原因を減らすことにも繋がるのではないでしょうか。 - 私たちカラダラボではお身体のケア以外に症状に合わせた簡単なストレッチをご紹介しております。ここでは、肋骨の右側が痛い原因の中の内臓を目的としたストレッチをご紹介致します。内臓でも特に右側にあるのが、肝臓と胆のうです。この内臓は季節的に春と関わりが深いため、それらと関係のある筋肉やツボに刺激が入るようにします。
①足のストレッチ
脚を伸ばして座り踵を突き出します。足の指を左右同時にグーパーします。10回ぐらいを目安に行いましょう。
②お尻のストレッチ
お姫様座りをします。この時に足首を曲げてつま先は外側に向けます。この状態で出来るだけお尻を床に近づけます。余裕があればお尻が浮かないように上体を前に倒します。
この形で30秒~1分程伸ばします。
③身体を捻る
仰向けで寝て頭の後ろで手を組みます。両膝揃えて立てつま先を床から浮かせます。右肘を床につけたまま両膝を左に倒せるところまでゆっくり倒します。身体を捻って背中をしっかり伸ばします。両膝を戻して、同じように反対も行います。交互に10回ぐらいを目安に行いましょう。
まずはこの3つのストレッチを行ってみましょう。もちろんストレッチ以外にも、春に採れる食材やそれぞれの季節に採れる食材などを取り入れることで内臓を元気にすることができます。 - 続いて、内臓以外が原因として肋骨の右側に痛みが出た場合のストレッチをご紹介致します。ここでは、主に身体を伸ばしたり、リラックスさせることでストレスの解消を目的とし症状の改善を図ります。
①仰向けで伸びる
仰向けで寝て身体でアルファベットのXを作ります。手のひらは軽く握り、踵とこぶしを押し出すように身体全体を伸ばします。余裕があれば呼吸を入れていきましょう。ゆっくりと鼻から息を吸って、口から吐きながら踵とこぶしを押し出し身体全体を伸ばします。呼吸はゆっくりとおこない、10回ぐらいを目安に行いましょう。
②身体を捻る
仰向けで寝て頭の後ろで手を組みます。両膝揃えて立てつま先を床から浮かせます。右肘を床につけたまま両膝を左に倒せるところまでゆっくり倒します。身体を捻って背中をしっかり伸ばします。両膝を戻して、同じように反対も行います。交互に10回ぐらいを目安に行いましょう。
③腕を伸ばす
楽な姿勢で座り、頭の後ろで手を組みます。頭と手の間に隙間を作ります。手の平を天井に向けながらゆっくりと両肘を伸ばします。この時に脇の下をしっかり伸ばしましょう。そこから手を頭の後ろに戻します。背中が丸まらないように意識し、ゆっくり10回ぐらいを目安に行いましょう。
まずはこの3つのストレッチを行ってみましょう。深呼吸を意識することでよりリラックス効果を高めることができます。
肋骨の構造について
ここでは、肋骨についてご紹介致します。
肋骨とは胸郭の大きな枠組みを構成しており、内臓を守るように取り囲んでいます。肋骨は左右12本ずつあり、前側では胸骨と後ろ側では胸椎と結合しています。前側の胸骨と結合している部分は軟骨であり柔軟性があるため、息を吸ったときに広がり、吐いた時には縮みます。つまり、肋骨も動きがあるわけです。
また、肋骨の背中側の上部には肩甲骨が乗っています。腕を動かす時に肩甲骨も連動して動きます。肋骨と肩甲骨の間の関節が滑らかに動くことで腕や肩の動かしやすさも変わります。肋骨はいろんな動きに影響を与える大切な部分と言えます。
では、実際に肋骨の動きが悪くなるとどのようなことが起こるのかご紹介致します。
「呼吸が浅くなる」、「背骨が動かなくなる」といった以外にも、「腕が真上まで上がらない」「立ったまま靴下が履けない」「後ろに振り向くと首が痛い」など身体の様々な動きに対して沢山の影響が出ます。
試しに背中を丸めて腕を上に上げてみてください。腕が上がりにくくなりませんか?首も左右に回しにくくなると思います。
どんな動作も首だけ腕だけで行われているのではなく、身体の中心となる胴体部分の動きを伴って行われています。
つまり、肋骨の「開く動き」や「閉じる動き」といったどの方向にも動ける柔らかさが必要となります。
肋骨の右側が痛い…その原因は?①$$
肋骨の右側が痛い場合の原因は色々ありますが、その中でも内臓が原因とされる場合に考えられる症状をご紹介致します。
①肝炎・急性肝炎
肋骨の右側の痛みに加えて、全身がだるいなどの全身倦怠感、発熱、食欲不振、吐き気、嘔吐、黄疸などの症状がある場合は肝炎・急性肝炎の可能性が考えられます。
肝炎は状態により、それぞれ3つに分けることができます。突然、一時的に発生する急性肝炎、6ヶ月以上症状がおさまらない慢性肝炎、急性肝炎。そのうち特に1週間から10日で死に至る場合のある劇症肝炎の3つがあります。
①胆石症
肋骨の右側の痛みに加えて、突然、みぞおちから右上腹部にかけて激しく痛む(右肩、右背中にかけて響くような痛みも特徴的)、吐き気、嘔吐、黄疸があらわれる、尿の色が濃くなる、白い便が出るなどの症状がある場合は胆石症の可能性が考えられます。
②胆のう炎
肋骨の右側の痛みに加えて、みぞおちや肋骨の下あたりの痛み(右肩や背中にも及ぶ)、腰痛を感じる、高めの発熱、吐き気、嘔吐、黄疸があらわれるなどの症状がある場合は胆のう炎の可能性が考えられます。
胆のう炎は胆石の患者に多く発症する病気です。
③胸膜炎
胸膜とは、肋骨の下にある肺などの臓器を守る膜のことです。肺炎から細菌が胸膜まで侵入して炎症を起こすと、息をするたびにこすれるような痛みが起こります。感染で起こる症状なので高い熱が出ることが多く、他の病気と区別はしやすいです。
肋骨の右側が痛い原因は色々とあります。なかなか痛みが引かなかったり、強くなっている場合は早めに医師の診断を受けることをオススメ致します。
肋骨の右側が痛い…その原因は?②