急に左の肋骨辺りが痛い…と言うとついつい色々な病気を疑ってしまうのではないでしょうか?
肋骨は様々な臓器を守るように取り囲んでいる為、痛みがあるとなると不安になる方も多いでしょう。
肋骨でもなぜ左に痛みがあるのか…今回は色々ある原因の中でも「胃」に関する原因と対処法をご案内致します。
肋骨の構造について
ここでは、肋骨についてご紹介致します。
肋骨とは胸郭の大きな枠組みを構成しており、内臓を守るように取り囲んでいます。肋骨は左右12本ずつあり、前側では胸骨と後ろ側では胸椎と結合しています。前側の胸骨と結合している部分は軟骨であり柔軟性があるため、息を吸ったときに広がり、吐いた時には縮みます。つまり、肋骨も動きがあるわけです。
また、肋骨の背中側の上部には肩甲骨が乗っています。腕を動かす時に肩甲骨も連動して動きます。肋骨と肩甲骨の間の関節が滑らかに動くことで腕や肩の動かしやすさも変わります。肋骨はいろんな動きに影響を与える大切な部分と言えます。
では、実際に肋骨の動きが悪くなるとどのようなことが起こるのかご紹介致します。
「呼吸が浅くなる」、「背骨が動かなくなる」といった以外にも、「腕が真上まで上がらない」「立ったまま靴下が履けない」「後ろに振り向くと首がいたい」など身体の様々な動きに対して沢山の影響が出ます。
試しに背中を丸めて腕を上に上げてみてください。腕が上がりにくくなりませんか?首も左右に回しにくくなると思います。
どんな動作も首だけ、腕だけで行われているのではなく、身体の中心となる胴体部分の動きを伴って行われています。
つまり、肋骨の「開く動き」や「閉じる動き」といったどの方向にも動ける柔らかさが必要となります。
肋骨の左が痛い…その原因は?
肋骨の左が痛い場合の原因は色々ありますが、その中でも内臓の1つ「胃」が原因とされる理由をご紹介致します。
胃とは、食べたものを消化する場所であり、胃がきちんと機能していないと消化がうまくいかず、肋骨の左下に痛みが出ます。
また、姿勢が悪いと胃に圧迫がかかり、痛みが出る場合もあります。
正しい姿勢を意識し、食事はよく噛んで食べる、食べ過ぎないようにする、時々は胃を休める、といったことも大切になります。
胃は食べものを消化する以外にも他の内臓との関わりがとても深いです。その反面、様々な外部からの刺激やストレスなどにとても敏感な内臓とも言えます。その為、胃に直接的に痛みを感じる場合と、胃以外の肋骨や背中などに痛みを感じる場合と症状の出方は様々です。
では、胃がどのように他の内臓と繋がりがあるのかを東洋医学の観点から見て、この後ご紹介致します。
肋骨の左が痛い…その原因である胃とは?
ここでは「胃」について東洋医学の観点から見ていきたいと思います。
東洋医学の観点から言うと、春・夏・梅雨・秋・冬とそれぞれ大切にしたい内臓があり、それらは互いにバランスを取って成り立っています。
今回ご紹介している「胃」は梅雨の時期に大切にしたい内臓であり、梅雨の前後の時期、または春や冬とのバランスも取りながら良い状態を保てると言われています。
梅雨の時期は「胃」以外に「脾臓」も大切にしたい内臓の1つです。逆に言うとこの2つの内臓が弱り易い時期でもあり、そこから身体の不調や何かしらの症状を引き起こしてしまうと考えられています。
もちろん他の内臓ともバランスを取っている為、梅雨の時期だけ「胃」を大切にすれば良いというものではありません。それぞれの季節で関係する内臓を大切にすることで、梅雨の時期には「胃」が元気でいられる訳です。また、それらのバランスが崩れると、梅雨以外の時期に「胃」が関係する症状が起こることも考えられます。
「胃」は食べものを受け取り吸収しやすいように消化する大切な働きを担っています。直接的に食べものが入ってくる場所でもある為、刺激や過度に負担を掛けることによって弱ることも多いです。
では、実際に痛みが出た時にどのように対処したら良いのかをこの後ご紹介致します。
肋骨の左が痛い…考えられる対処法は?①
私たちカラダラボではお身体のケア以外に症状に合わせた簡単なストレッチをご紹介しております。ここでは、肋骨の左が痛い原因の中の「胃」を目的としたストレッチとツボをご紹介致します。
①胃のツボと足のストレッチ
楽な姿勢で座ります。片脚の膝を曲げて逆脚のモモに乗せます。拇指球の内側に胃のツボである「太白」というツボがあります。そこを母指で押さえながら足の指をグーパーと動かします。10回ぐらいを目安に行いましょう。
②もも前のストレッチ
軽く脚を開いて立ちます。片脚の膝を曲げて踵をお尻に近づけます。曲げた脚と反対側の手で脚の甲を持ち、脚をやや後ろに引くようにし、ももの前を伸ばします。バランスが取りにくい人は壁や椅子などを掴みバランスを取りながら行いましょう。30秒~1分ぐらいを目安に行いましょう。
③身体を捻る
仰向けで寝て頭の後ろで手を組みます。両膝を揃えて立て、つま先を床から浮かせます。右肘を床につけたまま両膝を左に倒せるところまでゆっくり倒します。身体を捻って背中をしっかり伸ばします。両膝を戻して、同じように反対も行います。交互に10回ぐらいを目安に行いましょう。
まずはこの3つのストレッチを行ってみましょう。もちろんストレッチ以外にも、今の季節に採れる旬の食材などを取り入れることで内臓を元気にすることができます。ストレッチ以外にできる対処法をこの後ご紹介致します。
肋骨の左が痛い…考えられる対処法は?②
ここでは、ストレッチ以外にできる対処法を食事の観点からご紹介致します。
先ほどもご紹介しましたが、胃は梅雨の時期との関わりが深い為、その時期に採れる食材を取り入れることで内側から胃を元気にしてあげることができます。
東洋医学的には、梅雨の時期は甘いものや黄色のものを取り入れると良いと言われています。
カラダラボでオススメの旬食材は、あじ・いわし・かつお・鮎・新生姜・オクラ・枝豆・いちじく・もも・あんずなどです。
これらを、今の食事にプラスαで取り入れていただくだけで、胃を元気にすることが出来ます。
ついつい甘いものと言うと、ジュースやデザートなどをイメージしやすいですが、出来るだけ人口甘味料ではなくフルーツなどの自然な食べもので摂るようにしましょう。
左の肋骨が痛い…なぜ?考えられる原因と対処法とは!?のまとめ
左の肋骨が突然痛い…というのは身体からの何かのサインです。筋肉痛など軽めの症状であれば数日で痛みは治まりますが、あまりにも酷い場合や長く続く場合は1度医師の診断を受けることをオススメ致します。今回は「胃」が原因とした場合に考えられることをご紹介致しました。症状が出る前に予防の観点から、ストレッチや食事の見直しをすることをオススメ致します。カラダラボ伊勢崎店ではお客様のお身体の状態に合わせてケアとストレッチをご案内しております。今、肋骨の痛みでお悩みの方、それ以外にも何かお悩みがある方はカラダラボ伊勢崎店の石原まで。