手のマッサージ!ポイントを絞って自分でやってみよう!

最終更新日:2022/06/06

私たちは日常生活の中で手を使う機会がとても多いです。
しかし、手をケアしてあげる機会というのはほとんどないという方が多いのではないでしょうか?
手には大切にしたいツボもたくさんあります。それらのツボを自分自身でマッサージしてあげるだけでも身体の健康に繋がります。
今回は、自分でも出来る簡単な手のツボのポイント別マッサージをご紹介致します。

オススメの手のマッサージ

皆さんは日常生活の中でどのくらい手を使いますか?
全く使わないという方はいないでしょう。起き上がる時も、ごはんを食べる時も、家事をする時も、仕事をする時も、車を運転する時も…必ず手を使っていますね!
年中無休で働いてくれる手を時々はマッサージしてあげることもとても大切です。
手には骨や筋肉だけでなく様々なツボもあり、それらをマッサージして刺激を入れてあげることで、手の疲労だけでなく、身体全体の健康を維持、底上げできるようになります。筋肉を柔らかくしたり、関節の可動域を広げるようなマッサージもオススメですが、今回は自分でも簡単にできるツボのマッサージをご紹介致します。
手には様々なツボがあり、大きく分けると、肺経、大腸経、心包経、三焦経、心経、小腸経とあります。それぞれの場所や効能も違ってきます。
その中でも、今回は肺経、大腸経、三焦経、心経のツボの効能と場所、マッサージのやり方についてそれぞれご紹介致します。
各内臓のツボと季節もとても関係が深く、季節によって起こりやすい症状などもたくさんあります。それらを軽減させたり、事前に予防するということからもツボのマッサージはオススメです。
ちょっとした空き時間で簡単に出来ますので、ぜひ行ってみてください。

自分で出来る手のマッサージ①

ここでは、手にある肺経のツボのマッサージについてご紹介致します。
肺は東洋医学的に秋の季節と関係が深いです。肺は呼吸機能を調整するだけでなく、体内の液体化した栄養分を全身に巡らせたり、不要になった水分を全身の体表に巡らせ、汗として体外に出したり、膀胱に送ることで体外に排出する役割も果たしています。
これらの機能をしっかりと果たせるように、肺経のツボを刺激してあげましょう。
ツボのマッサージのやり方については、全て共通で行いましょう。
その方法とは、マッサージする手と反対の手の親指、または人差し指でツボのところを押さえ、軽く圧を入れます。何回かに分けて圧を掛けると良いでしょう。
では、肺経のツボの場所と効能を順番にご紹介致します。

①少商(ショウショウ)
場所:手の甲側、親指の爪の付け根、外側のところに位置する。
効能:扁桃炎、咽頭炎、風邪、発熱、鼻出血、耳下腺炎、脳卒中、麻痺、不眠症、失神

②魚際(ギョサイ)
場所:手の平側、親指の付け根の外側のところに位置する。
効能:手掌熱、頭痛、めまい、喘息、発熱、無汗、咽喉炎、母指球筋の知覚・運動障害

③太淵(タイエン)
場所:手の平側、手首の親指の付け根のところに位置する。(手首を親指側に倒した時にシワが出来るところ)
効能:めまい、喘息、発熱、無汗、咽喉炎、胸背痛、手掌熱、腕関節障害、無脈症

手にある肺経のツボは風邪などによる咳や熱、めまいなどと関係が深くあります。手の疲れだけでなく、これらの症状がある時にもぜひマッサージしてみてください。

自分で出来る手のマッサージ②

ここでは、手にある大腸経のツボのマッサージについてご紹介致します。
大腸は東洋医学的に肺と同じ秋の季節と関係が深いです。小腸から送られてきた飲食物の残りかすから水分を吸収し、残りを大便として排泄する働きがあります。また、大腸の働きが弱ると便秘などにも繋がりやすくなります。
では、大腸経のツボの場所と効能を順番にご紹介致します。

①商陽(ショウヨウ)
場所:手の甲側、人差し指の爪の根元、親指側のところに位置する。
効能:痛風、脳卒中、耳鳴り、目の充血、歯痛、扁桃炎、発熱、風邪、腹痛、下痢

②二間(ジカン)
場所:手の甲側、人差し指の付け根、親指側のところに位置する。
効能:ものもらい、便秘、鼻出血、顔面神経麻痺、咽頭腫痛、耳下腺炎

③三間(サンカン)
場所:手の甲側、二間のやや下、親指のくぼみのところに位置する。
効能:リウマチ、神経痛、麻痺、咽頭腫痛、腹痛、下痢、歯痛、歯周病

④合谷(ゴウコク)
場所:手の甲側、親指と人差し指の骨が交わるところに位置する。
効能:眼疾患、白内障、緑内障、網膜炎、視力減退、動脈硬化、高血圧、頭痛、脳卒中、腱鞘炎、歯痛、鼻出血、顔面神経麻痺、じんましん、てんかん、おう吐、下痢、手のけいれん

⑤陽谿(ヨウケイ)
場所:手の甲側、手首の親指の付け根のところに位置する。
効能:リウマチ、母指痛、腱鞘炎、頭痛、耳鳴り、眼痛、目のかすみ、食道けいれん

合谷というツボは万能のツボとも呼ばれ、様々な効能があります。ふとした時に皆さんもさりげなく触れる場所ではないでしょうか?また、先ほどの肺とこの大腸に関しては呼吸機能が関わってくる為、呼吸がとても大切になります。ツボをマッサージしながら深呼吸を意識すると、より効果が見込めるようになります。

自分で出来る手のマッサージ③

ここでは、手にある三焦経のツボのマッサージについてご紹介致します。
三焦とは内臓の1つではありませんが、東洋医学的にはとても大切な1つであります。
私たちの身体の約70%は水分で出来ています。それらの水分を全身に巡らせたり、体外に排出したりなどの調整を行っているのが、この三焦経です。三焦の働きが鈍ると、体内の水分バランスが崩れ様々な症状が引き起こされます。
その為、内臓と同じくらい大切にしたい部分と言えます。
では、三焦経のツボの場所と効能を順番にご紹介致します。

①関衝(カンショウ)
場所:手の甲側、薬指の爪の付け根、小指側のところに位置する。
効能:偏頭痛、耳鳴、目赤、咽喉炎、発熱、熱中症、失神

②液門(エキモン)
場所:手の甲側、薬指の付け根、小指側のところに位置する。
効能:偏頭痛、耳鳴、目赤、咽喉炎、発熱、熱中症、失神

③中渚(チュウショ)
場所:液門の指1本分下のところに位置する。
効能:手指手背腫痛・麻痺、耳鳴、目赤、咽喉炎、肩背痛

④陽池(ヨウチ)
場所:手の甲側、手首の真ん中のところに位置する。
効能:目の疾患、耳鳴、手関節障害

三焦経のツボをマッサージし、働きを良くしてあげることと、合わせて意識していただきたいことが、よりキレイな水を摂り入れるということです。
身体の中をめぐる水分ですので、よりキレイな水を摂り入れてあげた方が身体にとっても良いことに繋がります。

自分で出来る手のマッサージ④

ここでは、手にある心経のツボのマッサージについてご紹介致します。
心経は東洋医学的に夏の季節と関係が深いです。心は血液の循環を維持する大切なポンプ作用の働きをしています。また、精神的な働きを正常に行わせる働きもあります。
では、心経のツボの場所と効能を順番にご紹介致します。

①少衝(ショウショウ)
場所:手の甲側、小指の爪の付け根、薬指側のところに位置する。
効能:ショック、狭心症、胸痛、心悸亢進、脳卒中、ひきつけ

②少府(ショウフ)
場所:手の平側、手の平の真ん中の高さで薬指と小指の間のところに位置する。
効能:手関節痛、弾発指、心臓疾患、心窩部痛、狭心症、不整脈、多汗

③神門(シンモン)
場所:手の平側、手首の小指側のところに位置する。
効能:心痛、動悸、不眠、手掌熱、精神病

夏の暑さは特に心に負担を掛けやすいです。心が弱るとストレスに耐えられず、人間関係が崩れやすくなります。五月病などもこのことが関係していると考えられます。事前に予防をしっかりして、夏の暑さを乗り越えられるようにしましょう。

手のマッサージ!ポイントを絞って自分でやってみよう!のまとめ

マッサージと言うと、肩や腰、足などをイメージしやすく、なかなか自分で手をマッサージするという方は少ないのではないでしょうか。しかし、私たちの手はとても大切な働きをしてくれます。また、手にもたくさんのツボがあります。いつもたくさん働いてくれる手を時々は自分自身でマッサージしてあげることをオススメ致します。ツボをマッサージし刺激を入れてあげることで、身体全体の健康にも繋がっていきます。
ちょっとした時間で簡単に出来ることですので、ぜひ今からでも取り入れてみてください。
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