肋骨が…深呼吸をすると痛い!その原因と対策とは?

最終更新日:2022/06/08

身体を捻ったり、深呼吸をしたり、大きな声を出すと肋骨が痛い…そんな経験をされた方もいらっしゃるでしょう。
今回はその原因の1つとして考えられる「肋間神経痛」についてご紹介いたします。
また、肋間神経痛に対する対処法と予防法も合わせてご紹介いたします。

深呼吸をすると肋骨が痛い!?

深呼吸をした時に肋骨に痛みがある症状として1つ考えられるのが「肋間神経痛」です。ここでは肋間神経痛についてご紹介いたします。
肋間神経痛とは肋骨に沿って走る神経が何らかの原因で痛む症状のことです。肋骨あたりのつまった感、ピリッとした痛み、息苦しさなどを感じ、一般的には身体を捻ったり、深呼吸や咳をしたり、大声を出した時に痛みが酷くなったりします。
症状としては、左右どちらかだけに起こる胸の痛みで突発的に肋骨の延びる方向に沿って突き刺すような激しい痛みが生じます。姿勢を変えた時や深呼吸をする時、物を持ち上げようとした時に痛みが出るのが特徴で、症状がある時に咳やくしゃみ等のちょっとした外部からの力を加えられることで肋骨を骨折する危険性もあります。
肋間神経痛の原因は不明とされていますが、ストレスが大きく影響していることが多くあります。長時間の精神的苦痛や緊張によって引き起こされる事が多い様です。
そのメカニズムも明確になりつつあり、ストレスを受けることでリラックス状態が作れずだんだんと呼吸が浅くなります。そうすると肩、背中の筋肉が硬くなりその痛みが肋間神経痛に繋がってくるとされています。
では、実際にどのような対策が必要なのか順番にご紹介いたします。

深呼吸をした時の肋骨の動きとは?

ここでは深呼吸と肋骨の動きの関係性についてご紹介いたします。
多くの方は呼吸をする時、肺に空気が入り膨らみ、肺から空気が出ることでしぼむと思われているでしょう。しかし、実際は肺を囲んでいる肋骨の動きと、肺の下にある横隔膜という筋肉の膜の動きによって行われています。肋骨は、息を吸う時に広がる動きをし、吐く時に元の位置に戻ります。一方横隔膜は、息を吸う時に下がり、吐く時に元の位置に戻ります。この2つの動きによって肺を広げ、そして元に戻し呼吸をしています。
つまり肋骨と横隔膜の動きが大きくスムーズに行われることが深呼吸をするにあたって大切になってきます。
しかし、肩や背中の筋肉が硬く日頃から浅い呼吸をし続けているとこの2つの動きは小さくなってしまいます。そうすると神経が圧迫され痛みが生じます。更に深呼吸など無理に肋骨や横隔膜を動かそうとすると余計に圧迫が掛かり症状が酷くなる可能性があります。つまり、日頃からの積み重ねによって症状が起こる場合が多い為、早くに気付くことで防げることは多くあります。
皆さんは日頃から深呼吸をする習慣はありますか?ついつい浅く速い呼吸になっていませんか?その辺りから見直してみてください。

肋骨が痛い原因は筋肉?

では実際に痛みが起こるメカニズムを見てみましょう。
なぜストレスが大きいと神経が圧迫されてしまうのでしょうか?
肋骨の痛みを感じるところとして関係するのが背骨の中の胸椎という部分です。その中でも胸椎の1,2番が大きく関わってきます。この背骨の神経が精神的な緊張により圧迫されてしまうのです。原因となる主な筋肉は起立筋、僧帽筋、菱形筋が挙げられます。
これらの筋肉がアンバランスな緊張状態にあることで、肋間神経痛を引き起こすと考えられます。逆に言えば、これらの筋肉を緩めて、ストレス状態をリラックス状態にし、緊張を緩和してあげれば、肋間神経痛の症状は改善されます。
では、実際に痛みが生じた時にどのような対処法があるのかこの次でご紹介いたします。

肋骨が痛い時の対処法

先ほどもお伝えした通り痛みの原因として筋肉が関係しているので、その関係する筋肉を緩めるストレッチをご紹介いたします。

①仰向けで伸びる
仰向けで寝て身体でアルファベットのXを作ります。手のひらは軽く握り、踵とこぶしを押し出すように身体全体を伸ばします。余裕があれば呼吸を入れていきましょう。ゆっくりと鼻から息を吸って、口から吐きながら踵とこぶしを押し出し身体全体を伸ばします。呼吸はゆっくりとおこない、10回ぐらいを目安に行いましょう。
②腕を伸ばす
楽な姿勢で座り、頭の後ろで手を組みます。頭と手の間に隙間を作ります。手の平を天井に向けながらゆっくりと両肘を伸ばします。この時に脇の下をしっかり伸ばしましょう。そこから手を頭の後ろに戻します。背中が丸まらないように意識し、ゆっくり10回ぐらいを目安に行いましょう。
③背中のストレッチ
四つ足の形を作ります。ゆっくりと息を吸いながら背中を丸めておへそをのぞき込みます。背骨を上に引っ張られるようなイメージで行いましょう。そこから、ゆっくりと息を吐きながら今度は背中を反らせていきます。この時には背骨を上から押し込まれるようなイメージで行いましょう。ゆっくり10回ぐらいを目安に行いましょう。

以上の3つをまずはおこなってみましょう。痛みの強さによって回数や動きの大きさを調整してください。出来るだけ呼吸はゆっくりと長くを意識すると筋肉の緊張も取れやすくなります。ストレッチを継続することで筋肉も緩み、ストレスによる緊張も緩和できるでしょう。

深呼吸をしながら出来る予防法

現代のストレス社会では多くのストレスを抱え、運動不足や生活習慣の乱れから身体が硬くなり、肋間神経痛の予備軍とも呼べる方が多くいます。
肋間神経痛にならない為にも、今から出来る予防法をここで紹介いたします。
肋間神経痛の原因の1つにストレスがあります。ストレスを解消することで背中の筋肉の緊張は緩和され神経を圧迫するリスクが低くなります。特にストレスの解消に効果的なのがリラックス状態を作ることです。その為にも日頃から深呼吸をする習慣をつけましょう。出来れば寝た状態で全身脱力し、鼻からゆっくり息を吸って、口から吐き出します。呼吸は出来るだけ細く長くを意識しましょう。
もう一つの原因として背中の硬さがあります。日常の生活の中でも私たちの身体には多くの負担が掛かっています。空いた時間などを使ってストレッチをし、筋肉を常に柔らかい状態で維持できるようにすることで、肋間神経痛を予防することができます。
先ほどご紹介した3つのストレッチをぜひ継続してみてください。この時も呼吸は出来るだけゆっくり深く、深呼吸を意識してよりリラックス状態を作れると良いですね。

肋骨が…深呼吸をすると痛い!その原因と対策とは?のまとめ

日々、色々な症状で悩まされている方は多くいますが、そのほとんどがちょっとした予防を行うことで未然に防げることが多いです。ぜひ、今から始めてみてください。
カラダラボ伊勢崎店ではお客様のお身体の状態に合わせてケアとストレッチをご案内しております。ぜひ気になる方やご興味がある方はカラダラボ伊勢崎店の石原まで。

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