胃と背中の痛みが起こった時の原因と対処法について

最終更新日:2022/06/12

普段の生活の中で、胃の痛みを感じたことのある方も多いのではないでしょうか。
食べ過ぎやストレスから胃に負担が掛かり痛みを感じる場合があります。ついつい放っておいたり、胃薬を飲む程度で済ませてしまうことが多いと思います。
しかし、そのままにしておくと胃の痛みに加えて背中の痛みを感じる場合があります。なぜ背中の痛みを感じるのか、その原因と対処法についてご紹介致します。

胃の構造と働きについて

私たちの身体の中でも「胃」は食べたものを消化してくれる大切な内臓の1つです。
毎日欠かさず働き、身体のバランスを取ってくれています。
では、実際に胃がどのような構造になっているのか、またどのような働きをしているのか具体的に見ていきましょう。胃は袋状の形をしており、その入り口と出口は狭くなっています。通常は収縮していますが、食後など食べ物が胃に入ってくると1,5リットルぐらいまで膨らむと言われています。胃の入り口部分は噴門部と呼ばれており、その他に胃は大きく3つに分けることができます。入り口に近い部分を胃底部、中央部分を胃体部、出口に近い部分を幽門部と言います。
胃の壁にある粘膜から胃液が分泌されており、主にたんぱく質の分解など食べ物の消化に対する大切な働きをしています。
では、実際にどのような働きをしているのか詳しくご紹介致します。
胃の食べ物を消化する働きには主に2つあります。それは胃のぜん動運動と胃の壁から分泌される胃液です。食道から食べ物が胃に運ばれると入り口の噴門部は逆流を抑える為に、出口の幽門部とともに閉じられ、胃の中に食べ物を閉じ込めた状態になります。食べ物は胃のぜん動運動によって細かくされ、更には胃液によって分解され次の消化器である十二指腸へと少しずつ送られます。その時間はおよそ3~7時間程度と言われ、最も早いものが炭水化物、そして、たんぱく質、脂質の順で送られる早さが変わります。
私たちは胃の働きがあることで食べ物を身体の中に吸収することが出来ます。では、そんな大切な胃と、胃を守っている部分でもある背中に痛みがあるというのは、どんなことが考えられるのでしょうか?この後ご紹介致します。

胃と背中の痛みで考えられる症状は?

ここでは、胃と背中の痛みで考えられる症状についてご紹介致します。
胃を後ろから覆うようにある部分が背中であり、胃の痛みと伴って背中の痛みを感じることが多くあります。では、実際にどのような症状があるか見ていきましょう。
①胃炎
胃炎は急性胃炎と慢性胃炎の2つに分けられます。急性胃炎では、突然胃が腫れたり、ただれたり、出血が起こったりします。慢性胃炎では、胃もたれや食欲不振、胸やけなどを起こします。これらは、食べ物のちょっとした刺激や普段は飲まない薬が影響して起こることも考えられます。
②逆流性食道炎
ストレスなどによって交感神経が高まり脳に刺激が入ると胃酸が必要以上に分泌され、胃の内部を溶かしてしまいます。そうすると、胃の内部が炎症を起こし、胃酸が食道まで逆流してしまう場合があります。
③胃痛
胃痛の原因は様々あります。刺激のある食事をしたり、冷たいものを食べ過ぎたり、また過度にストレスが掛かることで胃の痛みを起こす場合もあります。
これらの症状として共通するのが、胃の痛みと背中の痛みや違和感です。必ずしも背中の痛みや違和感を感じる訳ではありませんが、同じような痛みや心当たりがある方は1度医師の診断を受け原因をハッキリさせることをオススメ致します。

胃と背中の痛みで考えられる原因は?

先ほどは胃と背中の痛みで考えられる症状についてご紹介致しましたが、実際に何が原因で起こっているのかをここで見ていきましょう。
今回は胃の痛みと背中の痛みと2つ痛みがありますが、ここでの背中の痛みは胃が原因となって起こっていると考えられます。では胃の痛みを引き起こす原因にはどのようなものがあるのか、ご紹介致します。
胃とは様々なストレスや刺激に対して敏感に反応する部分でもあります。今回は原因として考えられるストレスを2つご紹介致します。
①食べ物によるストレス・刺激
胃は食べ物を消化する臓器であり、食べたものが直接入る部分でもある為、食べた物によってはそれが胃に対するストレスや刺激となることがあります。良く耳にするのが、辛いものなどの刺激物です。必要以上に辛くしたものは胃への負担が大きくなります。また、冷たい物も胃への負担となります。その他にも暴飲暴食や常に何かを食べている状態だと胃が働きっぱなしの状態になります。出来るだけ胃に優しい物を食べ、胃を休ませる時間を作るようにしましょう。
②精神的ストレス
私たちは日々様々なストレスを受けて生活しています。今あるストレスをゼロにすることはとても難しいでしょう。また、自分自身ではストレスと感じていなくても知らず知らずのうちに身体に何かしらの影響を与えていることが多くあります。日々ストレスを感じていると、身体が興奮状態と感じ食後でもないのに脳が勝手に信号を送り胃液を分泌してしまいます。結果として胃の内部が炎症を起こしてしまいます。
特に、精神的なストレスは背中の痛みとも直接的な関係があります。
この2つ以外にも原因となることはありますが、まずは今の生活を振り返ってみることから始めてみましょう。普段の食生活や精神的な部分での負担がないか確認することが大切です。

胃と背中の痛みに対する対処法

ここでは、胃と背中の痛みに対する対処法をご紹介致します。
痛みが酷い場合や長引いている場合は1度医師の診断を受けましょう。
様々なストレスや刺激を受け、胃や背中が硬くなっていることが考えられますので、その硬さを取り、リラックス効果を高められるようなストレッチをご紹介致します。
①深呼吸
仰向けで寝ます。軽く脚を広げ、手は楽な位置に置きましょう。鼻からゆっくりと息を吸ってお腹に空気を溜めます。口から息をゆっくりと吐き出しながらお腹をへこませます。この時にお腹を前、後ろ、横の4方向からへこませるイメージで行いましょう。呼吸はゆっくりと長くを意識すると良いでしょう。10回を目安に繰り返しましょう。
②捻りストレッチ
仰向けで寝ます。両膝を揃えて立てます。つま先を浮かせましょう。両手はバンザイをして床に着きます。その状態で膝を左右交互にゆっくり倒します。10回を目安に繰り返しましょう。
③胃のツボストレッチ
仰向けで寝ます。片脚の膝を曲げて太ももの前側を伸ばします。30秒~1分程ストレッチします。終わりましたら反対も行います。
まずはこの3つのストレッチを行いましょう。状態に合わせて回数や秒数は調整してください。

胃の痛みと背中の痛みが起こった時の原因と対処法についてのまとめ

胃の痛みや背中の痛みがあると、不安に感じる方もいる反面、軽く考えてしまう方も多いようです。しかし、痛みがあるというのは身体からの大切なサインでもあります。
様子をみてもなかなか痛みが治まらない場合は医師の診断を受けることをオススメ致します。また、今回ご紹介したストレッチをぜひ行ってみてください。
カラダラボ伊勢崎店では、ストレッチ以外にもお身体の状態に合わせたケアや食事のアドバイスも行っております。胃や背中の痛みでお悩みの方、または予防として何か始めたいとお考えの方はカラダラボ伊勢崎店の石原まで。

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