背中が痛い…という経験をされたことのある方は多くいらっしゃると思われますが、その原因は一体何なのでしょうか。
ついつい内臓系を疑ってしまう方も多いですが、それ以外にも筋肉の疲労やストレスなどが原因によって起こる場合も考えられます。
今回は背中でも特に右側に痛みがある場合に考えられること、そして対策をご紹介致します。
背中の痛みで考えられること
背中の痛みで1番考えられるのが筋肉痛と筋疲労です。運動や仕事でいつも以上に身体を動かしたり、負担が掛かった場合に起こります。ほとんどは数日経てば症状は治まりますので、特に心配はいりません。出来ることとすると、ストレッチをし回復を早めてあげることです。
その他にもストレスから背中の痛みが起こることも考えられます。ストレスは身体の内臓へ負担が大きく掛かり、その痛みを背中の痛みとして感じる場合もあります。また、環境の変化や気候の変化などから背中が硬くなる場合もあります。背中が硬くなることで、身体がリラックスしきれず、夜寝つきが悪くなったり、寝てもすぐに目を覚ましてしまうということも起こりやすくなります。
他にも姿勢の悪さから背中の痛みが起こる場合もあります。普段から猫背になりやすかったり、仕事で無理な姿勢での作業が多くあると背中へ負担が掛かり痛みが起こる場合があります。
ストレスが原因の場合は出来るだけ早めに改善策を考え、息抜きをしたりしながら身体への負担を軽減させましょう。また姿勢の悪さが原因の場合は姿勢改善に取り組む、または身体のケアを入れるなどして痛みが起こらないようにしていきましょう。
背中の痛みが右側の上の場合
続いて背中でも特に右側の上に痛みを感じる場合の症状についてご紹介致します。
背中の右上というと考えられるのが内臓の1つの「肝臓」です。
背中の右側の痛みに加えて、どのような症状があるかによって考えられる症状も変わってきます。今回は症状別に2つご紹介致します。
①肝炎・急性肝炎
背中の右側の痛みに加えて、全身がだるいなどの全身倦怠感、発熱、食欲不振、吐き気、嘔吐、黄疸などの症状がある場合は肝炎・急性肝炎の可能性が考えられます。
肝炎は大きく3つに分類されます。突然的に発症する一過性の急性肝炎、6ヶ月以上症状がおさまらない慢性肝炎、急性肝炎のうち特殊なもので1週間から10日で死に至ることが多い劇症肝炎の3つがあります。
②肝臓がん
背中の右側の痛みに加えて、腹部のしこり、圧迫感、おなかが張った感じなどの症状がある場合は肝臓がんの可能性が考えられます。
肝臓は病気が進行しないと痛みやその他の症状が出ない事が多いと言われています。
また、風邪の症状によく似た症状が多くみられ、ただの風邪だと思い放っておく人が多く、重症化しやすいようです。
我慢できる程度の痛みであっても、継続するような痛みがある場合は早めに検査する事をお勧めします。
背中の痛みが右側の下の場合
続いて背中でも特に右側の下に痛みを感じる場合の症状についてご紹介致します。
背中の右下というと考えられるのが内臓の1つの「胆のう」です。
背中の右側の痛みに加えて、どのような症状があるかによって考えられる症状も変わってきます。今回は症状別に2つご紹介致します。
①胆石症
背中の右側の痛みに加えて、突然、みぞおちから右上腹部にかけて激しく痛む(右肩、右背中にかけて響くような痛みも特徴的)、吐き気、嘔吐、黄疸があらわれる、尿の色が濃くなる、白い便が出るなどの症状がある場合は胆石症の可能性が考えられます。
②胆のう炎
背中の右側の痛みに加えて、みぞおちや肋骨の下あたりの痛み(右肩や背中にも及ぶ)、腰痛を感じる、高めの発熱、吐き気、嘔吐、黄疸があらわれるなどの症状がある場合は胆のう炎の可能性が考えられます。
胆のう炎は胆石の患者に多く発症する病気です。
これらの症状は、食べ過ぎや脂質の多い食品の食べ過ぎ、ストレスなどが原因で発症します。
我慢できる程度の痛みであっても、継続するような痛みがある場合は早めに検査する事をお勧めします。
背中の筋肉に対するアプローチ
ここでは筋肉痛、筋疲労、ストレスなどからおこる背中の痛みに対する対処法をご紹介致します。
どの原因も背中の筋肉の状態は硬くなっていると考えられる為、ストレッチを行うことでその硬さを取っていきましょう。
①伸びるストレッチ
上を向いて寝て身体でアルファベットのXの形を作ります。手を軽く握り、踵とこぶしを遠くに押し出すように身体を伸ばします。余裕があれば呼吸を入れていきましょう。ゆっくりと鼻から息を吸います。口から吐きながら踵とこぶしを遠くに伸ばします。呼吸はゆっくりとおこない、10回を目安に行います。
②身体を捻る
上を向いて寝て頭の後ろで手を組みます。両膝をくっつけて膝を立てます。つま先は床から浮かせます。右肘を床に押し付けるようにし、両膝は反対の左に倒します。身体を捻って伸ばします。両膝を戻して、同じように反対に両膝を倒します。交互に10回を目安に行います。
③腕を伸ばす
楽な姿勢で座り、頭の後ろで手を組みます。頭から手を少し離します。手の平を天井に向けながらゆっくりと両肘を伸ばします。この時に脇の下が伸びるくらい両手を天井に近づけます。そこから手を頭の後ろに戻します。背中は常に伸ばし、ゆっくり10回を目安に行います。
以上の3つをまずは行ってみてください。背中の状態に合わせて回数や動きの幅を変えてみましょう。
背中右側の内臓へのアプローチ
ここでは背中右側にある内臓「肝臓」と「胆のう」へのアプローチをご紹介致します。特にこの2つの内臓は季節的に春と関係が深いので、春の時期にこのような症状が起こりやすいと考えられています。
まずは春の季節に採れるものを食べて、身体の内側からアプローチを掛けてみましょう。そして外側からのアプローチとして、肝臓・胆のうと関わりのある筋肉・ツボへのストレッチをご紹介致します。
①足のストレッチ
脚を伸ばして座り踵を遠くに押し出します。足の指を左右同時にグーパーに動かします。10回を目安に行いましょう。
②お尻のストレッチ
お姫様座りをします。この時に足首を曲げてつま先は外側に向けます。この状態で出来るだけお尻を床に近づけます。余裕があればお尻が浮かないように身体を前に倒します。
この形で30秒~1分程伸ばします。
③身体を捻る
上を向いて寝て頭の後ろで手を組みます。両膝をくっつけて膝を立てます。つま先は床から浮かせます。右肘を床に押し付けるようにし、両膝は反対の左に倒します。身体を捻って伸ばします。両膝を戻して、同じように反対に両膝を倒します。交互に10回を目安に行います。
以上の3つをまずは行ってみてください。背中の状態に合わせて回数や動きの幅を変えてみましょう。
背中の痛みが右側だけにある場合に考えられることとは!?のまとめ
背中の右側に痛みがでる場合に考えれる症状は色々あります。数日でおさまるようであればそこまで心配はいりませんが、長引いたり酷くなるようであれば今回ご紹介した症状などの可能性もありますので、早期に医師の診断を受けるようにしましょう。
また、未然に防ぐこともできる症状もある為、日頃からご自身の身体と向き合うことがとても大切です。
カラダラボ伊勢崎店では今回ご紹介させていただきましたストレッチの他にも、お客様のお身体の状態に合わせたケアとストレッチをご案内しております。また、背中の痛みが起こらないように予防の観点からお身体づくりのサポートも行っております。
背中の痛みでお悩みの方、ご興味がある方はぜひカラダラボ伊勢崎店の石原まで。