気になる方へ。右足の太もものしびれの原因・改善方法とは?

最終更新日:2022/05/27

今回は右足の太もものしびれの改善方法を記載させていただきます。

太ももと言っても前面・外面・内面・後面と考えただけでも四方に分かれております。

筋肉も直線的に分布されているものや、螺旋を描いて骨に付着しているものもございます。

それらの筋肉が神経を圧迫してだるさやしびれがおきていると言われております。

皆様はどの筋肉が硬化して神経圧迫され、症状がでているのか詳しく検証していきましょう。

右足の太もものしびれが前面の筋肉硬化の場合

前面の筋肉が硬化した場合ですが、一般的に大腿四頭筋が考えられます。

大腿四頭筋は二関節筋である大腿直筋と、外側広筋・中間広筋・内側広筋という3つの広筋群からなり、膝蓋骨を介して脛骨粗面に停止しています。

しゃがみこみ動作やスクワット動作などで、膝関節を深く屈曲した姿勢から立ち上がる動作では、外側広筋や中間広筋が内側広筋よりも過剰に収縮することで、圧が強まり筋肉や骨に痛みを生じてしまいます。

長時間低い姿勢を保っていたり、ジャンプ動作を繰り返したりすると硬化してしまいます。

特に正座を長時間しているとジワジワと前面がしびれる場合がそれにあたります。

これは右足ふともも・左足ふとももに限らずおこります。

右足の太もものしびれが内面の筋肉硬化の場合

内面の筋肉が硬化した場合ですが、一般的には内転筋の硬化が考えられます。

内転筋は長内転筋・短内転筋・大内転筋・小内転筋と大きく4つに分けられております。
長内転筋は股関節の内転の作用をもち、大腿を引き付けて閉じる運動に働きます。

起始が骨盤の前面で、停止は大腿骨背面で終わるため大腿の外旋も行います。

さらに長内転筋は停止が股関節と離れた位置のため屈曲も助けております。

短内転筋は股関節の内転動作に関与し、上記の長内転筋の動作と連動して動きます。

大内転筋は内転筋群中、最も巨大な筋肉と言われおり、女性が立って足を交叉させる姿勢をする時に強力に働きます。

大腿骨粗面に停止する部分は、外旋筋としても働きます。

この部分の腱は、膝窩の内側部で皮膚下に触れることができます。

内転筋群は、日常の動きではあまり使われず、乗馬や水泳の平泳ぎでよく用いられます。
したがって、そのようなスポーツを行っている方は内転筋の硬化が原因で、右足太もものしびれが症状として現れる場合があります。

右足の太もものしびれが外側の筋肉硬化の場合

外側の筋肉が硬化した場合ですが、一般的には大殿筋・中殿筋・小殿筋の硬化が考えられます。

大殿筋は殿筋群の中で最も力強く、最も表層にあり、大腿の伸展、外旋の動作の作用を持ちます。

股関節の屈曲位から伸展した時によく働きます。

通常の歩行ではあまり使われず、座った状態から立ち上がるときや階段を昇る時、ランニング・スキップ・ジャンプなどの運動時に、またバーベルを担ぐスクワットでは良く使われます。

大殿筋の深層部に中殿筋、さらに奥に小殿筋があるのです。

中殿筋は前部は内旋・屈筋、後部は外旋・伸展と全体として外転の要素が強いです。

歩行中に地につかない側の臀部が下がらないように支えております。

小殿筋は中殿筋と同じ働きをし、連携して動いております。

殿筋群が硬化してしまうと、外旋・内旋動作が円滑に行われない為、神経圧迫がかかり右足太もものしびれを伴う場面が非常に多いです。

右足の太もものしびれが裏側の筋肉硬化の場合

裏側の筋肉が硬化した場合ですが、一般的にはハムストリングの硬化が考えられます。

ハムストリングは大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋の総称にあたります。

大腿二頭筋は外側ハムストリングともいいます。

二つの筋頭を持ち、長頭は坐骨結節から始まり、短頭は大腿骨後方の外側唇と外側筋間中隔から始まります。

共に腓骨頭に停止し、ハムストリングの筋はみな坐骨結節が起始で、下腿に停止のため二関節筋だが大腿二頭筋の短頭だけが、一つの関節の屈曲にのみ関与します。

短頭は時に欠如することもあります。

半腱様筋は股関節を伸展させ、膝関節を屈曲させます。

長く細い腱が縫工筋と薄筋と共に鵞足(がそく)となって停止しています。

この筋の筋腹に腱画が斜めに走る場合があります。

半膜様筋は内側ハムストリングともいいわれており、膝関節を屈曲、内旋させます。

膝関節を膜で包み、伸ばした膝を安定させる役割を果たしています。

この腱は半腱様筋と密接にかかわって働いています。

特に半腱様筋と半膜様筋はしびれだけに関わらず、全般的な腰痛にも深く関係する筋肉であるので、柔軟性の向上は非常に求められます。

例えば、右側でヘルニアが起きている場合には、右側の半腱様筋と半膜様筋が硬化している可能性が高く、逆に左側でヘルニアが起きている場合には、左側の半腱様筋と半膜様筋が硬化している場合が多いです。

施術者も各種腰痛の施療順には、ここから診断を始める方も多いため重要なポイントとなる筋肉です。

右足の太もものしびれだけではなく、様々な症状の診断で使われるのです。

右足の太もものしびれの簡単なストレッチ方法

ここでは右足の太もものしびれの簡単なストレッチ方法をお伝えいたします。

左足にしびれがきている方にも効果がありますので、実践してみてください。

・仰向けの状態になり、膝を90度曲げ、開閉脚を10回~20回行います。

※この時、お尻が浮かないように気を付けてください。

内転筋群と殿筋群のストレッチになります。

・仰向けの状態になり、膝を90度曲げ、かかとの間隔を少し開いてください。

その状態で、両足を右に倒し左に倒す動作を10回~20回行います。

股関節の内旋動作と外旋動作が左右交互に行われます。

・長座で座り、膝を90度曲げ、つま先を指先でつかみます。

つま先をつかんだまま、左右交互に10回~20回足をのばします。

ハムストリングである大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋のストレッチとなります。

このあとに立位で前屈すると飛躍的に柔軟性が向上していますので、チェックしてみてください。

・正座の状態から後ろに寝転がります。

背中も頭も床につけた状態で1分間姿勢をキープします。

大腿四頭筋の筋肉がストレッチされます。

以上、4つのストレッチで前面である大腿四頭筋、側面である内転筋群と殿筋群、後面であるハムストリングのストレッチとなります。

症状に合わせて行うのもよいですが、この4つのストレッチはベースとなりますので、どこが原因にせよ取り組むことをお薦めいたします。

ストレッチを行う時間としては夜と朝をお薦めいたします。

睡眠時は筋肉が硬化しやすいため、少しでも柔らかさを保つため寝る前やお風呂上りに行うと効果が高くなります。

また、朝行うのも同様に、起床時の硬さで一日過ごしてしまっては不快に感じることがあるのでオススメです。

朝に4つのストレッチを程よく行い、身体を目覚めさせ、一日の労働に精を出すことを提唱致します。

おそらく仕事の効率もあがるのではないでしょうか。

右足の太もものしびれ まとめ

今回は4つの筋群の硬化で右足の太もものしびれという症状が出てしまうことをご紹介いたしました。

もちろん、筋肉の硬化だけが原因ではなく、神経自体の流れが悪くなっていてしびれの症状が出てしまう場合もございます。

ミネラル成分の欠如や水の飲む量が極端に少ないということからも出てしまう症状です。
様々な原因が考えられますので、まずはその原因を特定しそのお身体にあったストレッチ方法や食事方法・施療方法をご提案させていただきたいと考えております。

お困りの際には、これを参考にストレッチから始めてください。

身体の変化を感じていただければ幸いに存じます。

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