腰痛が発生した際には、その腰痛に合わせた湿布の種類の選択や貼る場所が大切です。
湿布には種類があり、それぞれ湿布を貼る対象となる腰痛が違います。
より効果的に腰痛を改善する為に、正しい湿布の貼り方のポイントを紹介いたします。
腰痛の際の湿布の選び方は?
腰痛の種類により温めたほうがいいのか、冷やしたほうがいいのかが変わってきます。
昔から続いている慢性的な腰痛であれば温め、何か作業をしていて突然なったような急性的な腰痛であれば炎症が起こっている可能性がある為冷やしていきます。
慢性的な腰痛は筋肉の血流や柔軟性が低下してしまっている為、温めて血流の改善をしていく必要があります。そのため温湿布を使用します。
急性的な、痛みの強い腰痛であれば炎症反応を抑えるために、冷湿布を使用しましょう。では、湿布について紹介していきます。
慢性腰痛に使う温湿布の特徴と貼り方
血流促進の効果を持つ温湿布には、カプサイシンというトウガラシの成分が含まれています。皮膚から染み込んだ成分が毛細血管を拡張させ血流を良くしてくれる効果があります。
慢性腰痛は筋肉が硬くなってしまい血流が滞っている状態の為、温湿布を貼って血流を改善することで症状改善することができます。
湿布を貼る場所ですが、基本的には痛みを感じる部分を被いかぶせるように貼れば大丈夫です。このとき効果があまり感じられない場合は痛みの原因になる部分を探ってみます。
腰周辺は複数の筋肉が重なっていている場所があったり、筋肉自体が大きいこともあり痛む部分が広範囲になることもあります。どこに痛みの原因があるのか探しにくかったりしますが、原因となる部分を見つけることによって、痛みの原因ポイントに湿布を貼ることができます。
探し方は難しくありません。押してみて「押すと少し痛いけどコリが解消されて気持ちいい」と感じるところが原因のポイントです。そこに湿布を貼って試してみて下さい。。
急性腰痛に使う冷湿布の特徴と貼り方
冷湿布には、メントールという冷たさを感じさせてくれる成分が含まれています。その為貼ったときに冷たさを感じます。
ぎっくり腰などの急な腰痛が発生した時には、腰の奥深いとこの筋肉や細胞が損傷していて炎症が起こり、熱を発しています。そのため、ぎっくり腰など急性な症状に関しては、筋肉や細胞などを冷やして、炎症を抑えることが大切になります。
このとき冷湿布は皮膚を冷やしますが、深部までの冷却効果は無いといわれています。
深部まで冷却するのであればアイスパックや氷嚢を使い患部に直接アイシングを行い炎症を抑えて、その後冷湿布を貼ることで「痛み」抑制効果が期待できます。
この際に、温める効果のある温湿布は逆効果となる可能性があります。深部まで温める効果は無いですが、炎症症状が強くなってしまう可能性がありますので温湿布は避けましょう。
ぎっくり腰などの急性症状は、程度にもよりますが基本的に痛めてから3日間ほどはアイシングでの冷却をして炎症を抑える期間です。安静にして体に負担を掛けるようなことは極力しないことをおすすめします。痛みが落ち着き動かせるようになってきたら、冷湿布(アイシング)から、温湿布(温める)に切り替えます。お風呂などにゆっくり入り、血液を循環させて組織の修復を図っていきましょう。
湿布の正しい貼り方
湿布は適切なものを選択するだけでなく、貼り方にも気をつけましょう。
湿布がはがれにくいように、湿布を貼る部位はきれいに拭いて汗や保湿クリームを落としておきましょう。汗で蒸れることでかぶれの原因にもなります。薄いガーゼを間に挟むとかぶれ予防になります。
温湿布にはトウガラシエキスなどが含まれるため、温めると貼ったところがヒリヒリ痛む場合があります。特にお風呂で温まると刺激が強くなるため、入浴30分前にはがすようにしましょう。
腰痛の場合は、大きめのサイズの湿布で患部を覆うように貼ります。
敏感肌などの肌の弱い方には湿布の成分の刺激が強すぎることがあります。その際には、湿布を小さめに切って、少し間隔をあけて貼りましょう。同じ場所に何度も貼らないことや、湿布を貼る時間を短くするなど、肌の休息時間をつくるのも大切です。
どうしても湿布薬でかぶれてしまう方は、軟膏などの塗るタイプを使ってみてください。湿布の効果の持続時間は長くても8時間といわれています。それ以上は、効果もありませんしかぶれの原因となりますので交換しましょう。
湿布をはがすときは、皮膚を押さえ湿布薬の角を丸めながらゆっくりとはがしていき、肌へ刺激を与えないように優しくはがしましょう。
湿布使用の注意点
湿布を貼る際に気をつけなければならないことがあります。
飲み薬の鎮痛剤などに比べれば副作用は少ないといわれていますが、長期にわたって使用すれば何かの副作用が出てしまう可能性はあります。注意する点をまとめていきたいと思います。
①、皮膚に直接貼って使用するため、皮膚が過敏な人は湿布の成分により皮膚がかぶれる ことがあります。
②、使用枚数制限や年齢制限のあるものがあります。
③、湿布に含まれる消炎鎮痛剤が、血管を収縮させて炎症物質を抑えこむ働きに作用しま すが、この作用がお腹の中の赤ちゃんにまで影響を与える可能性もあると言われていま す。
④、湿布は、傷口や湿疹、皮膚炎などがある部位には貼らないようにしましょう。
⑤、湿布を貼っていることで症状が悪化してしまうようなことがある場合は、体質に合っ ていない可能性がありますので使用を中止しましょう。
⑥、喘息をお持ちの方も誘発の可能性がありますので気をつけて下さい。
湿布のおかげで痛みが取れた方へ
湿布を貼ってたら、痛みが和らいだり、無くなったりしてきます。
だからと言って身体が元の良い状態に戻ったとは一概に考えないでください。
発痛物質を水に置き換えて考えてみましょう。身体が硬い方ほど小さいコップだと思ってください。
コップにたくさんの水を入れます。水が溢れたら外にこぼれます。そしてコップを平らな静かなところにおいておくと満杯で止まります。これが安静にしていて痛みが治まった状態です。しかしまたすぐ水を入れたり、少し動かすとこぼれます。その繰り返しです。これでは不便で仕方ないですよね。そこで簡単に動かせるようにするには、どうしたら良いでしょう?
それは簡単です。水を抜くこともしくは大きいジョッキに移すことです。
水を抜くこと=腹式呼吸と食事
ジョッキに移すこと=軽い運動とストレッチ
やり方は別記事でご紹介していますので、ぜひお試しください。
【腰痛持ち必見!!】プロが教える効果的な湿布の貼り方!! まとめ
ここまで腰痛と湿布について効果や貼り方、注意点を紹介いたしました。
実際のところ湿布は温湿布・冷湿布どちらも中の成分は効果はそんなに変わりません。ですので、患部に貼るのは貼っていて気持ちのよいほうでいいと思われます。
湿布自体は痛みを消炎鎮痛剤で抑える効果がメインですので、症状の根本的な解決にはなりません。何かしらの根本的な原因が体のどこかにあるはずです。
当店ではそんな原因を見つけ症状の改善をするお手伝いをしております。
是非一度カラダラボに来ていただきご相談ください。
皆様のご来店をお待ちしております。