肘の脱臼はどのぐらいで完治する?治療法とリハビリ期間

最終更新日:2022/07/20

脱臼といっても様々な関節でおこります。肘脱臼の主な症状は肘周辺の痛みと変形です。他の脱臼と同様に治療に多くの時間を要します。脱臼は一度起こると癖になりやすいといわれています。癖にならず完治するためにきちんと治療、リハビリを行いましょう。

肘の脱臼ってなぜ起こる?完治するための治療法

肘が脱臼する原因は、転んだ時に手をついたり、野球など腕を振り抜くスポーツをしたり、マット運動などで上手く着地が出来なかった時に、手の平を通じて強い衝撃を受けることです。

肘の関節が一目見ただけで変形していると分かるので、すぐに医師の診察を受けましょう。

ただ骨折や靱帯を損傷している可能性もあるので、まずはレントゲンを撮ることをおすすめします。

靱帯が傷付いていると、内出血が生じます。

脱臼が酷ければ酷いほど、体内の細胞組織も大きく損傷していることになるので、内出血の度合いも重くなります。

もし脱臼した場合、肘の関節を軽く曲げて、肘から手首にかけたところを後ろへ押し下げつつ、引っ張ってやれば治ります。

それでも治らなければ、無理に外れた箇所をはめ直そうとしないで下さい。

関節に骨の欠片が挟まっているケースもあるので、X線検査を行いましょう。

ずれた部分を元の位置に戻せたら、安定させるためにしばらくギプスを付けておきます。
すぐに再発した場合は、靱帯が広範囲に渡って傷付いているかもしれないので、完治するまで2~3週間ほどギプスは取れません。

最悪、手術が必要になります。

肘を脱臼すると起こる症状

外から何らかの衝撃を受けて脱臼を起こした場合、ガクッという音と共に肘の関節の形が変わります。

周辺にある靱帯も一緒に傷付くことが多いので、激しい痛みと腫れも伴います。

骨折していることもありますが、脱臼している時点で腕がおかしいことは見て分かるので、骨が折れていることまではなかなか気付きにくいでしょう。

小さい子供に多い股関節の脱臼は、膝を曲げた状態で足が上手く開けなかったり、奇妙な音や感触があります。

また両足を伸ばした時、長さが違っていたり、太ももやお尻の皺の数が異なっていたら、片足が脱臼しているかもしれません。

これは女の子に多く、なりやすさは男の子の5~8倍だと言われています。

はめ込んだ後にギプスで押さえておくことはもちろん、リハビリを行っても完治までには長くて1年はかかります。

脱臼の具体的な症状は、関節の痛みや腫れ、変形、その周辺の部位が動かしにくいことが挙げられます。

骨と骨を繋いでいる部分ならどこでも起こり得るので、脱臼してしまったら、8時間以内に戻さなければなりません。

遅ければ手術をする必要があります。

まずは横になって、安静にして下さい。

そしてシャツのボタンやベルトなどを緩め、なるべく楽な格好になりましょう。

そして患部を冷やし、タオルなどで構わないので、適当なもので固定したら病院へ行って下さい。

肘の脱臼の完治はリハビリが最重要!!

肘が脱臼した場合、周りの靱帯なども傷付いているため、外れた箇所をはめ直したら1~3週間はギプスや三角巾などで固定しておきましょう。

ですがこのままでは筋肉が弱ってしまうので、腫れから来る血行の悪さを防ぐためにも、指や手首などに力を入れる運動を取り入れていくと良いですよ。

脱臼してから1週間、つまりまだ炎症が治りきっていないうちに、15分ほどのアイシング治療を休憩を挟みながら何回か行いましょう。

また腕のむくみを改善するには、一旦固定しているものを取り外し、肘を動かさないようにしながらゆっくりとマッサージをします。

そして3週間ほど経ったら、少しずつ肘を動かすための運動も始めましょう。

ただし再発する可能性もゼロではありません。

リハビリを始める時は、専門家や医師の指示に従いましょう。

熱や電気を用いた治療法なども混ぜていくと、筋肉がほぐれて血行が良くなりますよ。

完治するまでにはかなりの時間がかかります。

痛みもすぐには取れません。

大変かもしれませんが、根気良くやっていくことが重要です。

肘の脱臼はいくつかタイプがありますが、ほとんどは後方脱臼と呼ばれるものです。

後ろから強い衝撃を受けることで、肘が無理矢理伸ばされることで脱臼します。

関節だけが外れるならまだしも、骨が折れたり、神経も傷付くことがあります。

肘脱臼を完治させよう!リハビリ期間

肘を脱臼したら完治するまではギプスなどで固定しておかなければなりません。

期間は怪我の具合によって変わりますが、1~3週間ほどになります。

固定している間も、早いうちから肘以外の関節は動かすようにして下さい。

放置しておくと筋肉が衰えていきますし、血行も悪くなりやすいので、それらを防ぐために腕や指を動かします。

炎症と腫れを抑えるには冷やすことも大切です。

アイシングと呼ばれる治療法で、1回は15分ほどを目安に、休憩しながら何回も繰り返しましょう。

これは炎症が治っていない間は毎日やって下さい。

さらにむくみを解消するためのリンパ誘導マッサージも欠かせません。

これをやるには固定しているものを取る必要があるので、絶対に肘を動かさないように気を付けて下さい。

後は様子を見つつ、肘のリハビリも始めます。

ただしどれだけ損傷したのかによっては再発する可能性があるので、リハビリを始めるタイミングは慎重に見極めましょう。

最初は固まっていて動かしにくいかもしれませんが、だんだんほぐれてきます。

これに加えて、関節を温めたり、低周波や超音波を当ててみるなどの治療も行うとさらに治りが早くなりますよ。

地道にリハビリに取り組んでも、完治するまで半年から1年はかかるでしょう。

また痛みはすぐに引かないかもしれません。

焦ると後遺症が残るかもしれないので、じっくり治していくのが一番です。

子供に多い肘脱臼!?その後遺症

肘内障という怪我は、別名を肘関節脱臼とも言い、まだ骨が柔らかく未熟な2~4歳くらいの子供に起こりやすい怪我です。

これくらいの年齢の子の手を勢いよく引っ張ると、その衝撃で関節が外れてしまう可能性が高いのです。

もしこうなってしまったら、すぐに病院で治療を受けましょう。

簡単に完治しますし、後遺症も滅多に残りません。

ただ生まれ付き骨や靱帯に何らかの異常がある場合は、再発することが多いようです。

数回程度なら大丈夫ですが、二桁を軽く超えるほど脱臼を繰り返したり、10歳以上になっても肘内障になるという時は、先天的なものであるかもしれません。

また高いところから落っこちたり、転んでぶつけたことが原因で脱臼した場合は、骨が折れていることも有り得ます。

こうなると痛みや腫れは通常よりも強くなるのですが、厄介なのは少し亀裂が入った程度では負傷した本人でさえも気が付かないことがあるので、まずは病院で検査を受けることをおすすめします。

見逃してしまえば、成長するにつれて肘が上手く曲げ伸ばし出来なくなるなど、何処かに支障を来す恐れがあります。

脱臼による恐ろしい合併症

肘を脱臼すると、様々な合併症を引き起こすことがあります。

ただし原因のほとんどは脱臼したことで関節が圧迫されたせいで起こるため、脱臼が完治すれば自然と治っていきます。

しかし血管が圧迫されている場合は、治るのが遅ければ重症化することがあるため、もし脈が弱くなっていたり、皮膚が白くなっているようなら早めに治療をしなければなりません。

神経が圧迫されている時は、血管ほど深刻ではないものの、放置しておくと壊死してしまいます。

するとリハビリが難しくなります。

関節や靱帯が損傷していると、前よりは耐久性が弱くなるため、スポーツや肉体労働中心の仕事をしているようなら、関節や靱帯を作り直す手術をしなければなりません。

なお骨折している時は、ほぼ確実に手術を行う必要があります。

完全脱臼と呼ばれるものになった場合は、動かせる範囲を広げるためのリハビリが必須になりますが、無理をすると骨化性筋炎という症状を引き起こします。

これは骨にくっついている部位が傷付いた際、その傷口から骨を作る細胞が入り込み、骨に変えてしまいます。

骨折などで起こる場合と、運動のやり過ぎで起こる場合があります。

大人よりも、骨が未熟な子供の方がなりやすいと言われています。

大抵は安静にしていれば治りますが、場合によっては手術で骨になった部分を取り除きます。

肘を脱臼したら安静に

肘の脱臼になってしまったら安静第一で無理に動かすことはやめましょう。

無理に動かすと関節に傷がつく恐れもでできます。

もし脱臼してしまった場合あわてず必ず病院にいきましょう。

リハビリを怠ると肘が曲がらなく手術・・・なんてこともありますので今期よくリハビリを行いましょう。

運動前にストレッチすることも脱臼を防ぐために大切なことです。

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