肩の関節は元々柔らかく柔軟性がある!?コリを改善しよう!

最終更新日:2022/06/26

肩の関節はもともと柔らかく、可動域も広く自由自在に動かせるのです。

ですが多くの人は肩周りが硬い、動かしずらいなど肩関節の症状に悩んでいる人も多いのです。

ではなぜもともと柔軟性のある肩周りの関節が凝り固まってしまうのでしょうか?

その原因と対策をご紹介します。

肩関節が硬くなってしまう原因

マッサージをしてもらっているときなどに、「肩関節が硬いですね」、と言われたことのある方もいらっしゃるかと思います。

自覚症状がない人は、長らくそうした状態が続き、それが当たり前のことになっているのかもしれません。

肩関節が固まって痛くなる原因として挙げられるのは、デスクワークなどの長時間パソコンに向かいあう仕事や、長距離トラックやタクシーのドライバーなど、ずっと同じ姿勢で、腕を前につきだした格好でいることです。

肩関節がかたいと一言で片付けても、実は、いろいろな問題が複合的にからんだ結果なのです。

問題の一つ目は肩関節周囲の筋肉の問題、二つ目は血流の問題、そして三つ目が骨盤の問題です。

筋肉に関連したことでは、大円筋という筋肉が硬くなることに原因があります。

身近なところでは、四十肩や五十肩の話がでたときに、大円筋という言葉を耳にされるかと思います。

四十肩や五十肩の症状を訴える人のこの筋肉に触れてみると、ガチガチに固くなっていることが多いです。

そのガチガチの筋肉が、人が腕を上にあげようとする時に引っ張って邪魔をすることで肩関節の動きが制約され、ほとんど腕が上がらない状態になってしまうのです。

また、長時間同じ姿勢を保つことで、肩関節を安定させるための部位が緊張し、本来柔らかくあるべきはずの筋肉が固くなってしまうことで、腕を挙げにくくなります。

肩関節が硬いと身体に不調がでる!!

肩関節が固いと、カラダの機能面だけでなく、見た目にも影響が及びます。

まず機能面でいうと、肩関節が固いとスポーツをやっている時にケガをしやすくなります。

野球選手には、野球肩というものがあります。

肩関節が柔らかくない人は、将来四十肩や五十肩になる可能性が高いです。

本人は、これまでなんともなかったのに突然腕があがらなくなったと思っても、実は、長年肩こりを患っていたにも拘わらず、自覚症状がなかっただけということもあります。

肩こりを放置しておくと、筋肉が緊張して血管を圧迫してしまうため、血液の循環が悪くなり栄養状態が低下します。

そうしたことが原因で少しずつ肩の可動域の減少が進行し、筋肉が慢性的に固くなっていくのです。

四十肩や五十肩は、そうした関節への悪影響が長らく続いた当然の結果といえます。

また、カラダの見た目を悪くなります。

肩関節が固い人は「巻き肩」と言われるように背中が丸まってしまいます。

つまり、猫背といわれる状態です。

こうした状態は、単に見栄えが悪いだけでなく、胃に行く神経の通り道を圧迫して、胃もたれや胃痛の原因ともなります。

肩関節を柔らかくするためのストレッチ方法

肩関節を柔らかくする簡単な方法をご紹介します。

その前に鏡をみてご自分がどういう姿勢で立っているか確認するところから始めましょう。

人間には長年の間に知らない間に染みついた姿勢のクセというものがあります。

自分ではまっすぐに立っているつもりでも、どちらか片方に傾いていたり、おなかを突き出すように立っていたりと、いろいろです。

そうした癖は重いカバンを片方の肩だけにかけたり、ヒールの高い靴を履いているために歩き方が不自然になるなど、誰にでも起こります。

駅のホームで電車を待っている間に、他の人の立ち姿勢を観察したり、道すがら鏡にご自分の姿が写しだされたときに、ありのままの姿を見てみるとよいと思います。

肩甲骨の可動域を広げる方法として最もポピュラーなのは、タオルを使った運動です。

まず、身体の前で、肩幅に合わせたタオルの両端をしっかり握り、背筋をまっすぐに伸ばして、姿勢を正して立ちます。

タオルを軽く引っ張った状態でそのまま腕を高く上げます。

タオルをピンと張ったまま、背中側に下ろし、今度は反対にタオルを背中側から、身体の前側・お腹側へ持っていきます。

関節が硬いとこうした動作にも痛みが伴うと思いますので、急激にタオルを持ち上げることは避け、少しずつ様子を見ながら行なってください。

毎日やっていくうちに、次第に筋肉が柔らかくなり、肩こりや、肩痛が改善されていくでしょう。

肩関節が柔らかくなるとこんなメリットがある!

肩こりでつらい思いをしている方は、肩甲骨の周囲の筋肉の柔軟性が乏しいことが原因です。

凝り固まった筋肉を柔らかくすることで、肩関節周辺の他の筋肉や首の筋肉が十分に伸び、肩こりが緩和されます。

そうして首がどの方向にもスムーズに動くようになると、視界が広くなります。

首の柔軟性は、首を支えている肩関節と肩甲骨周辺の筋肉が柔軟かどうかに左右されます。

肩が前方に突き出る形になると、首が下を向き、その結果、背中が丸まって猫背になってしまうのです。

そのような姿勢になると、必然的に首の可動域が狭まってしまいます。

目と顔、顔と首、首と肩関節・肩甲骨の間のバランスが崩れると、眼精疲労や肩こりの症状が同時に起こってしまうことになります。

実際、姿勢のバランスが崩れ、猫背で悩んでいらっしゃる方はとても大勢おられます。

また、自分が猫背であることを自覚していない場合も多く、自覚症状のない方も含めると、恐らく日本人の9割以上が猫背ではないかといっても過言ではありません。

猫背とは、胸の筋肉が縮みっぱなしになり、逆に背中(肩甲骨周囲)の筋肉が伸びっぱなしになっている状態です。

それを治すには、肩甲骨の周囲を柔らかくし、関節の動きをよくすることです。

そうすれば、背中の張りが消えるだけでなく、胸の筋肉も働きやすくなり、猫背の改善に大きな効果が望めます。

あなたの肩関節の筋肉は凝り固まっている??チェック方法

猫背になっているかどうか、あるいは将来猫背になる可能性が高いかどうかは、次のような生活習慣があるかどうかである程度わかります。

ご自分にいくつ位該当する項目があるか、自己診断してみてください。

・自分で猫背であることを自覚している

・自覚症状はなかったが人から指摘されたことがある

・気がつくとスマホやタブレットに没頭している傾向にある

・運動の習慣はほとんどない

・職場の机の高さと椅子の高さがうまく噛み合っておらず座り心地がわるい

・パソコンを使って作業するのが日常的であり、1日5時間以上はパソコンで作業する

・重い物を持つのが苦手

・新鮮な野菜や魚は普段あまり食べない

・フトンに入ってもすぐには寝られず、ぐっすり眠れることが少ない

・睡眠時間は十分だと思うが、なんとなくすっきりせずだるい感じがする

・いきなり腕を伸ばしたりすると肩の関節や背中に痛みが走る

・肩に痛みがでるので腕を上にあげたくない

・冷え性が治らない

・たいした段差でもないのにうっかりつまづくことが多い

・声がよく聞こえないと言われることが多い

・片足で立つとすぐによろけてしまい、10秒もたない。

自己診断の結果はいかがでしたでしょうか。

ご自分の症状に当てはまる項目が多いと感じた方は、すぐにでも症状の緩和あるいは予防のために必要な処置を行い関節を柔らかくしましょう。

肩周りの関節を柔らかくする肩甲骨はがし。整体で改善!

最後は、肩甲骨のこりを改善するために整体で行う治療法をご紹介します。

そうした治療法は「肩甲骨はがし」と呼ばれていますが、別に怖いことや痛いことをするわけではなく、肩甲骨周りの凝りをほぐして関節を柔らかくするための一連の運動のことを指します。

まずは、状態を見極めるための肩甲骨チェックを行います。

チェックの過程では、違和感や痛みなどがあるかどうか、またどこに出るかなどを覚えておいてください。

その後に、関係するツボを刺激したりして徐々に肩甲骨のこりをほぐしていきます。

下準備が終わったら、いよいよ肩甲骨はがしを行います。

施術を始めるといっても、肩甲骨自体に触れるのは一番最後で、その前に腹診でお腹の圧痛や硬さを見極め、脈診で全身の流れを確認し、そこからカラダ全身の調整を行い、お腹の圧痛や硬さを改善しながら脈を正常に近付けていきます。

こうした前段階の処置が終わっても、まだ肩甲骨に痛みなどの症状があれば、局所的に細かく調整を施します。

最後に緩んだスジを整体の手法で大きく動かして一通りの治療が完了します。

このように実際に整体で行なう治療はカラダに触れるだけです。

こうした治療により、こり感や痛みは少しずつ軽減していきますが、慢性の場合はこり感や痛みが無くなっても再発する恐れがありますので、3〜4回程度の整体で経過観察を行います。

肩関節を柔らかくするには まとめ

現在肩こりで悩んでいる人はたくさんいますが、大体の人はあきらめるかそれほど重視していません。

しかし肩周りを柔らかくすることで身体の調子がよくなり毎日の日常生活が楽しく送れます。

ご紹介したストレッチを毎日続けてみましょう。

必ず変化がでてくると思いますよ。

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