肩甲骨の筋肉に痛みを感じて辛い時にはどうしたらいいのか?

最終更新日:2022/08/11

肩甲骨が急に痛くなったことはありませんか?
肩甲骨が痛む原因は、たくさんありますがその原因は肩こりだったり筋肉痛かも知れませんが、時に内臓の病気が隠れていることがあるので注意が必要です。
では、肩甲骨の痛みをどのように見分けることができるのでしょうか?
また、肩甲骨の痛みが出たら、医療機関の何科を受診すればいいのでしょうか?
これから詳しくご紹介していきます。

肩甲骨の筋肉の痛みの危険性

肩甲骨のあたりが痛くなったとき、あなたは何を考えますか?

おそらく多くの人が、肩こりや激しい運動による筋肉の疲労を考えると思います。

しかし、その考えは大丈夫でしょうか?

確かに、肩甲骨あたりの痛みの大部分は筋肉の疲労からくるものなので、マッサージをしたり、筋肉を休ませることでよくなります。

しかし、実は内臓の異常が肩甲骨あたりの痛みに影響していることもあるのです。

特に、肩甲骨の痛みが長く続く、対策をしても痛みが取れない、といった場合には疑ってみてください。

ではどんな内臓の異常が肩甲骨の痛みとなって出てくるのでしょう。

まず、体の背中側にある十二指腸や膵臓、腎臓などの異常は、肩甲骨や背中に現れやすいと言われます。

肩甲骨のあたりが痛い、重い、だるいといった症状が現れます。

次に、胃や肝臓、大腸などの内臓器官の異常からも肩甲骨や背中の痛み、重苦しさ、疲労感として現れることがあります。

肩甲骨のあたりに痛みが出て、なかなか治らないときには、一度病院を受診してみるのもおすすめです。

肩甲骨について

背骨、肋骨、骨盤など体には様々な骨があり、それらが体を支え、筋肉とつながることで運動することができます。

では、肩甲骨の働きとはいったい何でしょう?

まず、肩甲骨は肩の後ろ側にある逆三角形の形をした平べったい骨で、左右1対あります。

肩甲骨も他の骨と同じように、内側にある内臓器官を守り、また肩や腕の動きを担っています。

肩をぐるぐる回すと肩甲骨が動いているのがわかると思います。

肩甲骨の動きには

①肩の上下運動

②肩の屈伸運動(前後の動き)

③肩の回旋運動

などがあります。

肩甲骨には他の骨との連結だけでなく、僧帽筋や肩甲挙筋などの筋肉とつながることで、これらの運動を可能にしており、肩甲骨がなければ肩や腕はスムーズに動かすことができません。

また、肩甲骨は背骨や首や肩の筋肉と連携して重い頭を支えるという大切な役割もあります。

そのため首や肩の筋肉や、骨の病気と関連して、肩甲骨の痛みが起こることもあるようです。

肩甲骨の筋肉の痛みの原因

肩甲骨に痛みが生じるとき、原因として大きく3つが考えられます。

1つ目は姿勢のゆがみです。

肩甲骨の周囲が痛む、つっぱった感じがする、重く感じる、だるい、といった症状がある場合、姿勢の歪みが原因のことがあります。

肩甲骨の後ろには末梢神経が通っており、その末梢神経が圧迫されることによって起きます。

2つ目は疲労やストレスです。

肩甲骨を支える筋肉として僧帽筋があります。

疲労やストレスが長引く肩こりの原因と言われ、その肩こりと深い関係にあるのがこの僧帽筋なのです。

僧帽筋が緊張し血行が悪くなることで、肩甲骨あたりに痛みが起こることがあります。

3つ目は内臓の病気です。

肩甲骨の痛みと内臓の病気とでは関係がないようにも思えますが、内臓の痛みが脊髄を通して脳に伝えられる際、脳が筋肉の痛みだと取り違えて認識してしまうからだと言われます。

または、内臓の病気が骨を侵したり、筋肉や神経を圧迫することで、肩甲骨のあたりにも痛みがでることもあるようです。

肩甲骨の筋肉の痛みの原因となるその他の炎症

右側だけの肩甲骨が痛む、など片側だけの肩甲骨に痛みが出る場合、何か病気が隠れている可能性があります。

まずは左側の肩甲骨が痛くなる場合の内臓疾患についてみていきましょう。

一つ目に心臓の病気が考えられます。

左側の肩から背中にかけてこった感じがある、胸が痛い、動機や息切れがある、鈍痛や重苦しさがある、といった症状がある場合、急激な発作が起こる前の前兆の可能性があります。

二つ目に胃腸の病気が考えられます。

激痛ではなく、鈍痛や重苦しさとして肩甲骨の左側に痛みが生じた場合、胃腸の障害や不調であることがあります。

また、空腹時に痛みが増す、食後に強くなるなど、食事に関係して痛みが出るという特徴があります。

三つ目に膵臓の病気が考えられます。

膵臓は胃の後ろで左側にのびているので、膵臓が炎症を起こすと背中の中心から左側にかけて痛みを感じると言われます。

次に右側の肩甲骨が痛くなる場合ですが、肝臓や胆嚢の病気が考えられます。

肝臓が異常を起こし、横隔膜が刺激を受けると、呼吸に関係する肩にある筋肉に影響をきたし、右側の肩から肩甲骨にかけて肩こりのような痛みが生じます。

その他に左右だけに症状が出る場合としては肺の病気が考えられます。

肺は両側にありますが、どちらかだけに症状が出る場合も、両方に出る場合もあり、背中や肩甲骨のあたりがこったり痛くなることがあります。

肩甲骨に痺れのある痛みの対策

肩甲骨に痛みが出た場合、原因別に2つの対策方法を紹介します。

姿勢のゆがみから痛みが出ている人は、「姿勢を正す」ことがおすすめです。

特にデスクワークの多い人で、良い姿勢で座っていない人は多いものです。

姿勢を正す座り方を心がけるだけで、少しずつ体のゆがみを改善していくことができます。

正しい座り姿勢のポイントとして3つを意識しましょう。

①骨盤を安定させるために、椅子に深く腰掛ける

②猫背にならないように、机といすの距離をあけすぎない

③定期的に肩の力を抜く

次に筋肉痛から痛みが出ている人は、「生活スタイルの見直し」がおすすめです。

生活スタイルが原因で背中の筋肉が硬くなったり、血行が悪くなって肩甲骨のあたりに痛みがでてきます。

原因となる生活スタイルとして、疲労、運動不足、睡眠不足、冷え、が考えられるのでそれらを少しずつ改善していきましょう。

その中でもラジオ体操はおすすめです。

普段使わない筋肉も無理なく動かすことができますし、左右対称にこうされているのでゆがみの改善にも効果があります。

肩甲骨の筋肉の痛みは何科の病院に行けばよい?

肩甲骨のあたりが痛い場合どうするでしょうか?

一時的なものであれば血行を良くしたり、マッサージをしたりして、改善しようとします。

しかし、その痛みがなかなか治らない、痛みが強い場合は病院を受診するのも一つの方法です。

明らかに筋肉のこりからくる痛みであれば整形外科を受診するのがおすすめです。

整形外科は筋肉、骨、関節など運動に関係した器官についてはプロですので、検査をして原因をつきとめることができます。

ただし、注意しないといけないのは、肩甲骨のあたりが痛いからと言って、筋肉に痛みがある場合だけではないということです。

局部的に痛みが強い場所があるというわけではなく、範囲がはっきりしない場合、内臓の病気から痛みが生じている場合もあるのです。

そのため、整形外科を受診しても肩甲骨の痛みが良くならなかったり悪化する場合や、肩甲骨の痛み以外にも他の症状がある場合には内科を受診するのがよいかもしれません。

自分でどの科を受診していいかわからない場合は、総合内科を受診することで、専門の医師がどの科を受診するべきかを教えてくれます。

肩甲骨の筋肉の痛みが継続して辛い時や心配なときは?

肩甲骨の筋肉の痛みを抱えていて本当に辛いという方はたくさんいらっしゃると思います。

まずは睡眠をよくとって、とにかく身体を冷やさないことは大切ですが、日常の姿勢の歪みや生活習慣をはじめとする原因の他に、隠れた内臓の病気の疑いがある肩甲骨の筋肉の痛みがあるので特に注意が必要です。

少しでも気になる痛みや違和感を感じたら早めに専門医療機関を受診する事をぜひおすすめします。

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