肺をレントゲンで調べたらくもりがかっている!病気?1がん?

最終更新日:2022/09/10

がんの発生率の中でもその多くを占める肺がん。
喫煙により肺がんのリスクは高くなるということは、皆さんご存知だと思います。
肺がんとはいっても、肺がんにも種類があります。
その肺がんの半数以上が実は肺腺がん、というがんだということをご存知ですか?
肺腺がんは、たばこを吸っていない方や、実は女性に多いということが分かっているようです。
肺をレントゲンで撮ると白くくもりがかって見えるらしいです。
今回は肺腺がんについて、ご紹介していきたいと思います。

肺のレントゲンでくもりがかっている場合に考えられる肺の病気

近年肺がんの発症率は上昇しています。

肺をレントゲン撮影した時にくもりがかっていて、肺がんが見つかるケースが多いです。
一概に肺がんといっても、いろいろな種類があり、肺がんの60%を占めるのが、肺腺がんです。

このがんは、男性よりも女性の方が発症率が高く、禁煙者でも、発症するのです。

また、気管支の細い末梢部分に発症することが多く、これを抹消型肺がんといいます。

他にも、肺の中にある末梢肺野と呼ばれる部分に発症するものを肺野型といい、どちらも肺腺がんです。

これらのがんの特徴は、初期症状がほとんどないということです。

しかしながら、進行は早いですし、転移もしやすい癌です。

次に発症が多い肺がんで、中心型肺がんというのがあります。

これもまた女性の方が発症率が高いです。

肺扁平上皮がん 肺の入口になっている、肺門という部分の太い気管支に出来ることが多く、肺門部は、左右両方の肺の真ん中にあるため、そう呼ばれているのです。

このがんは、早期発見できれば、手術で完全切除できる可能性が高いです。

肺のレントゲンでくもりがみられる女性に多い肺腺がん

肺をレントゲン撮影した際にくもりがみられる場合、肺がんの可能性が疑われます。

近年肺がんはとても増えていて、年間なんと6万5千人もの方が肺がんが原因で亡くなっています。

これは、男性では死亡原因の第1位ですし、女性でも、第2位に挙げられているのです。

胃がんなど、他のがんに比べて、発見が遅れがちなのが、肺がんで死亡する方が多い理由ですから、早期発見、及び予防がとても大切です。

肺がんはなにも、喫煙者だけがなる病気ではないのです。

実際、たばこを吸わないのに肺がんになるケースが増えてきているのです。

喫煙による肺がんの発症リスクは、タバコを吸わない人と比較して男性で4〜5倍、女性で3倍程度とされています。

しかし、肺腺がんだけに絞ってみれば、男性で2〜2.5倍、女性で1.5倍程度なのです。

以上のことからも、同じ肺がんでも、タイプによって、喫煙の影響に大きな差があることがわかります。

ですから、たばこを吸わない人でも、肺腺がんになるケースがとても多くなってきています。

レントゲンのくもり・・肺腺がんの症状が出ていたら注意を

肺がんの初期症状はわかりにくく、レントゲンを撮ってくもりを見つけないと早期発見が遅れることが多々あります。

また、喫煙者ではないと、タカをくくっていると、大事に至ります。

肺がんは、決して喫煙者だけの病気ではないのです。

ですから、ちょっとしたことでも見逃さず、検査を受けることがとても大事です。

風邪でもないのに、空咳が長く続き、 ひどく咳込むことが増えた。

また息切れしやすくなった。

痰及び血痰が出るようになり、量が増えた。

咳をしたときなど強く胸が痛む。

胸の痛みが長く続き、食べ物が飲みこみづらくなった。

ダイエットをしているわけでもないのに、急に体重が減った。

顔や首のあたりがむくむことが多くなった。

全身に倦怠感がある。

あるいば、激痛などが走り、疲労がとれにくくなった。

腕や肩がしびれる。

もし、以上のような症状に思い当たる方がいれば、さっそく医師に相談し、検査を受けることをおすすめします。

早期発見が大事なのです。

あれ?と思ったら肺腺がんを早期発見のために検査を

胸部レントゲン検査やCT検査(X線断層撮影)などの際にくもりが見つかり、肺がんと診断されることも多いです。

がんの中でも肺腺がんは、二酸化炭素と酸素の入れ替えを行う肺胞の末端部付近にできるがんで、肺の奥深くにがんができていて、症状もないので、このような定期的な検査が特に重要です。

血痰が出てあわてて検査に行くと、すでにかなり病気が進行していたり、がんが脳や骨など他の場所に転移していた、などということが起こるのです。

他の場所にがんが転移してしまった場合、頭痛や腰痛、または背中痛などもひどくなることがあるので、このような症状があった場合も、肺がんの検査を受けてみることをおすすめします。

しかし、それ以外の肺がんですと、少し自覚症状があったりもします。

たとえば、長期間にかけて咳や痰などの症状が出たり、胸痛、またぜーぜーという音が呼吸するたびに出たりするなどの症状です。

このような症状がある場合は、一度医師に相談してみると良いでしょう。

肺腺がんの主な治療法

もしレントゲン画像にくもりが見つかり、肺がんと診断された場合は具体的にどのような治療が行われるのでしょうか。

がんがそれほど進行していない場合は、手術でがん細胞を取り除きます。

もし、全部が取り除けない場合は、がん細胞に放射能を照射したりなど、残りを他の療法によって、がん細胞を死滅させたり、がん細胞が増殖するのを防いだりして、治療するのです。

放射能の照射方法は、体内照射と体外照射があります。

また、抗がん剤を用いた化学療法があります。

これは、がんが全身に転移してしまっているなどの広範囲にわたる場合などに用いられる療法です。

抗がん剤を用いることで、がん細胞を小さくし、成長を抑制するのが主な治療方法です。
しかし、 肺腺がんや、肺扁平上皮がん、大細胞がんなどの非小細胞がんは、小細胞がんに比べると抗がん剤が効きにくいので、放射線治療など、他の治療方法と併用して行われることもあります。

また、がん細胞を取り除くのではなく、肺そのものをとってしまう治療方法もあります。

肺腺がんの原因を知って肺腺ガンを予防しましょう

レントゲンでくもって見える肺がんになる原因の一つに、喫煙があります。

肺扁平上皮がんや小細胞がんは、非喫煙者が発生することはまれで、喫煙との関連が深いとされています。

だからといって、喫煙が肺がんと関係ない場合もあるのです。

肺腺がんの場合には、非喫煙者でも発症する確率は十分に高く、喫煙よりも女性ホルモンによる関連の方が深いとされています。

近年の調査で、月経開始から閉経までの期間が長かった女性やエストロゲン(女性ホルモン)の補充治療を受けたことのある女性は、肺腺がんの発症率が高いということが分かってきています。

また、空気を吸った際に、空気の中に含まれるほこりや雑菌などの有害物質を気管で取り除いていますが、肺まで届いてしまうことも多々あります。

そうなった場合に、それらの有害物質を肺は活性酸素を発生させ除去しようとします。

その際に、肺の正常な細胞を傷つけてしまい、肺がんを発症させてしまうことも原因としてあげられます。

肺腺がんは女性に多い病気です

いかがでしたか?

今回ご紹介した肺腺がん。男性よりも女性に多く見られる肺がんの一種です。

肺のレントゲンを撮ってみて、もし医師の方から指摘をされたら、それは自分の身体からの病気のサインです。

早期発見することで早期治療が可能ですし完治できる可能性もあります。

肺腺がんは、女性に多い肺がんです。

女性ホルモンとの関係で発症するという可能性もありますし、たばこを吸っていないから・・と安易に考えず、少しでも自分の身体に異変を感じたら、病院を受診しましょう。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です