肺がん検査でレントゲンを撮影したら真っ白だった!という方いらっしゃるのではないでしょうか?
レントゲンが真っ白になる場合に考えられる病気は「肺炎」です。
肺炎になる原因や肺炎の症状についてご説明したいと思います。
また、肺がんの場合のレントゲンはがんによって病変している部分が白くなるようです。
肺がんの原因もご説明します。
レントゲンが真っ白なのは肺がんじゃなくて肺炎!?
肺は、酸素を血液に取り入れるのですが、空気以外の物も吸い込む欠点があります。
胚は肺炎やインフルエンザのウイルスなども吸い込むので、病気になることがあるのです。
しかし、肺には、肺に入った異物は痰として排出する働きがあります。
肺にあるせん毛が、入った細菌を排出して、排出されたものは痰として吐き出されます。
そのため、このせん毛がダメージを受けたら、細菌を排出できないので、肺炎を生じるのです。
しかし、ワクチン接種などで免疫力をアップさせれば、これらのことは予防できます。
肺炎はせん毛がダメージを受けて、菌が奥に落ちることで、肺の奥に病巣を作ります。
レントゲンで見て真っ白なら、肺がんや肺炎の可能性が高いです。
細菌が原因であることがほとんどで、光学顕微鏡で見られます。
風邪やインフルエンザはウイルスが原因なのですが、このウイルスは上気道に感染します。
そのため、鼻水、クシャミ、咳などの上の辺りの症状があります。
インフルエンザなら、上気道についたウイルスが全身に回って、関節痛や筋肉痛や頭痛を生じます。
そして、高熱が出て1週間ほどで治ります。
肺炎は、細菌が肺の奥まで入るため、症状が違います。
症状は上気道の症状だけでなく、咳や痰、胸の痛みなど胸の症状が主に現れます。
症状は1週間以上続き高熱が出ます。
それぞれ治療薬が違うため、正しく診断され治療されないといけません。
肺がんの場合はレントゲンで真っ白に写らないの?
胸部X腺検査で、正常な気管支や肺胞は黒く映りますが、肺がんや肺炎などの病変があると真っ白な影として映ります。
そのため胸部X腺検査では、白い影があるかどうかで、肺がんがあるかどうかを判断できます。
肺がんの胸部X腺検査で、肺のどこにがんがあるのかを確認できます。
発症してすぐのがんは、容積が小さいのでX線が透過されてレントゲンに映りにくいのですが、淡い影として見えて、早めに発見できることもあります。
このように、レントゲンは肺がんがどこにどんな大きさで、そして肺がんができてどれくらい経っているのか、を知ることができる素晴らしい検査です。
しかし胸部X腺検査は、肺がんであるかもしれない、ということを発見することができるのですが、進行程度や病変の状態まではチェックすることができません。
そのため、レントゲンで異常があった場合は、CTなどの精密な検査をすることになります。
確定診断のためにレントゲンだけでなく、断層撮影であるCTなどで検査をします。
肺がんになる原因とは
レントゲンで真っ白な影を映す肺がんになる原因をご紹介します。
1.肺がんの原因の約7割は、たばこです。
たばこには発がん物質が60種類ほど含まれていて、気管支や肺が発がん物質にさらされるので、細胞が遺伝子変異を起こします。
そして、この遺伝子変異が積み重なって、がんになるのです。
がんになった細胞は細胞分裂を繰り返して、無制限に増えます。
だいたい30回の細胞分裂で1cm位のがんができます。
がん細胞の予防は簡単ではありませんが、たばこの量を減らすのはそんなに難しいことではないので、喫煙者はたばこの量を減らしましょう。
2.肺がん患者には、たばこを吸わない人もいます。
これらの人が肺がんになる理由ははっきりしていません。
最新の研究では、遺伝子の突然変異が原因で肺がんになる人もいる、というのが分かってきています。
また、家庭内のラドンガスが原因とも考えられます。
それから受動喫煙、アスベスト、放射線、大気汚染、などの発がん物質も原因になります。
このような危険な原因にさらされているのに、たばこを吸っている場合は、さらに肺がんになる危険性は高まります。
肺がん検査でレントゲンを撮ったら前面真っ白!肺炎の原因と症状は?
肺炎は、病原性微生物が肺に入るために起こる、急性の肺の炎症です。
病原性微生物の種類で、細菌性・ウィルス性・マイコプラズマに分けられます。
この疾患が原因で亡くなる患者の90%が高齢者です。
高熱・疲労感、倦怠感、などの症状が出ます。
さらに、咳・痰・呼吸困難も生じます。
肺炎の重症度の目安は、呼吸困難の程度、チアノーゼが出ているか、意識障害があるか、などで判断されます。
高熱や咳、膿の痰が発生しレントゲン写真に真っ白な影などの異常な影が映ったら、肺炎と診断されます。
ただ、クラミジアが原因なら、咳だけの症状が続きます。
高齢者が肺炎になると、咳や熱に自分では気づかなかったり、風邪と思って放っておいたりして、症状が悪化することがよくあります。
周りの家族や介護士が、高齢者の症状をよく見ておかないといけません。
また、子供や大人も肺炎を風邪と思ってしまうことがあるので、熱・咳・痰が出たら、早めに病院で診てもらってください。
肺炎は、身体的な所見と検査所見で、治療法を選びます。
症状や効果によって、抗生剤の変更や追加をして、治るようにします。
肺炎は、大人から高齢者が発症しやすく、90歳以上の男性の死亡原因のトップと言われています。
レントゲンの真っ白は肺炎!だけど写らない肺炎もある
肺炎は、主に2種類あります。
感染性肺炎と非感染性肺炎です。
肺炎は、風邪などで免疫力が落ちていると、吸い込んだ細菌やウイルスなどが排出されずに肺に感染して、炎症が起こることから生じます。
子どもや高齢者は免疫力が弱いので、風邪などから肺炎になることがよくあります。
肺炎になったら、咳、痰、熱、呼吸困難などの症状が出ます。
胸部レントゲンなどで、肺炎かどうかの検査をします。
肺に炎症があったり肺がんであれば、胸部レントゲンに真っ白な影が映ります。
ただ、その影が肋骨や心臓と重なってしまい、影として確認不可能なことがあります。
この場合は、CT検査をしなければ判断できません。
このように肺炎が疑われてもレントゲンに映らないことがあるので、注意が必要です。
肺炎の予防には、インフルエンザや肺炎球菌の予防接種が効果的です。
また、バランスの取れた食生活、質の良い睡眠、適度な運動などで免疫力をアップすることも大切です。
それから、細菌やウイルスなどを防ぐために、うがいや手洗いなども毎日欠かさず行いましょう。
肺炎は実はストレスが関係している?!
肺炎は、細菌・ウィルスが肺に入って起こる肺の炎症です。
高熱・咳・膿性の痰・胸の痛みが主な症状です。
症状が悪化したら、特に高齢者は命に関わることがあります。
加齢による体力・免疫力の低下で細菌の感染が起こりやすくなるので、肺炎は高齢者に多いです。
若い人でも、強いストレス・運動不足・バランスの悪い食生活などで、免疫力・抵抗力が下がると、肺炎を発症することがあります。
発熱、咳、痰などがひどければ、できれば呼吸器専門医がいる病院で、レントゲン検査で真っ白い影がないか診てもらい、肺炎や肺がんのチェックをしましょう。
肺炎を予防するには、体の免疫力を下げないことが一番の予防方法です。
乱れた食生活、運動不足・精神的ストレスが免疫力を下げるので、生活改善が肺炎の予防になります。
まず食事は、レクチンが豊富な豆類やジャガイモを摂取しましょう。
それから、ウォーキングなどの軽い運動を定期的に行いましょう。
適度な運動は血行を促し、安眠にもつながるので、免疫力をアップするのに効果があります。
そして、ストレス発散方法を見つけて、精神的ストレスをためないようにしてくださいね。
レントゲン検査で病気の早期発見を!
レントゲンは胸部の病気を早期発見できるので肺に異常を感じている方、気になる方はレントゲン検査を受けることをオススメします!
肺は生きていくのに必要不可欠な臓器ですよね。
肺に異常を感じているけど、まだ、日常生活に支障が出ていないから・・と検査をせずに我慢している方は、ぜひ病院を受診しましょう!
タバコを吸っている方は定期的に検査を受けるのもいいかもしれませんね。
肺がんかも・・と思って検査をしてみたら、実は肺炎などの他の病気の発見に繋がるかもしれませんよ。