胃痛による吐き気や冷や汗はなぜおこるのか?知りたい!

最終更新日:2022/07/16

胃痛の経験のある方はご存知かと思いますが胃痛がおこるととても辛いです。
胃痛がおこると吐き気や冷や汗がおこることもあります。
このストレスにより薬を飲んでいても症状が治まらないこともあるんですね。 
胃痛でおこる吐き気や冷や汗の原因は何なのでしょうか。

胃痛によって引き起こされる吐き気冷や汗

胃痛の症状がひどい場合は時に吐き気を催したり冷や汗が出てきてしまう事もあります。通常でしたら胃痛だけで済む事も多いですが、吐き気を伴う胃痛が引き起こされる原因として考えられる事の一つに食べ過ぎや飲み過ぎがあります。
食べたり飲んだりした場合には蠕動運動という筋肉の運動で食べ物が食道を通って胃へと進み、十二指腸へと向かって行きます。
しかし何かの拍子にこの運動が逆方向になってしまうと、胃酸と食べ物が逆流してしまい、これが吐き気として現れます。
食べ過ぎ・飲み過ぎなどで胃に負担をかける事で胃粘膜に炎症が起きてしまうとこのような症状が出やすくなってしまうので食事の量などには気を付けたいものです。

この他に考えられる原因としては自律神経の乱れがあります。
極度のストレス状態に長らく身を置いていると、だんだんと心身ともに健康に障害が出てきてしまう事も考えられます。
胃と自律神経は密接に関係しており、自律神経が乱れてしまうと交感神経を鎮めて副交感神経を働かせる事がしづらくなり、胃の働きを弱めてしまうのです。

胃の働きが弱まっている所にいつも通りに暴飲暴食をしてしまえば、胃が疲労してしまうのも当たり前の事と言えるかもしれません。
食事をした時に胸に近い部分に膨満感を感じたり、なんだか息苦しく感じたり、ゲップが出たりお腹が空かない場合には、自律神経の乱れの疑いもあります。

胃痛と吐き気、冷や汗を引き起こす代表的な病気

胃痛と吐き気を伴う病気は複数あり、放置しておくと厄介な病気へと発展してしまうものもあります。
何らかの胃のトラブルを感じたら、面倒だからと放置せずに病院に行くのが望ましいとされています。
急性胃炎はストレス過多や暴飲暴食、アルコール・刺激物の摂り過ぎといった事が原因で引き起こされます。
みぞおちのあたりに痛みを感じたり、吐き気や腹痛・下痢などの自覚症状が現れたら要注意です。

最近CMなどでも頻繁に放送されていた逆流性食道炎ですが、こちらも食べ過ぎによる胃酸過多であったり、蠕動運動が逆に働いてしまう事で引き起こされます。
すっぱい感じの胃酸が頻繁に込み上げてくる感じがしたり、喉がつかえた感じがしたり、声がかすれてしまったりといった自覚症状が出てきます。
胃カメラでは食道粘膜の炎症が発見される事が多いとされています。

胃・十二指腸の粘膜に炎症が引き起こされるのが胃潰瘍・十二指腸潰瘍です。
胃潰瘍は食事中や食後にみぞおちが痛み、十二指腸潰瘍は空腹時や夜中にみぞおちのあたりが痛みます。
食べ物を食べると症状が落ち着くので、空腹のせいだったと軽く考えてしまう人も多いそうです。

虫垂炎や腹膜炎はおへそやみぞおちの当たりに冷や汗が出るほど激しい痛みを感じ、嘔吐などもある症状です。
虫垂炎を放置してしまうと腹膜炎を引き起こしてしまう事もあり、これらは時に命をも脅かす事もあるので注意が必要です。

胃痛には運動が効果的!?

胃痛の中には放置していてもある程度大丈夫なものもありますが、吐き気や冷や汗が出るような胃痛はなるべく早く病院に行きましょう。
慢性的な胃痛を持っている人の場合、運動が効果的だと言われています。
これは何故かというと、軽い運動をする事でストレスの解消が出来、心身共にスッキリとする事が出来るからだそうです。
まずストレスの根本的な原因になっている状況に身を置かないのが一番ですが、それが出来ない場合は運動などでストレスをうまく発散させるのが望ましいでしょう。

ランニングやウォーキングを行うと、気分が軽く爽快になるのが実感できます。
この他にも鼻から息を吸い、口からゆっくりと息を吐く腹式呼吸もストレスに有効だとされています。
ゆったりした環境で行う事で気持ちを落ち着ける事が可能です。

長い間胃の不調が続く場合には放置せず、病院に行って検査をしてもらう方が早い場合もあります。
胃の不調は胃カメラをするのが嫌で仕方なくて、ついつい放置してしまうという人もいますが、ネットなどで調べれば近くの医者で麻酔をして胃カメラをしてくれる所も見つかるかもしれません。

吐き気&胃痛は腸風邪が原因かも?

皆さんは腸風邪をご存知でしょうか?
腸風邪という言葉はあまり知られていませんが、胃腸にウイルス・細菌が感染した事が原因で引き起こされる病気です。
細菌性の腸風邪は夏、ウイルス性の腸風邪は冬に発生しやすいと言われています。
食中毒と似たような症状ですが、胃痛が強く出るのが特徴です。
ちなみに食中毒の場合には胃ではなく腸関連の腹痛と吐き気になります。

胃痛で吐き気や冷や汗が出る場合には腸風邪の可能性もあり、症状が辛く感じてきたら早めに医者に行き、的確な治療を施してもらいましょう。
そうしないと周囲の人に二次感染してしまう可能性があります。

特に嘔吐物などから感染する事が多いので、こういった物を処理する場合は使いまわしているタオルなどで片付けないようにし、手には手袋をはめるのが理想的です。

嘔吐する事によって水分が失われてしまうので、こういった症状を発症してしまった時にはこまめに経口保水液などで水分補給をします。
経口保水液は体に浸透しやすい水分なので、こういった病気の時に大変重宝します。

胃痛に効くツボはどこにある?

胃痛で吐き気や冷や汗が出てきた場合には医者に診てもらうのが一番ですが、日頃から胃が弱いと感じている人や、慢性的に胃痛に悩まされている人は胃痛に効くとされているツボをマッサージしてみるのも良いかもしれません。
内側の手首に指三本をあてます。
その下のスジ部分が内関と呼ばれるツボです。
胃の不調全般・乗り物酔い・吐き気などに効くと言われています。
この他にも足三里や中脘といったツボがありますので、時々これらのツボを押してみると症状が改善する可能性も無きにしもあらずです。

この他にも日頃のケアとして、胃の不調に効くと言われているペパーミントのハーブティを飲むのもおすすめです。
冷たい食べ物や飲み物は胃に良くないため、ホットで飲みましょう。
胃が痛い時にはこういった温かいハーブティーの他、おかゆやうどん、にゅうめん、湯豆腐、スクランブルエッグ、茶碗蒸し、ホウレンソウ、小松菜などの青菜、ジャガイモ・長いも・サトイモなどをゆっくりと噛んで食べましょう。

胃薬で治らない胃痛!根本的な原因とは?

胃痛の原因となっている可能性があるのが胃酸です。
胃酸は出過ぎても少なすぎても胃にとって良くありません。
胃酸が多く出てしまい、酸っぱい胃液が込み上げてくるようなタイプの人は胃酸を中和したり、胃酸の出を抑えたり、胃の粘膜を保護するような効果がある薬を用いる必要があります。
反対に胃酸が少ない人の場合には胃の消化を助ける薬を使用しなければいけません。

自分の胃が胃酸過多なのか、それとも消化力が弱まっているのかをきちんと把握しておかないと、適当な胃薬を飲んで薬が効かないじゃないか、という事が起こりかねません。
出来れば自分の独断で決めつけるのではなく、医者に診てもらって判断してもらうのが望ましいと言えます。

どうしても病院に行けない場合で、自分がどちらのタイプかはっきりしない時には総合胃腸薬というものがありますので、一時的にこれで凌ぐという手もあります。
しかし市販薬は根本的な解決にならない事もありますので、胃痛で吐き気や冷や汗が出た場合には速やかに病院に行きましょう。

胃痛を改善するためにできることから

普段の生活でも些細なことでストレスを感じることはあると思います。
また、生活リズムが不規則な方も多いのではないでしょうか。
生活リズムが狂ってくると胃痛が発症しやすいです。
症状については様々なので一概に同じとは言えません。
もし、痛みが出るようなら一度専門医に診てもらうことをお勧めします。
医者に診てもらう時間が作れない方は、普段の生活で食事に気を使うようにして三食をしっかり食べましょう。
少し意識するだけでも変化がありますので、出来ることから始めてみましょう。

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