胃の痛みは、急にやってきたり、もともと胃が弱かったり、とさまざまですが胃痛がすると誰でも不快に感じますよね。
胃が慢性的に痛いと感じていていつかは病院へ行こう!と考えていても病院を受診するタイミングってなかなか合わなかったりしますよね。
たかが胃痛だから・・と放置していると危険かもしれませんよ!
実は病気が原因かもしれません。
また、胃の病気を予防するポイントもご紹介していきたいと思います。
胃痛が起こる原因
胃痛が起こる原因として何が考えられるでしょうか。
まずはストレスが考えられます。
ストレスを感じると自律神経の働きが乱れます。
これによって胃酸の分泌が過剰になってしまうのです。
過剰に分泌された胃酸が胃の粘膜を傷つけると痛みを感じます。
つぎに空腹が感じられます。
十二指腸は胃に比べて胃酸に弱いです。
そこへ空腹が重なると十二指腸潰瘍の粘膜がダメージをうけてしまうため十二指腸潰瘍を発症することがあります。
実際に十二指腸潰瘍で痛みを感じるときは空腹時や食事開始直後です。
食事開始直後は胃酸が出やすく、胃酸が潰瘍を刺激してしまうため痛みを強く感じてしまうのです。
それから胃痛の原因として便秘があります。
胃痛と便秘が同時に起きる場合、病気が背景にあることがあるので注意が必要です。
例えばストレスが原因で過敏性腸症候群と神経性胃炎を併発している場合、便秘と胃痛が同時に起きることがあります。
便秘と胃痛が併発する場合、腹膜炎を疑ったほうがいいかもしれません。
胃酸で胃に穴が開いてしまった場合、腹膜炎に発展することがあります。
この場合は手術になることもあります。
便秘や胃痛だからと軽く考えずに病院で診察をうけましょう。
タイミングを逸すると深刻な事態になることがあります。
胃痛がする場合に考えられる病気
胃痛がする場合に考えられる病気として、消化性潰瘍、神経性胃炎、胃痙攣があります。
消化性潰瘍は、主に胃酸が要因となって 生じる潰瘍の総称です。
なんらかの原因で胃を保護する粘膜が破れてしまうと、胃や十二指腸は胃酸で傷つき炎症を起こします。
こうして潰瘍が形成されます。
潰瘍ができる原因としてヘリコバクター・ピロリ菌があります。
ここへ精神的なストレスが加わると潰瘍ができやすくなります。
症状として腹部痛、吐血、下血、胸焼けがあります。
神経性胃炎は、精神的なストレスが誘引で発症します。
人間関係や仕事、家庭の事などでストレスを感じると自律神経の乱れを引き起こします。
自律神経は交感神経と副交感神経からなり、人間が起きて活動している時に働く交感神経が優位となり、リラックスしたり眠っているときには副交感神経が優位になります。
ストレスはこのバランスを崩します。
これが胃酸の分泌と保護粘膜の分泌のバランスを崩してしまうのです。
神経性胃炎の症状として、胸焼け、のどのつかえ、胃の痛みなどがあります。
急性胃炎はキリキリとした胃の痛み、吐き気、おう吐、下痢、吐血、下血などが特徴です。
胃痙攣は胃の出口にあたる部分が痙攣を起こす病気です。
これも原因は精神的なものであることが多く、激しい腹痛、胸焼け、げっぷ、膨満感、吐き気などの症状があります。
病院へ行くタイミングを誤ると回復が遅くなってしまいます。
胃痛で病院で診察してもらうタイミング
胃痛やどんよりした消化不良の違和感、お腹が張った感じなどの自覚症状があっても、これが日常的なものになってしまったり、市販の薬で痛みが治まってしまうと、そのままにしておく人も多いと思います。
こうして病気を発見するタイミングを逃してしまうのです。
胃癌は胃炎や胃潰瘍などと違い、「痛み」という自覚症状がそんなに強くない場合があります。
ちょっと違和感がある程度にしか感じないことがあります。
実はそれは胃癌かもしれません。
少しでもおかしいと感じたら病院で診察してもらったほうがいいです。
病院で胃の検診をする場合、バリウムを飲んでレントゲンというのが一般的です。
更に詳しく検査する場合は、胃カメラの検査をすることもあります。
胃カメラは口から入れるタイプが多かったですが、苦しく感じる人が多いため、現在では鼻から入れる経鼻胃カメラも多くなりました。
それから胃カメラの場合、食事制限があります。
多くの場合、夜の9時以降の飲食ができなくなることが多いようですが、詳細は検査を実施する病院に直接問い合わせたほうがいいでしょう。
こんな症状だったらタイミングは関係ない。今すぐ病院へ!
胃は胃酸で自分自身が溶けてしまわないように粘膜で覆われています。
胃壁の中でもその粘膜層より深い部分でできるのが胃粘膜下腫瘍です。
小さい腫瘍であれば自覚症状がなく気がつかないことが多いです。
そのため定期健診などで偶然に見つかることもあります。
大きさが2cm未満と小さい場合は、そのまま様子をみることになりますが、それ以上なら手術で摘出する必要があります。
この腫瘍は良性と悪性の両方がありますが、大きな腫瘍の場合は悪性の可能性が高いです。
腫瘍からの出血で吐血や下血の症状が現れます。
癌と同じで転移の可能性もあるので注意が必要です。
胃癌は、初期の自覚症状があまりありません。
自覚症状が出たときには手遅れということがないように警戒が必要です。
胃炎や胃潰瘍に似た自覚症状なので軽視して、治療のタイミングを逃すことがあります。
症状は、胃炎などのようにおなかが張った感じがしたり、腹部の不快感、胃痛がありますが、進行すると倦怠感や疲労感、貧血、吐血や下血が起きます。
下血は消化器官からの出血です。
もしこのような症状が見られた場合は、大至急病院で診察をうけましょう。
病院の検査内容・費用・投薬について
胃の検査にはどのようなものがあるでしょうか。
主な検査としてはX線検査、内視鏡検査、血液検査があります。
X線検査はバリウムを飲みレントゲン写真を撮ります。
早期がんの発見には有効な方法です。
これに対して内視鏡検査は胃カメラを入れて、胃の中を直接見る方法です。
癌の診断をするためには内視鏡検査が必要です。
では診察費用はどれくらい必要でしょうか。
病院や保健によって差が出ます。
3割負担の場合は4,500円前後といわれていますが、病院によってばらつきがあるので、費用面で心配であるなら事前に病院に問い合わせるようにしてください。
また病気が見つかり薬での治療が必要な場合、様々な薬が処方されます。
多く用いられる薬として胃酸を中和したり分泌を抑える薬、痛みを止める鎮痛剤が一般的です。
市販の薬を飲んでも症状が改善しない場合、病院での治療が必要な病気になっているかもしれません。
おかしいと思ったときが病院へいくタイミングです。
検査を受け、適切な薬を処方してもらうことが必要です。
健康のために・・タイミングよく食生活も改善してみては?
胃の病気を防ぐためにはどうすればいいでしょうか。
一番いいのは病院へいかなくてもいいように健康な状態を維持することです。
検査をしたときがいいタイミングだと思って生活習慣を改善していきましょう。
まず発酵食品を食べるのが効果的です。
発酵食品には乳酸菌などの善玉菌が含まれています。
善玉菌は腸だけではありません。
胃にも良い作用をもたらします。
中でも特に注目されているのがLG21乳酸菌です。
これは胃がんや胃炎の原因となるピロリ菌に対抗する力を持っています。
発酵食品にはLG21が含まれているため、これらの食品を摂ることが大切です。
玄米や野菜や果物を食べることも効果的です。
玄米を食べている地域は潰瘍の発生率が低いといわれています。
食物繊維も豊富なので胃の病気を予防する上で大切です。
また生の野菜や果物には酵素が含まれています。
酵素は消化の助けになり、胃の負担を軽減します。
胃痛がしたり胃もたれをしやすいのであれば、酵素を含む野菜や果物を多めに食べるのがおすすめです。
適度な運動も必要です。
血行改善だけでなく胃酸の分泌を調整する作用があると言われています。
ただ急激な運動は胃の負担を増やしてしまうことがあるので適度な内容に調整しましょう。
また良質な睡眠にもつながります。
お酒を飲みすぎると胃を刺激してしまいます。
飲み過ぎはよくありませんが、少量であれば胃の働きを活発にする作用もあると言われています。
胃の痛みは我慢しないで
いかがでしたか?
胃の痛みは、習慣になってしまい病院に行くタイミングを逃してしまいがちですよね。
しかし、放置していると危険な症状もあります。
胃の痛みだけではなく他に自覚症状が何かあればすぐに病院を受診する事をおすすめします。
適切な治療を受け健やかに過ごしていけるといいですね。。