背中の左側や左腕に痛みがあることはありませんか?
いったいどんな病気なのか不安になりますよね
怖いのは、ただの肩こりからくるものではないということです。
今回は、これらの症状が前兆となる狭心症について調べてみました。
もしもの際の備えに是非ご覧下さい!
背中の左側や左腕に痛みがでる狭心症とは?
背中の左側や左腕に痛みの出る狭心症とはどのような病気なのか述べていきます。
私たちの心臓は1日に10万回ほど拍動しているポンプのようなものです。
このポンプを動かしているエネルギー源が冠動脈です。
冠動脈が心臓の表面を流れ心筋の細胞に栄養を与えることで心臓が動きます。
この冠動脈の血管壁にコレステロールが溜まって動脈硬化が進むと血管の内側が狭くなります。
これが狭心症です。
また、冠動脈の中に血栓という血液の塊ができて詰まってしまい血流が途絶えた状態を心筋梗塞と言います。
狭心症と心筋梗塞を合わせた呼び名が虚血性心臓疾患です。
狭心症には安定性のものと不安定性のものがあります。
安定性の狭心症は症状が出る状況が一定で予想できるものです。
ですから、ある程度の生活制限と服薬治療の必要はありますが、それを受ければ問題なく日常生活を送れます。
不安定性の狭心症は症状が出る状況が一定でなく、最悪の場合心筋梗塞になることもあるので、入院して治療することが必要とされています。
狭心症は労作性と安静性といった分類もされます。
力仕事をしたり階段を上がったりしたときに起きるのが労作性です。
労作時は血流が盛んになるため冠動脈が狭くなっていると血液が心臓に送れなくなるために起きるものです。
就寝中など安静にしている時に胸が押さえつけられるように感じるなどの発作が起きるのが安静性です。
背中の左側や左腕に痛みがでる狭心症の原因その1
背中の左側や左腕に痛みの出る狭心症の原因を挙げます。
狭心症の原因として様々なものが考えられますが、安静性の狭心症の原因として不眠や疲労、ストレスやアルコールの摂り過ぎ、喫煙などが主に挙げられます。
これらの要因により、安静時に自然と血管が収縮して発症すると考えられています。
労作性の狭心症は、運動などの労作時に心臓への負担がかかった時に、動脈硬化が生じた血管のために充分に血液が送り出せないので症状が出ると考えられています。
高血圧も狭心症の大きな原因です。
血圧が高いと血流が血管の壁に負担をかけ血管の老化を早めます。
そして狭心症になる可能性が高くなります。
血糖値が高くなる糖尿病も狭心症になる原因と考えられています。
高血圧や糖尿病は生活習慣の乱れからくることが多いので、食生活のバランスなどを見直す必要があります。
また、食生活の乱れから脂質や糖質を多く摂り過ぎて動脈硬化を引き起こし狭心症となってしまうこともあるので注意が必要です。
また、家族に狭心症の患者がいると狭心症にかかりやすくなりますので、家族に狭心症や心筋梗塞を患っている人がいないか思い出してみましょう。
背中の左側や左腕に痛みがでる狭心症の原因その2
背中の左側や左腕に痛みが出る狭心症の原因はまだあります。
水分をあまり摂取しないと狭心症になる可能性が高まります。
水分を充分にとっているならば血液に水分がいつもある状態になり、狭心症の発作は起きにくいとされています。
水分をあまり摂取しないと血液に水分が少なくなり血流がドロドロになります。
血液がドロドロになると血管が狭くなっていれば血液が溜まりやすくなり、血流が悪くなります。
血流が悪くなると狭心症の発作を起こしやすくなりますので普段から水分を意識して摂ることが重要です。
ストレスが多いのも狭心症の原因となります。
生活をしていると知らないうちにストレスをため込んでしまうこともよくあります。
忙しすぎてストレスを解消する暇もない方や自分なりのストレス解消法を持っていない方など注意が必要です。
リラックスできる時間を意識して取ることが重要です。
睡眠時間が短いのも狭心症の原因となります。
睡眠不足で過労になりストレスが溜まり、狭心症の発作を起こす原因となります。
健康な人の睡眠時間と言われている6時間半から8時間未満を目安に充分な睡眠時間をとることが大事です。
仕事の日には睡眠時間が少なくなるので休日に多くの睡眠時間をとって対処している方がいるようですが、残念ながらこの方法は有効に体を休ませる方法とは言えません。
自分の睡眠習慣を見直してみましょう。
背中の左側や左腕に痛みがでる狭心症の治療法
背中の左側や左腕に痛みの出る狭心症の治療法を挙げます。
狭心症の前兆や初期症状をチェックしてみて当てはまるものがあれば、早めに病院へ行くようにして下さい。
病院では医師や看護師に自分の自覚症状を詳細に正確に伝えることが重要です。
狭心症の場合は特に詳細に正確に伝えることが重要です。
何故かというと発作や痛みが起きた時の状況を心電図で見ることが出来ないため、自覚症状のみが狭心症の判断材料となるからです。
痛みなどは正確に伝えるのは難しいですが、どんな痛みでどこがどのくらいの期間痛みがあるのか、またどうすれば痛みが治まるかなどを具体的に伝えましょう。
狭心症の治療法は基本的には薬物療法です。
カルシウム拮抗薬という発作を抑える薬と、スタチンという動脈硬化を抑える薬が使われる場合があります。
血管の狭窄が75%を超えると手術という方法がとられることがあります。
1つは心臓カテーテル手術で、冠動脈内にチューブを差し込み、チューブについている風船を膨らませることで血管を広げる手術です。
2つ目はステント手術です。
カテーテル手術で血管がうまく広がらない場合は金属製のステントという筒を血管の内部に入れて内側から補強するという手術です。
3つ目は冠動脈バイパス手術です。
狭くなった血管をそのままにして狭窄部をまたぐようにして新しいバイパスを作って心臓への血流を改善する方法です。
背中の左側や左腕に痛みがでる狭心症の予防法
背中の左側や左腕に痛みの出る狭心症の予防法を挙げます。
水分を1時間に1回摂取しましょう。
水分をとっていないと血液がドロドロになり動脈硬化を進行させ、狭心症となることがあります。
食生活を見直しましょう。
食生活が乱れると高血圧や糖尿病になりやすくなり、狭心症につながることがあります。
また、コレステロールや中性脂肪の数値が高いと動脈硬化を促してしまいます。
肉料理などこってりした脂っこい食べ物はコレステロールや中性脂肪の数値を高くすることがあります。
肉中心の食生活をしている人は魚中心の食生活に変えてみてはいかがでしょうか。
食生活を見直すことで狭心症の予防につながるだけではなく、高血圧症や糖尿病などの生活習慣病の予防にも効果が見られるとされています。
過労やストレスのため込み過ぎを避けましょう。
狭心症は過労やストレスが原因で生じることもあります。
日頃から過労を避け、ストレスをためない生活を心がけましょう。
とはいっても現代社会でストレスを感じることは避けられないと思います。
ストレスを全く感じない人はいないでしょうが、ストレスを溜めない工夫をすることはできるはずです。
睡眠時間を確保してその日の疲れはその日のうちにとるようにできるだけ努めましょう。
背中の左側や左腕に痛みがでる狭心症に気づいたら?
背中の左側や左腕に痛みの出る狭心症の症状を感じたらどのような対応をすればよいか挙げます。
1.発作がすぐに治まるとき
胸痛などの症状が現れ、労作やストレスなどが取り除かれ数分で改善した場合は救急病院で受診する必要はありませんが、数日以内に循環器科または内科を受診し検査を行う必要があります。
心臓の負担になるような運動は避け、なるべく安静にします。
熱い風呂やサウナは脱水を起こして血液が水分不足からドロドロになり血流が悪くなって動脈硬化を引き起こすので避けましょう。
また喫煙は血管を収縮させるため避けましょう。
2.発作がすぐに治まらないとき
発作が5分以上続くとき、1日に何回も繰り返すとき、発作の頻度が増えてきたとき、今までよりも軽い労作で症状が現れたとき、冷や汗を伴うような強い痛みを感じたときは、不安定狭心症や心筋梗塞の疑いがあり、緊急の処置が必要です。
発作が起きた場合、すでに循環器科や内科でニトログリセリンを処方されているような通院中の方は、速やかに舌の下側に薬を入れて下さい。
飲み込むよりも早く吸収されます。
通常、2~3分で効いてきますが5分以上たっても効果がない場合はもう一錠服用します。
それでも効果が少ない場合はためらわず救急病院に相談して下さい。
狭心症を予防して健康的な生活を楽しもう!
左背中や左腕の痛みやこりは、狭心症の前兆であることが多いです。
高齢者だけの病気ではなく、年齢が若いとしてもいつ、誰が発症してもおかしくない病気であると言えます。
水分を適度に摂り、なるべくストレスを溜めないで、睡眠をしっかりと取り、バランスの良い食事を摂る事が予防につながります。
おかしいなと思ったら、できるだけ早く医師の診察を受けて下さいね。