背中が痛いときに何科にいくべきか場所と痛み方から考える

最終更新日:2022/08/20

背中が痛いと辛いですよね。動くと痛いのか、背中と併せて他の場所も痛いのか、いつから痛むのか、他に症状はないのかといったことで様々な病気が疑われます。当てはまる数が多ければ、可能性が高いですが、きちんと検査しないと見つからないことも多いです。今回は背中が痛いときに何科にいくかといった内容でお話しを進めます。

動くと背中が痛い時は何科?

運動をした後に筋肉に痛みを感じた人はほとんどではないかと思います。
しかし、痛みがなぜ起きるのかというのはよくわかっていない人も少ないかとと思います。
筋肉痛がなぜ起こるのかということを理解しておくことで筋肉痛を最小限に抑えることが可能になります。

筋肉痛は過度な筋トレや運動をすることで筋繊維を回復させるためのプロセスで筋肉に炎症が起きて痛みが起きると考えられています。そのため、筋肉の炎症を抑えるために消炎剤などの湿布を使うまたはストレッチや湯舟にゆっくり浸かり血行を促進し体がもっている自然治癒力を向上することで治りは早くすることができます。
また、筋肉痛は日ごろから運動をあまりしない人が無理な運動を急にすることで起きますが、運動を日ごろからやっている人にも起きる可能性があります。あまり使わない筋肉を急激に使用するまたは、いつも以上に過激な運動をすることで炎症が起きるきっかけになります。
筋肉痛にならないためにも運動は短期間で急に行うのではなく、徐々に長期間にわたって行うようにしましょう。
筋肉痛のような痛みは、筋肉、骨、靭帯、関節などを専門とする整形外科を受診するようにしてください。単なる筋肉痛であれば、病院に行くまでもないですが、痛みが引かない、腫れあがっている場合は、肉離れや疲労骨折なども考えられますので、注意してくださいね。

食後に背中が痛い時は何科?

背中に痛みを感じた事は誰にも経験があるかと思います。
同じ姿勢を長時間維持したり、睡眠時のベッドが体に合わず朝起きたときに背中に痛みを感じる。または、腰痛が悪化し背中全体にも痛みを覚えたりなどです。
しかし、背中の痛みから胃に異常があるのではと思う人は多くはないと思います。
実はその可能性は高いといえます。
胃に異常がある場合、胃痛を伴うことがありますが、実は胃自体には痛みを感じとる神経がなく、周りにある神経が脳に痛みを感じさせているのです。
そのため、胃に異常が出た場合周りにある神経が反応します。その結果背中に痛みを感じる場合もあるのです。
背中のどの部分が痛いかである程度、内臓疾患の種類を特定することができます。
胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんなど胃腸に異常がる場合はは背中左側に痛みがあり、お腹に不快感や吐き気などの症状がでます。
腎盂炎・腎結石・尿路結石・腎臓がんなど腎臓に異常があるときは腰、下腹部、脇腹などが痛くなります。
血尿、頻尿、残尿感、肝炎など、肝臓が悪くなると背中の右側が痛くなります。
それ以外にも胆嚢に病気が隠れている場合も背中に違和感を覚えます。
特に激しい運動をしていないのに、背中の痛みを感じたときは軽く考えず原因をはっきりするため内科を受診し、内臓に異常がないか確認をするようにしましょう。

背中の痛みの原因はまだまだある

背中の痛みの原因は内臓の異常がだけではなく、骨に異常があることが原因の場合もあります。
主に考えられることに骨がもろくなる病気です。
加齢などが原因で起こりやすいとされる骨租しょう症は多くの人が経験するとされており、重たい荷物や強い衝撃が体にあることで骨が折れたり、ひびが入ってしまいます。
思ったよりも簡単に骨に異常がでやすいので骨が折れたり、ひびが入ったことに気が付かず背中の痛みに悩まされてる方は少なくありません。
また、最近ではVisualDisplayTerminalsの略「VDT症候群」が背中の痛みを引き起こす原因となっている場合も多くなっています。
これはパソコンや携帯などを長時間使用することで腕や指、背中や腰に痛みが生じます。眼精疲労が原因で背中の痛みを伴うものもあります。また、猫背の状態が長い期間続くことによって内臓を圧迫し背中の痛みだけではなく、他の体の部位にも異常が現れる場合もあるので「VDT症候群」には特に注意が必要といえます。
背中の痛みは「むち打ち」や「寝違え」などの首の異常からも起こることもあり、これは痛みを感じる物質が首だけではなく広い範囲に送られることが原因とされています。

ストレスが原因なら何科?

最近ではよく「ストレス」という言葉をいたるところで聞くことがあるかと思います。
最近ではこの「ストレス」から引き起こされる健康被害が医療分野で注目されています。ではなぜ「ストレス」は体を不調にしてしまうのでしょうか。
「ストレス」を強く感じると自律神経の働きを過剰にするといわれています。
この自律神経は痛み、しびれ、眠りなどに強く関連しており、自律神経に異常がでることで夜うまく眠れなくなったり、足や腕がしびれた感じがしたりと様々な症状を伴います。また、血行を悪くしてしまうこともあり、それにより体がだるい、疲れが寝ても取れないなどの症状がでるのです。
そのため、背中や腰の痛みなどを訴える患者は内臓や骨の異常だけではなく心因性な原因があることもアメリカでは考えられるようになっています。
最近では日本でも「過敏性腸症候群」や「慢性性胃炎」「心臓神経症」などはストレスが原因であり。心療内科の受診を促されることも多くなっています。

姿勢が悪いだけとも考えられます

背中の痛みの原因について話を進めてきましたが、ここでは予防する方法について話をします。
まず、日常生活で背中に痛みを感じないために気をつけないといけないのは姿勢です。
オフィスワークなどで長時間机に向かい、PCや文字を書いたりする人は多いと思います。姿勢が悪いことで長時間、体の腰や背中に大きな負担をかけていることになります。
また、同じ姿勢であることから筋肉が固まり背中の痛みを伴うことにもつながります。
そのため、適度な運動と体に負担の少ない姿勢を保つことが背中の痛みを和らげる対処法になるのです。
ヨガや朝の軽いジョギングは運動不足を解消するのに大変効果があるとされています。時間がなく運動ができない人も通勤時、エレベーターやエスカレーターがあっても階段を使うなどして日常生活の中で運動をする時間をできるだけ多くとるようにしましょう。
オフィスワーク中でも1時間に10分ほどはお茶を飲みに行く時間や少し歩くことを心がけることで予防になります。

生活習慣を見直してみましょう

また、日ごろから注意していくことにはもう1つ大きなことがあります。
それは食事です。
背中の痛みの原因に内臓の異常を先ほど挙げましたが、毎日摂る食事に注意することで内臓への負担を軽減し、背中の痛みも予防することにつながります。
内臓に負担をあたえるものには疲労やストレス、喫煙や飲酒などがあげられますが、その中で脂っこいものや消化の悪いものを食べることによって内臓に負担、または炎症そのものができる原因となります。
粘りのある食べ物「納豆」「オクラ」は体の免疫機能を向上する効果がありますし、「うどん」「おにぎり」などは消化にいいとされています。
脂っこい「ラーメン」「ステーキ」「てんぷら」などを摂取する頻度を少なくし、食物繊維が多い海藻や先ほど挙げた免疫や消化にいいとされる食事をとることを心がけましょう。
また、それ以外にも女性の方は特に「冷え」にも気をつけてください。
夏はクーラにあたり、体が年がら年中冷えてしまっている人は多いとされています。
体を温めるために「しょうが」「野菜スープ」などは夏でも積極的にとるようにしましょう。

迷ったら総合病院へ

背中の痛みの原因はたくさんあることを説明してきました。そうなると背中の痛みは自己判断では危険だということが分かりますよね。そうなると何科に行けばよいか分からなくなります。そんなときは迷わず、総合病院へ行きましょう。そうすれば、診療科も多いので一番ベストなところが見つけやすいでしょう。
こういったことはいつ起きるか分かりません。ご自身の身近な総合病院を把握されていますか?分からないようであれば、一度しれべて置いた方が良いと思いますよ。

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