胃痛は急に起こることがあり、いったいいつ起こるのか分からないですよね。
よく起こることだからと胃の痛みを無視してしまうこともありますが、そのままにしておくと背中にも痛みが起こることがあるんです。
今回は背中と胃が痛くなる原因について紹介していきます。
背中と胃が痛いときに現れる症状や病気(1)
背中と胃に同時に痛みを感じると悪い病気ではないかと少々気になってしまいますよね?実はこういった痛みは過度な緊張やプレッシャー、ストレスを感じる環境に身を置いている場合に引き起こされる事があります。
ストレスなどによって心臓と胃が影響を受けてしまい、肩甲骨の間に筋肉の緊張として現れます。
この部分に痛みを感じる場合には、ストレスによる緊張などが原因である場合が多いと言われています。
また、内臓に負担がかかる刺激物などの飲食物が原因の場合があります。
アルコール・タバコ・油の摂り過ぎには注意が必要です。
こういった飲食物の刺激を緩和させているのが肝臓です。
肝臓に負担がかかると体が疲れやすくなったり、同時に胃などの臓器が疲れやすくなってしまい、お腹周りの筋肉が固まって痛みへとつながります。
背中と胃痛を同時に感じる場合、胃炎や胃がんの可能性がありますので注意が必要です。症状が軽くなり複数の医者に太鼓判を押されるまで、定期的に病院で診てもらう方が良いかもしれません。
ストレスや暴飲暴食などで胃炎になってしまい、これを放置すると合併症が現れてしまう事があります。
また、みぞおちが鈍く痛む場合は胃がんの可能性がありますのでこちらも油断は禁物です。
背中と胃が痛いときに現れる症状や病気(2)
背中や胃の痛みは決して軽視できないため、何かと心配はつきものです。
背中が痛む場合は内臓のどこかの調子が悪い可能性があると言われています。
内臓のどの部位に不調があるかによって痛みを感じる場所も様々です。
胃が痛み、背中も同時に痛みを感じる場合、胃がただれて胃炎が悪化している場合があります。
また、ストレスによる神経性胃炎が慢性化し、状態が悪化してしまった時にも胃だけでなく背中に痛みが現れる事があります。
神経性胃炎の場合にはお腹が痛くなったり、吐き気・嘔吐などの自覚症状も現れる事が多いです。
お腹から背中に突き抜けるような痛みを感じる場合、胆嚢結石の可能性もあります。
この場合は背中の方から痛み出す事が多いのだそうです。
腹腔鏡手術などでお腹付近を切った場合にも背中とお腹周辺が痛む事があるそうです。
左胸やその近辺の左腕、背中の左部分、左肩に痛みを感じ、更に動悸や息切れを起こしやすい人はすぐに病院で検査してもらった方が良いでしょう。
狭心症の可能性があります。
胃の他に背中が痛い場合、膵炎の可能性も否定できません。
左下あばら骨の裏側が痛む場合はこの病気が濃厚です。
過度のストレスやお酒の飲み過ぎが原因とされています。
胃と背中が同時に痛む場合、放置しておいて良い事は無いので早めに検査を受けましょう。
背中の左側が痛いときは要注意!!
胃に悪性腫瘍が出来る病気は胃がんと呼ばれていますが、年代別にみてみると50代・60代の男性に比較的多く見られる病気のようです。
腹部膨満感や張り感、腹部の上辺りに痛みを感じるといった自覚症状がありますが、時に背中の左側に痛みを感じる人もいます。
胃がんの特徴の一つとして真っ黒な便が出る事があります。
胃の出血で便に血が混じり、便が黒く変色します。
胃がんは塩分の取りすぎ・脂っこい食事ばかり摂っていた人、慢性的にストレスを感じる環境に身を置いていた人などに起こりやすいと言われています。
日本人が罹る癌としては日本で2番目に患者数が多い癌だと言われています。
胃がんの初期はあまり自覚症状が無く、早期発見は難しいとされています。
約半数の人は自覚症状が無いため、気が付いた時にはかなり癌が進行していた、というケースもあります。
背中・胃共に違和感を感じる場合には早々に病院で検査をしてもらうのが賢明です。
悪い病気の場合には早期発見につながり、軽い胃炎だったとしても体調不良を一つ減らす事が出来る可能性があるのですから、行って損はありません。
病院に行けるまでに時間がかかる場合には消化に良い食べ物をしっかりとよく噛んで食べ、胃を冷やさないように温かいものを摂りましょう。
背中の痛みはもしかしたら胃ガンが原因かも!?
胃や背中に痛みを感じ、黒い便が出たりゲップが頻繁に出たり、胸やけやみぞおちに痛みを感じたり舌が赤くなったりした場合には胃がんの可能性があります。
更に食欲もあまり無い場合は少々心配です。
胃がんの場合には胃炎や胃潰瘍と違い、空腹・満腹状態に関係なく痛みが現れる事が多いのが特徴です。
自覚症状が出てくる事自体が癌が進行してしまってきている事の証となっている場合も多いですが、放置して癌が進行してくると更に痛みは激しくなってきます。
近年胃がんは年配の人だけでなく、若者にも増えつつあると言われています。
背中と胃が同時に痛む場合は症状が進行してしまっている可能性もありますから早めに病院へ行く方が良いでしょう。
腹部膨満感やみぞおちに嫌な痛みを感じたり、胸やけなどがあり、食事後などに胃の不快感や違和感を感じたりするようになると症状が進んでしまっているかもしれません。
胃がんの症状が進むにつれて、体重の減少や全身倦怠感・めまい、食欲不振などが引き起こされます。
みぞおちやへその上あたりを触るとしこりが見つかる可能性も出てきます。
吐血したり黒い便が出たり、味覚異常や物を飲みこみにくくなるといった自覚症状が現れる場合も多いそうです。
胃ガンの中でも恐ろしいスキルス胃ガンとは??
背中と胃に痛みがあり、胃痛もどんどんと強くなっていくような場合には胃がんが疑われますが、胃がんが発見され、治療が施されてからの予後は比較的悪くありません。
癌の五年生存率で見ても90%程度の人が生き残る程ですから、早期発見さえ出来れば生存率は極めて高いとされています。
しかしスキルス胃がんと呼ばれる胃がんはこれに当てはまりません。
スキルス胃がんは胃カメラで検査した際に見逃されやすく、バリウム検査などで見つかる事も多いです。
他の胃がんに比べると見つけにくい上に、進行も早く転移しやすく、更に腹膜への転移が見られると手術が難しくなってしまうという非常に扱いづらい癌です。
スキルス胃がんは遺伝的な要因も強いと言われていますので、親兄弟や祖父母などが消化器系の癌に罹った事がある場合にはリスクが高まるとされています。
初期症状も出にくいため、早期発見も難しいとされています。
この癌を早期発見させるためには、3ヶ月に1度のがん検診が必要だと言われている位です。
スキルス胃がんも普通の胃がんも治療方法はもっぱら手術と抗がん剤治療になります。
胃ガン予防のために普段の生活習慣を見直そう
胃がんになって背中や胃に痛みを感じるようになってから後悔しないよう、胃がんの予防にある程度気を配っておくのがおすすめです。
必ずしも予防できるわけではありませんが、生活習慣を整え、喫煙をやめ、塩分の摂り過ぎや脂っこい食事ばかり摂らないようにするなど、他の病気にも関わる事ですから予防に努めて損は無いでしょう。
いつまでも健康でいたいと思うのが一定以上の年齢になった人の願いでもありますが、そう思いながら無頓着に若い時と同じままの生活をしていては、胃がん以外でも病気のリスクは高まってしまいます。
胃がん予防の場合には身体を冷やさないようにし、冷たい物ばかり摂り過ぎずに温かい物を食べ、胃を傷付けないようにする事も大事です。
また、ピロリ菌を除菌する事で発がんリスクをかなり減らす事が可能だとされています。病院で抗菌薬やその他の薬を処方してもらい、一週間ほど服薬すると除菌が可能となります。
更に毎年1回以上検診を受けておくと安心です。
早期発見されれば生き残れる可能性が高いのが胃がんです。
また、普段の食事にヨーグルトを摂り入れるのもおすすめです。
現代の日本人が食べている食事は食品添加物だらけで、体内で発がん物質に変わってしまう物も多く存在します。
ヨーグルトを摂る事で乳酸菌がこういった有害な物質を抑えてくれる働きをしてくれますから、飽きない程度にヨーグルトを食べる習慣を身に着けるのがおすすめです。
胃と背中の痛みの関連性
胃と背中の痛みには、様々な原因があります。
その中でも胃炎や胃がんに繋がることもあり、危険です。
この痛みに直結するものは主に内臓系の病気が多いので、診察してもらうのなら内科で診てもらうことをお勧めします。
健康診断でも病気を早期で発見することが出来たりしますので定期的に健康診断を行って、予防策をとりましょう。