胸部レントゲン・CT・MRI検査にかかる料金はどのくらい!?

最終更新日:2022/10/08

胸部レントゲン検査は心臓、肺、気管、横隔膜、胃、十二指腸あたりまでを調べられる便利な検査です。

胸部レントゲン検査で要再検査になった場合などは、細かく検査してもらう必要がありますよね。

でも、検査をしてもらいたいけど、精密検査のCT・MRI検査にどれくらい料金がかかるのか心配ですよね。

今回は、胸部レントゲン・CT・MRI検査にかかる料金がどれくらいなのか、予め知っておくと良い情報をお伝えします。

胸部レントゲン検査とは?

みなさんレントゲン検査を受けたことがありますか?

この検査は一般健康診断や日常の診察の中でも行われることが多く、料金も保険が適用されるので経験したことのある人は多いと思います。

したことのない人を探す方が難しいでしょう。

一般的によく行われるのは、造影剤を用いない単純X線(放射線)検査で、体に直接X線を透過させてフィルムに写す検査です。

一般検診でおなじみの胸部レントゲン検査は、肺や筋肉などX線を透過するため黒く写り、骨や腫瘍、炎症などは白く写るとともに、心臓の血管や気管支、食道の様子なども分かるため、とても意味のある検査です。

肺がん、肺炎、結核、胸水、気胸をはじめとして、肺の病気の診断にも利用されています。

他には、腸閉塞や尿路結石などの状態を調べるために用いられる腹部レントゲン検査があります。

腹水や胆石、ガスの様子を診断することにも使われます。

整形外科では骨の疾患や異常(骨粗鬆症など)、交通事故などでケガをした場合、骨に異常がないかを診断するために撮影することもあります。

レントゲンは骨折などの骨の病変も見つけることができるのです。

一方向のみだと分かりにくい箇所は向きを変えて複数回撮影する場合もあります。

また、歯も骨と同じく硬い組織なので、歯科医院のほとんどにもX線の設備があります。

歯科医院のX線では歯や歯並び・親知らずの様子が分かります。

胸部レントゲンにかかる料金ってどのくらい?

レントゲン検査の費用を「画像診断料」と言います。

画像診断料は撮影部位や撮影方法によって大きく異なります。

また、体に症状があって内科受診されるのか、健診目的でいくのかという受診理由でも変わってきます。

健診であれば自己負担なので最低でも3,000円の料金はかかるでしょう。

では、体に症状があって内科受診でレントゲン検査をした場合はどうでしょうか。

写真1枚を撮影したとしても、フィルム代(デジタルであればデジタル加算料)技術代などいろいろ料金がかかります。

例えば、胸部の単純撮影が85点、それにデジタル撮影料が68点、電子管理画像加算57点を加算し、合計が210点だとします。

1点が10円なので、実費なら2,100円になりますが、保険を使うと3割負担で630円です。

しかし、内科受診をすると、実際は診察代(初診料、再診料、時間外加算)など、処置代等を合わせて窓口で払うことになります。

3割の保険であれば、合計で最低1,500円~3,000円程度は必要となるのです。

胸部レントゲン検査で再検査!CT検査にかかる料金は?

レントゲン検査で再検査を行う場合、CT検査を行うことがあります。

CT検査は、保険が適応されるので3割負担か1割負担かで支払う費用が異なり、また部位によっても料金が異なるようです。

腹部の場合は、病院によっても異なるようですが、3割負担として4,000円~7,000円が相場となっています。

心臓ペースメーカー等を付けている場合や、放射線検査を受ける事ができない場合には、エコー検査(超音波検査)を変わりに受けられる場合もあります。

胸部の場合も腹部同様、3割負担で4,000円~7,000円が相場のようです。

肺等の撮影の場合は上記の費用で済みますが、心臓のCTを撮影する場合は4,000円~1,3000円かかる場合もあり、費用が少し高くなります。

頭部の場合は3割負担で4,000円~7,000円、鼻や顔等はCT検査で対応できますが、脳など更に調べる必要がある場合はMRIを使って検査しなければなりません。

また、病院で検査した場合CT検査費用以外に内訳として、初診料(必要な人)2,550円、画像診断管理処理料(月に一回必須)700円~1,800円、CT断層診断料(病院によって異なる)4,500円、造影剤使用料(必要な人)5,000円~10,000円、情報診療提供料(必要な人)2,500円、電子処理加算料1,200円が加算されます。

MRI検査にかかる料金は?

脳のMRI検査を受けることになった場合、脳ドッグと保険適用の2種類の料金形態があります。

脳ドッグの場合は、健康診断と同様に自由診療なので20,000円~90,000円ほどの費用がかかると言われています。

病気の心配があり脳のMRI検査をする場合は、保険適応となるので3割負担として6,000円~30,000円ほどの費用になります。

また、加入している保険の種類によっては脳ドッグに適用される場合もあるようです。

脳ドッグを受ける前にきちんと保険会社に確認することをオススメします。

腰や首、膝のMRI検査費用は自由診療の場合、約16,000円~35,000円程度、保険適応の場合、5,000円~10,000円前後と言われています。

もし腰や頸椎に異変を感じた場合、整形外科を受診するのがいいでしょう。

胸部や腹部のレントゲン検査をした後に、細かい神経などの検査が必要となった場合には、病院側からMRI検査をすすめられ、保険適応になるからです。

胸部・腹部のMRI費用は、自由診療と保険適用の場合と、単純MRI検査と造影MRI検査とで料金が異なります。

単純MRI検査の場合、自由診療ですと25,000円~30,000円程度、保険適応ですと7,000円~9,000円程度となります。

造影MRI検査の場合、自由診療ですと35,000円~45,000円程度、保険適応ですと15,000円~25,000円程度となります。

胸部レントゲン検査にかかる時間や検査の流れは?

胸部レントゲン検査は部屋に入り、レントゲン技師の案内の受け、大きく息を吸ってOKがでるまで止めて撮影します。

かかる時間は1枚だけであれば2~3分程度であっという間に終わります。

骨・軟骨を撮影する場合は、撮影部位や撮影箇所によって大きく異なりますが、姿勢を変えたり枚数も増えてきますので、10分~30分程度です。

腹部レントゲン検査にかかる所要時間も同じく10分~30分見たほうがいいでしょう。

検査の流れとしては、まず診察を受けてX線が必要かどうか診断されます。

あらかじめ検査をすることが分かっているのであれば、いつでも薄手のシャツ一枚になれる格好で行きましょう。

女性のブラジャーや留め具のついた下着、ネックレスやピアスなどのアクセサリーや湿布、エレキバンなどは外してください。

頭部レントゲン検査の場合、ヘアピンや補聴器、取り外しのできる入れ歯も外します。

撮影の間は動かないよう指示されます。

検査に痛みや熱などはありません。

撮影の後は、画像が電子カルテに転送される場合が多いですが、フィルムを使って診断することもあります。

レントゲン撮影後は再び担当医の診療を受け、特に問題が見当たらなければ診療後は受付で料金を支払いその日は終了となります。

胸部レントゲンの結果で疑える病気とは?

胸部レントゲン検査で結果が所見ありになった場合、病気の可能性もありますが、体調による一時的な異常値、遺伝による影響、加齢による影響の場合もあります。

心臓や肺の形や位置、影の様子が正常と異なる場合、その状態を所見ありと健康診断結果に記載するからです。

例えば、線状陰影は2mm程度の細い影が写る状態ですが、肺炎の治りかけでも見られることがあるので健康な人でもよく指摘されます。

また、疑える病気としては、心臓肥大、大動脈がんなどの心疾患、肺結核や肺気腫、肺がんなどの肺疾患などが挙げられます。

喫煙者によくあるケースが、肺胞が拡張してから袋のようになった肺のう胞、そのあと大きくなって破れることで、胸中の空気が漏れる気胸です。

幼少期は、胸の横幅に対する心臓の横幅の割合が50%を超える心拡大、心疾患になるリスクや脊椎が歪む可能性を指摘されることが多いです。

所見ありとなった場合は、再度料金がかかりますが循環器科で胸部CT検査を行うことが推奨されています。

細菌やウイルスで膜が厚みを増す胸膜肥厚。肺の表面にある膜がくっついてしまう胸膜癒着、肺炎の痕跡がある石灰化巣や陳旧性陰影も原因によって治療方針が異なるからです。

不安を抱えたままにせず積極的に検査を受けよう!

レントゲン、CT、MRIなどの精密機器は、あらゆる健康の不調を科学的にも証明することができるうえに、保険適応内ですので、現在では検査を受ける事も安易になっています。
不調や何かの症状がある人は、不安を抱えたままにせず、思い切って精密検査をしてもらう事が大切です。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です