脇から腕にかけて痛みが出たら要注意!早期改善しましょう。

最終更新日:2022/10/09

脇から腕にかけて痛みが出たら、どんなことが考えられるのでしょうか?肩こりからなることもあれば、ガンなんてことも考えられます。早期に原因を突き止めて対処してください。今回は脇から腕の痛みについてまとめたいと思います。

脇から腕の痛みはストレスや運動不足?

人はストレスを溜めると自律神経のバランスを崩します。すると血液の循環や内臓の動きをコントロールする力が失われ血行不良を起こします。そこからリンパの流れも悪くなり、老廃物が腕や脇下リンパ節を圧迫して痛みが生じます。
また、ストレスが溜まると免疫力低下も招くため、温暖な気候であっても風邪をひきやすくなります。症状が悪化し微熱が続くことで体中のリンパ節が腫れることもあるのです。自分に合ったストレス解消法を見つけて、ストレスを溜めない生活を意識しましょう。
睡眠不足もストレスの原因となるので、忙しい時もなるべく睡眠時間を確保しましょう。
運動不足も脇下のリンパ痛の原因になります。我々の体には隅々までリンパ液が流れており、リンパ液は筋肉を動かすことで自然と流れます。運動不足は筋肉を動かす量が減るためリンパ液の流れも滞ります。リンパ液を停滞させないため適度な運動を習慣にしましょう。

生理前の女性は特に脇下のリンパ節に痛みを感じることがあります。生理が近づき体が準備を始めようとしても、ストレスや疲労で生理を始められずホルモンバランスを崩すことで、胸のはり、脇下の痛みが起りやすくなります。これを予防するには日頃からストレスを溜めこまず、しっかり睡眠をとることです。生理の終わる頃から肩をゆっくり回すと血行が良くなり、脇下の痛みも防げます。

脇から腕の痛みは首や肩のコリ

体が冷えるとどうしても肩や首がこりやすくなってしまいます。肩こりや首こりが続くと各所リンパの流れが悪くなるため、脇下のリンパ節が圧迫されて痛みを感じることがあります。
肩や首がこりやすいという人は、日頃から小まめに肩や首を動かしてコリを解消しましょう。また適度な運動をするよう意識してみてください。運動して筋肉を動かすことでリンパの流れが改善されると、肩や首のこりも改善されるでしょう。
また、体をなるべく冷やさないように注意して生活することも大切です。体を温めてリンパマッサージをすると効果的です。
また、コーヒーなどのカフェインの多いものはできるだけ控えましょう。カフェインは体を冷やす原因になります。
あまりにも肩や首のこりがひどいという場合には整形外科へ行って治療を受けることをおすすめします。肩や首には痛みが無い時でも長期にわたり違和感が続くという場合は医療機関を是非とも受診してみてください。

女性特有の脇から腕の痛み

皆さんは「乳腺症」という言葉をご存じでしょうか?
体内で母乳を生成し、その母乳を体の外へ出す「乳腺」という臓器に異常を起こすものを総称した言葉です。
「嚢胞(のうほう)」と呼ばれる液体が詰まった袋のようなものが乳腺に生じる症状、細胞が過剰に増加して乳頭から溢れて来る「乳管乳頭腫症(にゅうかんにゅうとうしゅしょう)」なども乳腺症の一例です。
他にも乳腺症に該当する症状は10種類ほどありますが、乳腺症によって脇下の腫れ、違和感、痛みが生じることがあります。乳房のしこりや痛みが起こり、脇下の腫れや引きつりなど違和感も現れた際には、乳腺外科など病院で検査してもらいましょう。
脇下の他にも胸骨周辺のリンパ節や鎖骨周辺のリンパ節に転移しやすく、そのためにリンパの流れが停滞して腕のむくみを生じたり、腕に流れる神経を圧迫することで腕の痺れを引き起こすことがあるのです。
乳癌の症状の中には、この他にも胸のしこりや胸のへこみ等が挙げられます。気になった方はすぐに乳腺外科を受診して検査を受けてください。

脇から腕の痛みは怖い

「リンパ節炎」は怪我や細菌感染が原因でシンパ節が炎症を起こすことを言います。発症すると、脇下が腫れて痛みが生じます。
男性の場合は特に脇下の痛みは「リンパ節炎」によるものの可能性が高いです。多くは時間が経つと炎症も治まり腫れも痛みも消えて行くのですが、腫れや痛みがひどい、またはしこりができて消えない場合は、医療機関にかかって治療をしてください。
もしも脇の下にしこりができていたら、それは「悪性リンパ腫」である可能性があります。「悪性リンパ腫」はリンパ節炎とは違い痛みを感じないため、自覚した時にはかなり悪化してしまっている例も多いのです。
「悪性リンパ腫」は、発熱、寝汗、体重の減少などの症状があります。但し悪性リンパ腫も色々あるので、脇下のしこりや原因不明の倦怠感や体重減少に加えて風邪のような症状がある場合は今すぐに病院に行き検査を受けてください。
「筋肉痛」でも脇下に痛みを感じることがあります。激しい運動や慣れない体の使い方をした際、脇下を触ったり動いて痛みを感じるという場合はただの筋肉痛かもしれません。他にも「帯状疱疹」で脇に痛みが生じていることもあります。「帯状疱疹」は免疫低下やストレスが原因で発症しますが、湿疹や水ぶくれができるため、間違えることはないと思います。

深刻でなければ生活習慣を見直しましょう

入浴することでリンパの流れを改善する方法もあります。
入浴は体を温め血行を促進するため、筋肉の血流が上がりリンパ液の流れも良くなります。代謝も上がるので老廃物も外に出やすくなります。全身浴ならば38~40℃のお湯に10分以上、半身浴ならば30分以上がベストですが、時間が無ければ全身浴で済ませても効果はあります。
また、食べ物でもリンパの流れを良くすることは可能です。納豆、キムチ、ヨーグルトなどの発酵食品は体を温める効果があるのでリンパの流れを良くしてくれます。発酵食品を多く摂取できる納豆キムチは効果も大きいです。納豆は血液をサラサラにしますし、納豆に含まれるカリウムはむくみを改善する効果もあります。
更に、ベータカロチンやビタミンCが多く含まれている緑黄色野菜、カルシウムが多い海藻類、クエン酸が含まれる柑橘類やキウイなどの果物、タンパク質とマグネシウムの多い豆類も摂るようにしましょう。
栄養バランスの整った食事を摂ることが血流を促し、リンパの流れを良くすることです。また、前述のとおり運動不足はリンパの流れを悪くしてしまいます。
ストレッチも新陳代謝をアップするのに効果があるので、運動不足解消の為にストレッチで適度に汗をかくと良いでしょう。
姿勢が悪いのも血液循環の妨げになりますので、仕事で長時間同じ姿勢になるという方は休憩時間に軽くストレッチしてみるのも良いですね。

肩や脇に簡単ストレッチを紹介

肩こり程度なら大したことないと思っている方、それは危険です。
関節も筋肉も柔軟であることが一番健康に良いのです。放っておけば病気を引き起こしかねませんから早めに改善しましょう!

ここでは肩を伸ばすストレッチをご紹介します。

肩の横を伸ばす
伸ばしたい方の腕を胸の前に寄せます。反対の腕で伸ばした腕を胸の方に抑えるようにして肩を伸ばします。

肩の前側を伸ばす
両手を背中の後ろで組み、手を持ち上げながら胸を反らすようにして肩の前側を伸ばす。この時に背中が曲がらないように注意!

上腕の後側を伸ばす
伸ばしたい方の腕を頭の後ろまで持ち上げ、肘を曲げる。反対の手で曲げた方の腕の肘を持ったら、手を頭の方に押して上腕を伸ばす。頭痛や眠りの浅さに悩んでいる方は脇の下で血流が滞っていることが多いそうです。ストレスや姿勢の悪さに思い当たる方は是非やってみてくださいね!

脇の下を伸ばす
腕を持ち上げ頭の後ろで組みます。この時なるべく二の腕の中心辺りを掴んでください。顎を引き、体をなるべく動かさないようにして組んだ腕を頭で押す。そのまま体を右、左にそれぞれ傾ける。脇腹の方まで曲げると効果が薄いので、脇の下に感覚を集中させてください。

1日5~10回。どれも簡単で短い休憩時間でもできますよね。お風呂上りは筋肉が柔軟でより効果的ですよ!「体がスッキリしないな」という時には試してみてくださいね。

症状が良くならないなら検査してください

今回は脇の下のリンパの流れが悪いという視点から、内容をまとめました。ここで紹介した生活習慣やストレッチを試して、脇や腕の痛みが解消できたらリンパが滞っていたのでしょう。しかし、全く症状が変わらない、もしくは悪化したとなったら一大事です。すぐに病院へ行き検査をするようにしてください。深刻な病気になっているかもしれませんから。

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