脳貧血で頭痛の症状で悩んでいる方、その頭痛は緊張性頭痛かもしれません。
脳貧血は立ちくらみや寝起きが悪かったり頭痛がしたりと結構身近な症状ですよね。
今回は脳貧血の頭痛の症状の対処法などをご紹介していきたいと思います。
脳貧血とは
脳貧血とはどのような症状でしょうか?
脳貧血は一般的な貧血とは異なるもので、全く別のものと考えた方がよさそうです。
といいますのも、一般的な貧血が、血液中の赤血球が少なくなった状態に対し、脳貧血とは、脳に運ばれるはずの血液が一時的に欠乏した状態をいうのです。
脳貧血になった場合の症状として、めまいや立ちくらみ、及び頭痛などがあります。
小学生のころに校長先生の長い話を聞くために長時間立ちっぱなしでいて倒れそうになったことはありませんか?
このような症状をいいます。
貧血ではないかと不安に思って病院に行って診察してもらうと、貧血ではないと診断されるような人は、この脳貧血にあたる可能性が高いでしょう。
脳貧血とは、「起立性低血圧」の一つの症状として捉えられており、寝た状態や座った状態から立ち上がった時に起こる急激な血圧の低下により起こります。
ただし、慢性的に低血圧の方で、自律神経の乱れにより、このような症状に陥る方もいますので、一度お医者さんに診てもらって診断してもらいましょう。
脳貧血の代表的な症状とは
脳貧血の代表的な症状に立ちくらみが挙げられます。
寝ている状態や座った状態から、急に立ち上がった時に、頭がくらっとしたり目の前が真っ白になったりする症状です。
このような症状は、20〜30代の女性に見られるケースが多く、年齢と共に増加する傾向にあります。
なんと、高齢者では20%程度の割合でみられる症状なのです。
また、立ちくらみ以外の症状で朝起き辛いというのがあります。
この症状は、「言い訳をするな!」「気合が足らない!」と精神論で片づけられ、なかなか症状を理解してもらいにくいです。
しかし、血圧が低いと、うまく脳へ血液が循環してくれず、頭痛がして朝起きるのが苦痛なのです。
その他にも、気絶という症状が挙げられます。
この症状は、血圧の低下により、脳への血液が行き届かず意識を消失してしまう状態の事を言います。
通常はこの失神のような状態になっても、数秒から数分以内に意識が回復して後遺症も残りません。
しかし程度の強い方になると、痙攣などの症状も併発してしまう危険性の高い気絶の症状もあるので注意が必要です。
脳貧血で頭痛の症状は緊張性頭痛
脳貧血の代表的な症状に頭痛が挙げられます。
脳貧血による頭痛の症状は、重い石を首や肩にずっしり乗せられたかのように、後頭部や首筋に圧迫を感じたりする緊張性の頭痛です。
このタイプの頭痛は、交感神経が緊張した状態が続くことによって起こり、ひどい肩こりに悩まされたり、眼精疲労や目の裏に激痛が走ったりすることもあります。
このような症状はストレスによっても同じようにもたらされることがありますが、脳貧血によって起こる緊張性の頭痛の症状の場合、自律神経障害を起こしている場合が多いです。
このような症状がある場合は、首をマッサージしたくなりますが、お勧めできません。
首の周りなどに乳酸など老廃物が溜まりやすく、マッサージすることにより、これらの老廃物が脳に向かう血流に乗って流れ、脳梗塞などを起こすリスクを高める可能性があるからです。
ですから、首などをマッサージするのではなく、首を温めたり、延ばすようなストレッチをして症状を緩和するようした方が良いでしょう。
脳貧血の対処法
脳貧血の症状が出てしまった場合の対処の仕方をご紹介いたします。
まず、食生活を見直しバランスの良い食事を摂るようにしてください。
その際に、積極的に十分にたんぱく質を摂るようにし、血液を送り出すための筋力をつけます。
そうすることで、丈夫な血管などができ健康的な体つくりが出来るのです。
また、塩分を控えすぎるのも良くありません。
塩分は血管を収縮させて血圧を上げる作用や、食欲を増進させる働きもありますので、塩分の摂り過ぎも良くありませんが、控えすぎにも注意してください。
また、アルコールは全般的に控えるようにしてください。
アルコールの作用として、血管を広げる働きがある一方で、飲酒による低血圧も十分に考えられますし、アルコールの摂取し過ぎにより頭痛がする場合もあるのです。
普段から血圧が低い方は、アルコールの摂取量や頻度に十分気をつけてください。
このように食生活を見直すのと同時に、生活のリズムを見直すことも大事です。
自分がどのような生活リズムで活動しているのか、改善できる点はないか、今一度見直してみてください。
頭痛の症状が出たときの対処法
脳貧血からの頭痛は後頭部や首筋に圧迫を感じたりする緊張性の頭痛だということはご理解していただけましたか?
。
この筋緊張性頭痛に効く1日2分程度で効果がある頭痛体操というものをご紹介いたします。
まず、首は動かさず、首(頸椎)を軸として、肩と腕を左右交互に水平に回します。
この体操により、頭と首を支えている筋肉(インナーマッスル)をストレッチさせ、筋肉のこりや疲れをとり、頭痛が和らぎます。
次に、肩を回す体操をします。
ひじを軽く曲げ、肩を前後に回し、これを6回ほど繰り返します。
この体操は椅子に腰かけたままでオフィスなどでも気軽にできる体操です。
デスクワークなど長時間同じ姿勢で仕事をする方は、ぜひこの体操を時々行ってください。
このように、筋緊張性頭痛を軽減するためには、心と体をリラックスさせることが大切なのです。
リラックスすることにより、自律神経のバランスを保ち、血行が良くなり、筋肉の緊張がほぐれます。
この他にも、水泳やウォーキングなどの軽い運動を生活に取り入れることも筋緊張性頭痛を緩和するにはお勧めです。
頭痛の症状の治療・日常生活での対策
脳貧血によって起こる頭痛の症状を治療する方法として、漢方薬による治療が挙げられます。
漢方薬は、一般的に副作用が少なく、生薬由来のため西洋の薬に比べ健康的であるとされています。
また、複数の生薬を組み合わせるため、頭痛以外にも多様な症状に対応できることも利点の一つです。
生薬の中でも、特に苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)、釣藤散(チョウトウサン)、 桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガンリョウ)などが、肩こりや首の緊張をほぐし、頭痛を和らげてくれる効果があります。
しかし、虚弱体質や胃腸の調子が悪い、発汗が多い、顔の赤いなどの人には、漢方薬はあまりお勧めできません。
また漢方薬以外の治療方法として、日常生活の見直しをしてみることも効果があります。
長時間同じ姿勢を続けないようにし、30分に1回程度はストレッチを行い筋肉をほぐしましょう。
またパソコンやスマホゲームのし過ぎに注意するなどのことです。
水泳やウォーキングなど軽い運動を日常生活の中に取り入れることも良いですし、入浴もシャワーなどで済ますのではなく、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるのも良い方法ですね。
辛い場合は病院を受診しましょう
いかがでしたか?
脳貧血で頭痛が起こる場合、緊張性頭痛の可能性が高いのですね。
立ちくらみや寝起きの悪さは脳貧血の症状のようですが、大人になるとゆっくりそのまま寝ることは出来ませんよね。
休みの日はゆっくり身体を休ませてあげることも大切かもしれませんね。