腰痛でマッサージ。ヘルニア、ぎっくり腰、慢性腰痛など様々。

最終更新日:2022/09/13

腰痛といっても慢性的なものから急性のものまで様々です。ヘルニアのような神経痛を伴うような腰痛もあります。このような症状にマッサージは効果的なのでしょうか?そこで今回は腰痛に対するマッサージについて書いていきたいと思います。

腰痛にはマッサージは効く?

人間は体に不調があったり痛みを感じる場合には痛みがとれるとれないに関わらずその部分をさする事が多いです。
撫でるという行為自体がなんとなく精神的に苦痛を和らげるような気になるからかもしれません。
例えば腰に痛みを感じる場合や膝に痛みを感じる場合に、気が付けば手でさすっている事もあるでしょう。このような行為は軽いマッサージと通じる物があり、実際に痛みを和らげるのに有効な場合もありますが、効果を更に期待するのであればいくつか条件が必要になります。
そのうちの一つが手を温めてからさする事です。冷たい手でマッサージをしても得られる効果は大して大きくありません。暖かい手で力をあまり入れずにマッサージするのがおすすめです。
腰痛がひどい人はそれを解消する手段としてマッサージに通おうと思いがちですが、マッサージで一時的に体がほぐれたとしても根本的に腰痛を完治させる事は難しいと言えるかもしれません。人間の腰痛にはいくつか原因がありますが、自分がどのタイプの腰痛なのかを良く知らずに独断でマッサージなどで誤魔化してばかりいると、いつか腰に抱えている症状がシャレにならない程悪化してしまう事になるでしょう。そうならない為にはまず腰の痛みを感じた時点でまだ動けるうちに整形外科で診察してもらうのがおすすめです。

ぎっくりやヘルニアのような腰痛にはマッサージはダメ?

椎間板ヘルニアは最悪立ったり身動きするだけでかなりの激痛を伴い、トイレに行く事すらままならなくなってしまう事もある厄介な症状です。この椎間板ヘルニアを予防するのに効果的だと言われている物の一つがマッサージになります。腕の良いマッサージ師にマッサージしてもらう事で血液の循環が良くなったり、体の様々な不調が解消される事もあるのです。
ハードな仕事をしていたりすると、自分が気が付かない間に椎間板ヘルニアへの道を進んでしまっている場合があります。
何となく腰が痛いけれどいつも生活に不便を感じる程ではないと思っていたり、仕事で腰に負担がかかってつらいけれど寝て起きれば少しは軽減されるといった場合でも、早めにマッサージや腰ベルトを巻いて仕事をする、姿勢を正しく保つといったケアをしておく事で発症リスクを抑える事が可能になります。
椎間板ヘルニアの治療目的の場合には国家資格を持っている施術者の所へ通うのが良いでしょう。下手なマッサージ師や施術者に当たってしまうと、逆にお金を払って症状を悪化させる事につながりかねません。

ヘルニアはどうするのが一番良い?

椎間板ヘルニアになったとしても必ずしも手術を受けなければならないとは限りません。椎間板ヘルニアの手術は場所が場所なだけに手術に慎重な医師も多く、比較的症状が軽い場合にはしばらくの静養や入院などだけで済む場合もあります。一度椎間板ヘルニアを発症してしまうと二度と治らないと言わしめるほど厄介で、一度手術した人が二度目の発症をしてしまったというケースなどが多発しています。
腰痛持ちの人の腰の痛みが慢性化してしまっている事が多いのはヘルニアが原因の事もあるのです。
しかし手術をしなくても対処方法がある場合がありますから、医師によく相談してみるのが良いでしょう。
最近では手術をしないで治療できる保存療法というものが確立されており、痛みが激しい急性期に安静を保つ事で症状の進行を抑える安静治療や、筋肉のこりをほぐして血流を良くするための温熱療法、冷シップや温シップ・投薬治療といった様々な手法が存在します。自分のライフスタイルや事情に合わせて医師に相談していけば、腰痛治療を続けやすい方法が見つかるかもしれませんね。

腰痛もヘルニアも姿勢と血行改善が肝心

椎間板ヘルニアの原因は普段の生活にあると言われています。正しい姿勢で腰に負担が無い生活が出来れば椎間板ヘルニアになってしまうリスクはぐんと減りますが、現代社会においては例え普段の生活に気を付けていたとしても、仕事で強制的に腰への負担がかけられてしまう事も珍しくありません。
もしも腰痛の治療をしっかり続けていたとしても、腰に負担をかける生活を続けてしまっていてはイタチごっこになってしまいます。
日常の生活の中で腰への負担を軽減できるように正しい姿勢でいられるように心がけ、もし腰に負担がかかるようであればあらかじめ腰ベルトなどでできるだけ負担を和らげるのが大事です。
多くの腰痛が予防できる可能性が高いと言われていますが、その人の置かれている環境によっては予防が難しいとも言えます。それでも出来るだけ中腰で前かがみにならないように気を付けるのが望ましいでしょう。
腰は人間の体の中でも重要な部分で、ここを傷めてしまうと非常に厄介です。前かがみになったり立ったりしていると、自分の体重以上の負荷が腰にかかってきます。それを日常的に続けてしまった結果、腰痛やヘルニアになってしまうと言われているのです。

マッサージは体に負担をかける?

腰痛や椎間板ヘルニアでマッサージが必要となった場合には保険適応の対象になるものもあります。筋麻痺と関節拘縮といった症状の場合にはこれが適用されます。
マッサージは筋肉などをほぐして体の症状を和らげる効果が期待できますが、必要以上の力でマッサージされたり、必要以上の頻度のマッサージはかえって体に負担をかける事にもつながります。
適切に施術してもらう事で日常の疲労や症状の改善を期待する事が出来るのです。コリをほぐすというととても良い言葉に聞こえますが、体にコリが発生し、筋肉の緊張がある部分というのは日常生活において何かしらの原因があるという事です。この部分のコリを取ってほぐしてもらった場合、他の部分に大きな負担がかかってきます。
結局マッサージはその場は体が楽になりますが、日常生活においての原因を取り除かない限りは劇的な改善へと向かう事は難しいと言えるでしょう。マッサージを受けた後に体がだるくなる場合には要注意かもしれません。

普段から体操やストレッチを取り入れましょう

マッサージで体の疲れを取る事で癒される事もあるかもしれませんが、マッサージに頻繁に通うのはやめた方が良いのかもしれません。
血流の改善をしたいのであれば、60分間マッサージしてもらうのと同等の5分間の体操の方が良いという調査結果もあります。普通に健康な体を持つ人であれば、体をマッサージしてもらうよりもストレッチをする方が良いのではないかとされています。
筋肉の緊張をほぐす事を目的にするわけではなく、緊張しなくても良い体を目指すのならば、整骨院や整体院の他にカイロプラクティックなどがそれに相当します。こういった施設の場合にも腕が良い・悪いがありますから、口コミなどの評判を調べたり、近所のお年寄りに聞き込みをしてから通うのがおすすめです。ヘルニアの症状が軽い場合には効果的だと言われています。
軽いストレッチはヘルニア手術後の再発防止などにも効果があると言われていますから、医師に相談した上で行ってみるのも良いかもしれません。
日常的に体に負担をかけない・ほぐす・腰痛が起きないように補助するといった気遣いが大切です。

ヘルニアや腰痛にマッサージをしても根本解決はできません

ヘルニアも腰痛もマッサージによってその場の痛みを和らげることが出来るかもしれませんが、完治に向かう訳ではありません。普段の体の使い方、姿勢を見直さない限り、マッサージをしても翌日、場合によってはすぐまた痛みを伴うようになってしまうでしょう。正しい姿勢でいるのは辛いですか?正しい姿勢が身に付くと腰痛解消だけでなく、老化予防やダイエットなどたくさんの副次効果が期待できます。マッサージをするのも良いですが、生活習慣を見直すことを忘れないでください。

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